あらすじ
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《ポアンカレ予想》は、20世紀の初頭にフランスの数学者アンリ・ポアンカレが提示した位相幾何学の問題であり、2000年にクレイ数学研究所が発表した7つの数学の難問(賞金100万ドルのミレニアム問題)の一つです。百年間、誰も証明できなかったこの問題が、21世紀の初めにロシアのグリーシャ・ペレルマンによって証明されました。
本書は、ポアンカレ予想をテーマに、トポロジー(位相幾何学)、基本群、非ユークリッド幾何学、微分方程式、多様体、フーリエ展開などの数学的題材を解き明かしていきます。大学受験を迎えた「僕」の苦悩と数学ガールたちとの交流も軽やかに描かれます。
『数学ガール/ガロア理論』の刊行から6年。「数学ガール」ファンはもちろん、すべての数学愛好家に捧げる一冊です。
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Posted by ブクログ
今作は私が好きな位相空間論と非ユークリッド幾何学を扱ってくれました。本で問題提起すれば主人公たちと一緒に考え、それが当たる日が来るなんて、数学ガールを読み始めた頃の私には想像すらできないでしょう。特に私が感動したのは、驚異の定理です。ガウス曲率に注目すれば、面がどのような形をしているかわかる、というものです。初めは私は「こんなん小学生でもわかるやんけ、何がそんなに驚異なんだろう」と思いつつも内心ゾクゾクしていました。しかし、章が終わる度に必ず偉人の言葉の引用があり、第8章末には「この定理によって外の世界がなくても、宇宙の曲がり方について議論できるようになった」のようなことが書かれていて、衝撃のあまり発狂しました。数学は宇宙を超えるほど広大で偉大だと思いました。