【感想・ネタバレ】モダンのレビュー

あらすじ

モダン・アートの聖地、ニューヨーク近代美術館――MoMA。ピカソ、マティス、ルソー、ワイエスなど20世紀絵画の巨匠たちの作品が綺羅星のごとく並ぶこの美術館を舞台に、アートを愛するさまざまな人の夢や苦悩、人生の決断を描く。アート小説の名手たる著者の真骨頂にして、もっとも都会的な短編集。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

MoMAという美術館を根幹にした短編集。ゲルニカの成り立ちは知っていたけれど、それがMoMAに保護されていたというお話を初めて知った。最初にある福島の話は色々思うことがありすぎて複雑だった。あの頃はすべての娯楽が停止してしまっていたなあ、と思い出した。今でも被災して大変な地域もあるし、そこの施設はもっと苦労しているだろう。そんな美術館の裏側も読み取れて面白かった。全体的に短いので、さらっと読みたい人におすすめしたい。

0
2025年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やはり印象に残ったのは一番最初の『中断された展覧会の記憶』
ああきっと、世界中の人たちが日本に対してこう思っていたんだろう、大なり小なりこんなことが繰り広げられていたのだろうと、なんだか胸をギュッとされた気持ちで読んでいた。ラストで少しうるっとしてしまった。

『新しい出口』でも同僚を9.11で失った女性が主人公でPTSDに苦しんでいる。こちらもきっとアメリカにたくさんいるのだろう、と思いながら読んだ。

このお話にはあれ?見たことある名前が出てくる、と思ったら「楽園のカンヴァス」と繋がっていて同じ世界!ちょっとにやっとした。

0
2024年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全てMoMAで起こった出来事であるので、短編集でありながら登場人物が重複している部分があるところが面白かった。「新しい出口」では、楽園のカンヴァスで登場したティム・ブラウンが登場してきたので、懐かしい気持ちになった。
1番好きな話は、「あえてよかった」。他の話と比べて美術的観点は少ないが、話として綺麗だったし、仕事の姿勢も好きだった。

0
2025年02月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

MoMAが舞台ではあるけど、東北の3.11やツインタワーの9.11などが出てくるのでどこか物悲しくある。しかしどの短編も最後は希望のあるラストになっているので読後感は良い。私的にはロックフェラー・ギャラリーの幽霊がお気に入り。
楽園のカンヴァスを読んだ時も思ったけど、一度でいいからMoMAに行ってみたくなる。そして楽園のカンヴァスと暗幕のゲルニカも再読したくなった。

0
2024年08月23日

「小説」ランキング