あらすじ
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部活も自由にできない、希望する進路にも進めない、彼氏も作れない…そんな制限だらけの日々に耐えてきたけれど、息子の病気治療をきっかけに、宗教をやめました!
エホバ2世の著者が明かす、カルト宗教の世界と洗脳がとけるまで…
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Posted by ブクログ
すごく面白かった。そして怖かった、、
旦那さまのお言葉がめちゃくちゃ素敵。
「命は燃やし尽くすものだと思う」
その通り。
だから楽園なんてものよりも、今を大事にして生きなきゃいけない。
そして最後のあとがきもとても良い。
「本気で信仰心のある人は、無い人を【見下してる】」
だから、声が届くわけない。本当、そうだと思う。
母が熱心なキリスト教だったからめちゃくちゃ分かる。
最後に。
この本にもあったけど、宗教は結局ビジネスなのよ。
末端の人間は養分として吸われてるだけ。
でもそれを気づかせてあげることは絶対に出来ない。
だからこれらを知って尚、どうしかしてあげようなんて毛頭思わない。
私はこの旦那さまと同じく、自分の大切な今の家族の幸せだけを祈って、今を生きていく。
Posted by ブクログ
とても読みやすく、カルト宗教に関する入門書と言ってもよさそうな本だなと思いました。
宗教も陰謀論もネズミ講も仕組みは似たようなもので、末端から絞り上げたおかねが元締めに入るようになってるのだな…と改めて思わされました。
Posted by ブクログ
カルト宗教の間違いに気づいたきっかけが子供を愛する気持ちだったのが素敵だと思った。
カルト宗教なんかどう考えても怪しいのに信者になる人は一体何を考えているんだろうとずっと思っていたので、その様子がリアルに書かれていて興味深かった。
NOと言えない自分自身がない人は、違和感に気づいてもあっという間にカルト宗教に取り込まれてしまうものなんだと怖く感じた。
軽い気持ちで入信してみたら厳しい束縛人生が待っているなんて恐ろしい。
一旦入信してしまえば世間から孤立させられて宗教内でしか生きられなくされて辞めたくても辞められなくなってしまうやり方はただの束縛DV彼氏と同じやり方でしかない。
まだ判断力のない子供の頃に入信させられてしまった筆者は本当ただの被害者でしかないので、目が覚めて良かったと思う。
私もカルト宗教2世(なぜか信仰心はなかった)で生まれた瞬間からカルト漬けだったので、制限が多すぎると諦めることに慣れてしまうのは共感できた。
自分の意思を伝えても99%答えがNOだから意思を持つこと自体が無意味になって無気力になる。
カルト宗教から子供を守るために、18歳未満は宗教に入るの禁止とかいう法律作ってくれないかな〜。
よくがんばったと思います
二世は本当に残念な青春時代を過ごしますよね。
私も成人を機に自分で辞めて既に20年経ちましたが、未だに戻らない学生時代と諦めた夢を思ってしょんぼりすることがあります。
コロナのちょっと前に、母親から、実家に中学の同窓会の通知が届いてたけど行く〜?と呑気なメールが来ました。よく覚えてる人もいないし、今更会いたい友達もいないから行かないよと返事をしたら、そんなもんよね〜と返され、本当にイラッとしました。
誰のせいで、そうなったと思ってるんだと…。
まぁ全てを信者の母親のせいにするつもりはないですが、時々無性に昔を思い出して腹立たしくなることがあります。
今でも謎な聖句を書いた手紙とかくれますけど、勘弁してほしい。
即捨ててます。
基本的には前を向いて生きてるつもりです。
全世界の二世だった人たち、お互い、ゆっくり残りの人生を楽しみましょう…⭐︎
面白いマンガを描いてくれてありがとうございます。
ブラック企業と仕組みが類似
自分も、とある宗教団体の2世です。ブラック企業に勤務しておりましたが、悪質な宗教団体と脆弱な企業の共通点を見出だす作品に思えます。NOと言えない、自分達のやってはいけないことは隠し、信仰を継続する。交際に付き添う…など。たっちゃんとかんちゃんはその中でもよく幸せを獲得したと思います。かんちゃんの俗っぽいと言うも姿勢も頼もしいですね。浸礼は、自分も小さい頃滝に打たれる修行を経験したので、重なりましたが、たっちゃんのお母さんのように成人してからとなると、可哀想な洗脳に映ってしまいます。自分はエホバのようにあからさまな怪しい儀式は少なかったのですが、どちらにしてもある程度小さい頃に経験しておいて、後で意味を見出だす方が人生的に効率がいいかと思います。宗教の必要性、何がきっかけで求めるかは年代によっても変わるので、親のもとで教えてもらえるうちは、その中で活動しても悪い結果ばかりではないかと思います。あと、美味しい食事が頂けるのも、神様に感謝する気持ちは忘れてはいけないと言うことも思い出しました。本作品では、わざと飢餓状態にするようなやり方が描写されていましたが。お子さんの輸血の同意書にサインをする場面では、宗教に入信している方の典型的な思考回路が上手く表現されていました。お子さんと自分の間で揺れる母親の心情は経験がないので想像の範囲ですが、家族信仰をしないと、本当の家族より長い付き合いになるのも事実です。宗教は家族問題を深く考えられるので、続編も読み進めたいと思います。試し読みの予想より、読み応えありました。思い切って購入して正解でした。しかし、エホバの信仰は見下す態度が多いのが引っ掛かります。自分の神様の信仰心を見直さなければとも思いました。
Posted by ブクログ
自分にとって宗教は全くの未知の世界であり、洗脳された人たちの集まりという漠然としたイメージしかなかった。
本書は、なぜ信者はそこまでのめり込むのか、なぜ洗脳されていることに気づかないのか、様々な疑問を解消してくれた一冊だった。
日頃から鬱憤を溜め、悩みを共有できる友達もおらず、純粋で騙されやすい母がカルト宗教にどっぷりハマり周りを巻き込んでいくところから始まる。
著者は当時小5で、宗教の怪しさを疑うには早い年齢だった。
母からほだされだんだんのめり込んでいく。
数十年かかったにしろ、結果その洗脳から解放されて安心した。
宗教は心の拠り所として機能する分には素晴らしいと思うが、無知に付け込み金を取ったり周りに強要したりするのは間違っている。
もっと健全な宗教が増えたら良いのにと思うがそう簡単にはいかないのだろう。
一度足を踏み入れてしまうと行きがかり上引くに引けないジレンマがありそれに苦しめられている人はたくさんいて、素人には想像もできない難しい問題が蔓延っているのだと思った。
Posted by ブクログ
自分で考え、自分で判断して、自分が決める。反論せねばならない相手がたとえ親でも。それができた著者はとても偉かったし、頑張ったなぁと感動した。旦那さんとの出会いにも(お互い)救われたんだろうなぁ。良いルポだと思った。
Posted by ブクログ
エホバ宗教二世の著者が洗脳から宗教をやめるまでのお話。
以前から気になっていた「なぜ人はこんな馬鹿げた宗教にハマるのか」と言う理由が少しだけわかる本。
洗脳とは本当に恐ろしいし、当たり前のように当たり前じゃないことを実行してしまう人達が本当に恐ろしい。
著者は子供を通じて宗教の洗脳から解放されて、本当に良かった。
例えば本当に世界の終末が来たとして、その時に他の人を排除して、自分達だけ助かろうなんて、ものすごく卑しくて傲慢な考え方だし、この本にもあるように、「人が与えられた命を存分に用いることこそ神の意志」という考え方や、例え楽園に行けても愛する人のいない楽園なんてつまらない、という考え方こそ健全で、そこに至ることができて読んでいてホッとした。
子供が病気になったエピソードは、思わず泣いてしまった。
宗教から抜け出せずに不幸せになってしまう人が少しでも減って欲しいと強く思った。
Posted by ブクログ
カルト宗教や入信する人達のことが理解できなかった自分にとって、その背景がリアルで興味深かった。
当人にとっては心の拠り所だが、家族であってもそれは異なる。結果、家族内に味方が欲しくて娘を利用。
特に子どもにとっては人生を奪われるほどの危機。
まさに洗脳。
他人だから巻き込むんじゃねー!とか言えるけど、家族だからこそ逆に言えない。
時事ニュースと絡めて大問題。
こんなのが政治と繋がってるなんて失望。
益々政治への不信が強まるし不安。
これがマザコン?
完全に違うやろ。
考えさせられた。
ここ最近TVで目にする宗教団体……そう言えば二世の人の漫画あったよなと思い購入。私自身はほぼ無宗教。でも世界的に見れば無宗教なのが珍しいのかな……。
親が無宗教だからなのかな。
しかし親の影響力ってやっぱり凄いと思う。特に子供の頃はそれこそ顕著に出ると思う!
無宗教ではあったが、私的に親の言うことは絶対みたいなところはあった。ただ宗教的思想が無かっただけかも。
しかし子供は凄い!弱々しい存在だが無限の力と言うか純粋な心を持っている。そして子供の思いを尊重できるご両親で本当に良かったと思った。
宗教は心の拠り所なのかな。悩んでる時に答えをくれて、不安な人生の指標になってくれる……。決して悪くないと思うが、ただそれだけになってしまうと、自分の思考が止まる。自分の人生が歩めなくなるようにも感じる。偏りすぎるというか……。
人は一人では生きていけなし頼ることも必要だけど、自分で悩んで答えを見つけて人生を歩む、これが人生の醍醐味な気がするんだよね!
自分の耳で聞き考え自分の目で確かめる、自分で決め人生を切り開いて自分の足で歩いていく……。信じるのは己のみ……なーんてね(笑)
Posted by ブクログ
輸血禁止のエホバの証人なる宗教団体にいた女性の体験談。
入信させるまでのルート作りを見るに子供時代から用心が必要な事が分かる。
信者になったお母さんと妥協しながら暮らすお父さんは立派な気もする。
Posted by ブクログ
怖いものみたさでよんだけど、ものすごく勉強になった。
貧困ビジネスに似てるっていう表現に、納得してしまった。
美人の信者さんが多いらしい(確かに、それ不思議だったんだよなー)
子供への虐待(集会中ちゃんとしてないとお尻をたたかれる)により従順にさせるの怖い。
この宗教の中でしか生きていけない、人たち。
排斥とかめちゃ陰湿ないじめ。
こういう人たちが(愛)とかいってるの、笑っちゃう。
作者は偉いと思う。元々賢いんだと思う。
子供の輸血ですぐ決断したのは、この人にとってはすごい勇気のある決断だったんだと思う。
Posted by ブクログ
暴露しても、そこでしか生きられない人にとっては何も良いことにならない、ってのが真理だと思うな。ある意味、プロパガンダも同じかもしれない。
世の中のため、遠い将来の自分のための自己犠牲するではなく、今一緒に生きてくれる人をできる範囲で幸せにする、って決意が丁寧で確実性が高いですよね。
Posted by ブクログ
カルトの人々の臆病な心理を利用するにしても、このシステムで人が集まりお金も集まるって、やっぱり理解できないな。スマホもあって、情報がどんどん入ってきてしまうし。スマホ取り上げるのかな。
Posted by ブクログ
カルト宗教に入信してから辞めるまでのエッセイ漫画。
宗教ではないが、マルチ系集団にのめり込んでしまった知人。カルト系の集団に今まさに入ろうとしている知人。
ぼくの周りにはそんな人がちらほらいます。
そんな人の共通点は・・・
自らの弱り目の時に、運命的にそういった団体に出会ってしまうということ。
絶対に・・・なる
必ず・・・なる
そんな甘いことは世の中に存在するはずがない。
Posted by ブクログ
カルト宗教信じてました。
たもさんによる著作。Twitter @tamosan17
2017/4/27発売。
著者が10歳の時に母親に連れられて入信したエホバの証人に関しての体験記。
息子の輸血治療の時にエホバの証人に違和感を覚え35歳時に脱退。
1995年1月の阪神大震災を経験しているので兵庫県西宮市辺りに住んでいたものと思われる。
本書内では4人兄妹で長女の姉は18歳の時に家を出て国立大学へ進学と。
他の兄妹はどうなったのか少し興味がある。
本題とはずれるので描かれないのは仕方ないが・・
たもさんの母親も元々純粋まっすぐ君タイプの為か色々と不要なものを
押し売りにあい苦労もしていたようだ。
つまり元々信じやすい素質があった。
(何でも疑って生きるのも大変なので結局バランス感覚なのだが)
家族の中で味方を作る必要性が出て次女のたもさんが狙われた。
Noと言いにくい大人しいイエスマンは犠牲になりやすいという典型と言える。
たもさんにとって良かったのは夫になるカンちゃんさんとの出会いと結婚だろう。
もともと俗世寄りの彼との生活によって徐々に世間知や常識を得ていたのだと思う。
あと退院した息子が偶然見ていたYou Tube。
単純にyoutubeすげーなと。
当時のオウム真理教のおかしさを糾弾した内容も多くアップされている。
これはエホバの証人もインターネット禁止しようとするわなと。
エホバの証人に限らずオウム真理教事件の起きた1995年を境に宗教を取り巻く
環境は大きく変化している。
多くの新宗教が信者減少に苦しんでいるようだ。
エホバの証人も子供への虐待とも言える行為。輸血の禁止。
大学進学やフルタイムで働く事を否定する事。
このような無理は続かないものと見ている。
もちろんカルト宗教に限らず、企業でもブラックな所はあるし
宗教めいた組織もある。
私自身、最初に就職した会社(パワハラが酷かった)を思い出した。
このたもさんの話をカルト宗教体験記として読むだけでは無く
自分自身に置き換えて冷静に読むともっと多くの学びがあると感じた。
カルト宗教の支部や組織を金魚鉢にたもさんは例えていた。
金魚鉢状態に陥っている人は実はもっと多くいると思う。
ほんのちょっとずつでも良いから自分の知らない世界を知ろう。
Posted by ブクログ
カルト宗教にハマった母親とそのまま何も知らずに入信した筆者のコミックエッセイ。
母親がハマる気持ちはわかる。
そして、我が家もある意味そういうものに振り回されていたので
その家族の気持ちも少しわかる。
漫画では幼少期疑問があったように描かれているが、そんなのは今思えばなんだと思う。
子どもの頃って、社会で家族以外の人と共に暮らすようになるまで、実家や母親の「当たり前」って「当たり前」だと思うから。
それだけ親のことが好きだから信じるから。
読みやすいし、わかりやすく面白い。
心の震えにはもう一歩だったから星は4つで。
Posted by ブクログ
「〇〇には絶対服従なのに、外部のモノには上から目線という厄介な生き物」
カルト宗教だけじゃなく、自分含め多くの人に大なり小なりある気がした。
終末論が未来の恐怖や不安を取り払って希望にまでなってるのが勉強になった。ある意味考えなくて良くなるってことか。皆同じ結末なら。
Posted by ブクログ
たもさんよくやった!!!!
今までずっと信じてきたことを疑い、
その矛盾に気づくことって簡単に出来ることでは無いと思う。
たもさんのお子さんへの無償の愛、旦那さんとの絆。
大切な家族と、これからの縛りのない自由な暮らしを楽しんでほしい
リアルさが伝わってくる点が良い
本作を読む前に、いしいさや『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』(2017)講談社 を読んだ。こちらも、JWの信仰を幼少期から強制されていた女性の元信者の体験談に基づく漫画だが、このいしい氏はJWの活動は半ば嫌々やっていたようである。対して、こちらの『カルト宗教信じてました。』の筆者は10代・20代の頃は信仰心が随分強い信者であったようだ。加えてバプテスマも受けていて、ガチの信者だったようだ。
私も中1のときにバプテスマを受けて高校の頃までは集会に通っていたガチの元信者だが、さすがに25年もやり続けたこの筆者には負ける。むしろ、それでよく辞めることが出来たと感心できる。
ネタバレになるが、筆者の子どもが心臓の病気になったときに、その子の輸血治療に同意するか否かを悩んだシーンが描かれている。結局、輸血に同意したようだが、それでもなおその時点ではJWを辞めなかったのは、組織の教えに強く傾倒していた一つの証左だろう。
筆者がJWを辞めたきっかけは、youtubeで見たアメリカのJWの児童虐待のニュースらしい。そこから組織・統治体の俗っぽいところを知り、目が覚めたという。
四半世紀にわたるJWの活動史を当時の心情に沿って描いた漫画としては大変貴重で、間違いなくカルト宗教の体験談としては一級品と言える。本当は星5つのレビューをしたかったが、一つ減らした理由は次の通り。
勝手かつ失礼な言い方で申し訳ないが、筆者はJWの女性信者にありがちなタイプの精神の持ち主だと思われる。つまり、組織の解釈・教義は論理的に考えれば矛盾だらけなのはすぐに分かるのだが、他の信者の人柄(見た目も含めて)や家族とのしがらみ、場の雰囲気、あるいは美辞麗句(「楽園」とか「永遠の命」といったワード)によって理性的な判断が鈍るようなタイプということだ。要するにカルト宗教にハマりやすいタイプということだが、本作のラストも少しポエム的な終わり方になっていて、そこら辺にまだカルトにハマっていた頃の精神が残っているように思えた。
失った時間は経済学的に言えばサンクコスト(埋没費用で、何をしても取り返せない)なので後悔してもしょうがないが、重要なのは将来のこと。将来、再びカルトに染まることがないようどういう精神を持つべきか。筆者の今後の心の変化にも注目したい。
面白かったです
この宗教について詳しくない人にも簡潔にわかりやすい解説がつけられており、スルスルと読み進めることができました。
人物のタッチが可愛く、背景もゴチャゴチャしていないので見やすかったです。
Posted by ブクログ
元エホバの証人二世信者によるコミックエッセイ。
きれいなお姉さんやすてきなおうちのセンスがちびまる子っぽい。そのくらいの時代の話だろうか。
著者の母がエホバに入信、家庭内に味方を作るために御し易い性格の著者(当時小学生)をひきこむ。
英語を教える口実で子供向けのエホバ入門英語版で洗脳される。
最初はなにこれと思っていたのに優しいきれいなおねえさんとおしゃれなおやつとすてきなおうちに惹かれて通ううちに洗脳されていくのが怖い。
この手口は今でも大学生の入学時に注意喚起されてるのと一緒だ。
以前ポリタスで創価が戦後に布教の中で文字を教えるなど寺子屋的な役割を果たしていたと言っていたのを連想した。
釣られちゃう人にとって居場所ではあるんだよな。
エホバの信者は基本いいひとという話になんだか信者の知り合いを何人か思い出した。
下っ端限定かもしれないけど善い人というか「(都合の)良い子」だよな。
常に微笑んでいて言われたことに大人しく真面目に取り組むし勧誘禁止ルールが明記されている職場やサークルでは勧誘しないしクレームをいれたりもしない「楽な客」だけどよく見ると目が死んでる人たちだった。
自分と夫のまともな描き方に、良い子でいなきゃいけない洗脳のなごりがまだあるような感じはする。
最初からキッパリ否定できた姉は逃げられたけど家族を捨てなきゃいけなかった。
自由になれる「悪い子」と言いなりの「良い子」と、どちらも被害者だよな。
父親は最初はDVで言うことを聞かせようと(脱会させようと)するけど諦めて話を合わせるようになる。
このパターン、カルトやマルチや陰謀論に妻がハマった場合によくみかけるけど、これって「私さえ我慢すれば」と自分だけ耐えてるつもりの母親と同じ構造だ。
夫婦間では被害者だけど親子間では加害者。子を守らずむしろ人身御供にすることで表面上の安定を手に入れて子供の人生をくいつぶしてるけど「かわいそうな」「無辜の被害者」の「話が通じる方の親」を子供は否定しにくい。
Posted by ブクログ
信者が世間からも悪者扱いされているけど、本当に悪いのは教団幹部
洗脳を解くのはなかなか難しいんやろな
なかなか知れない内部事情について書かれているので好奇心が満たされる
精神的に孤立してる人ほど信じてしまうとなると、SNSが魔の手を広げるこの社会では信者が増えてしまうのではないかと不安になる
Posted by ブクログ
カルト宗教歴(35年)に終止符をうつまでのノンフィクション漫画。
著者やその周りとの35年間の信仰・疑問・葛藤をリアルに描いたものなので理解しやすい。
無信仰者が蔓延る現代の日本では、なかなか身近ではない宗教。ただ、時代を少し遡ると無信仰者の方が逆に珍しく、また今でも確かに存在している宗教。
現在進行形で宗教問題で紛争している地域もあるし、組織が大きくなればなるほど思想や力も大きくなり火種になりうるものでもあるので、自分の中でなかなかプラスのイメージがつきにくい。
本作を読み、さらに過度な信仰への敬遠が深まった。
Posted by ブクログ
一昔前に、エホバの方がいらした事がありましたが、やはり集会や聖書に興味はないかと誘われました。その方も冒頭の綺麗なお姉さんのように非常に上品な方だったのを思い出しました。
漫画なのでさっと読めてカルトの異様さを学ぶことができます。
Posted by ブクログ
昨今の宗教2世問題に興味があるので読んでみた。
この本は5年近く前に発行されているので、この問題は今に始まったことではないのだろうな。
子どもの人権や命が守られる世の中であって欲しい。
Posted by ブクログ
昨年の銃撃事件から、統一教会問題が出てきた。
2世問題については特に考えさせられる。
そんななかでこの本を見つけた。
驚きだったのは、4人姉弟だったのに、
家族の中に味方が必要だって話で、
ちょうどいい子がいるって著者が選ばれたってこと。
ええええ、なんだそれ!!!
姉は家を出て大学に行ったのよね。
同じ姉弟なのに、学校行事や友達と遊ぶことが出来てた子もいたってことよね。
なんてことだ。。。。
カンちゃんと出会えたことは、本当に良かった。
信者同士だから、宗教内の色んなことを知ってる。
説明してわかってもらうっていう労力が最初から不要で、状況も気持ちもわかってもらえる。
宗教どっぷりな人ではなかったのに、
集会に参加して、バイト生活してたのね。
カンちゃんみたいな人でさえ、そうなんだ。。。
宗教に走る人と不倫に走る人は似てるって記載があったけれど、しかも女性なんだなと思った。
偏見かもしれないけど、女性は「人」にハマりやすいと思う。
家庭でも仕事でも、満たされない思いを抱えてる気がする。優しく話しかけてくれて認めてくれて、
心配してくれる人。そういう人が嬉しくてすがってしまう気がする。
そして、群れてると安心するんじゃないかな。。。
みんな一緒って感覚。。。
我が子をムチ打ちする話で盛り上がって笑ってる姿は、異様だし恐怖を感じる。逃げなくてはと思う。
たっちゃんが、子供の代わりに自分の手を打って、
音だけ周りに聞こえるようにしたところは、
賢明で、心からホッとした。
輸血の同意書にサインしたときも、本当にホッとした。
何かおかしい、って思って、
本をたくさん読んで、自分で考えることを始めた、
たっちゃんとカンちゃん。
ふたりだったから、なお、強くなれたのかな。
被害者救済法が出来たけど内容は不十分。
質問権行使も何回目??
その後どうなったのかと思う。
あれから、ほとんど報道されなくなったのでは??
世の中が声をあげないと、うやむやになりそう。
信じてる人にはまったく響かない本も、
疑問を感じて自ら手に取った人には、強力な助けになる。知らなかった人にも知ってもらえる。
こういう本の存在は重要だと思った。
Posted by ブクログ
カルト宗教入るとかアホすぎ!あり得ない!とか思ってたけど、環境とかその時ののっぴきならない事情があってどっぷりハマっていくことも十分考えられるんだなあと。知らない世界の話を知れて面白かった。自分の頭で将来とか周りに与える影響とか考えて信じるものの取捨選択をしていきたいなあ。
Posted by ブクログ
全くもって宗教と縁遠い家庭だったので、興味を持って読みました。高校の頃、エホバをやってる人が居て、家を回っていると聞いて、内容は全然知りませんでしたが、気にはなっていました。キリスト教の一部で布教してんだろうな、位。今回、この本を読んで驚愕しました。まさかの虐待、輸血禁止
Posted by ブクログ
知らない世界を知った。
わたしのアルバイト先に、このマンガに取り扱われてる宗教の方がよく手書きの布教用の何かを持って来ていたため、興味が湧いてこの本を読んだ。
確かにあの人も聖書がどうとか言ってたなぁ…
信仰について全く詳しくないから、輸血を拒否する教えがあることを初めて知った!!
主人公の方が洗脳されてるって気付かないぐらいすんなりその人の考え方に溶け込むのがすごすぎる。
宗教を本気で信じようと思うと、家族の理解や、同じ宗教を信じる気持ちが必要不可欠なものであることがこのマンガで理解できた。
Posted by ブクログ
名前を聞いたことしかなかった「エホバの証人」とはどんなものなのか、知らない世界を知った。
信仰してる人はその宗教を疑うことなんてしないし、客観的には洗脳でも本人たちは洗脳されてるなんて思わないから、それを考えると著者のたもさんがこの組織をやめたのは本当にすごいことだと思った。
Posted by ブクログ
カルト宗教に人生を振り回されていた作者が宗教を辞める話。
両親がカルトにはまって、知り合う人たちもカルトの関係ばかりと人間関係を関係者で埋め尽くされているのは恐怖を感じる。
この環境から逃げ出すには相当な精神力が必要なんだろうな、と思った。
Posted by ブクログ
薄々違和感を感じながらもどっぷり浸かっていた信仰だったが、輸血が必要になった息子さんの病気をきっかけに決別する。
いつか楽園で復活するよりも、今のお子さんを抱きしめたい。そう思える人で良かった。
長年の洗脳から脱出できても、価値観や行動の基準がわからなくて混乱する。
ゆるい信者だった旦那さんもそうなのだから、本当に怖い。
心に開いた隙間にするりと入り込んでしまうものという所が宗教にハマる人は不倫にハマる人と似ている、というのに納得してしまった。