あらすじ
ベストセラー『応仁の乱』の著者、構想三年の書き下ろし!
本能寺の変に黒幕あり?
関ヶ原は家康の陰謀?
義経は陰謀の犠牲者?
俗説、一蹴!
『応仁の乱』の著者が史上有名な“陰謀”をたどりつつ、
“陰謀論”を徹底論破する。
史実とフィクションは明瞭に違う!
◆本能寺の変に黒幕あり?→いない。光秀をバカにしすぎ
◆関ヶ原は家康の陰謀? →違う。家康も追い詰められていた
◆義経は陰謀の犠牲者? →誤り。義経の権力は砂上の楼閣だった
他、
■足利尊氏=陰謀家説は疑わしい
■後醍醐天皇は黒幕ではなく被害者だった!?
■富子はスケープゴートにされた
■騙されやすかった信長
■「三成が家康の伏見屋敷に逃げ込んだ」は俗説
■「小山評定」は架空の会議
「事実」はドラマや小説より面白い。
陰謀論の誤りを最新学説で徹底論破!!
トンデモ説やフェイクニュースが溢れる世の中で騙されないために。
陰謀論の法則まで明らかにする、必読の歴史入門書!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
日本史研究の最新の地検を紹介しつつ、様々な陰謀論を否定し、最後は現代社会における現在進行形の陰謀論についても触れている。
確かに、「結果から逆算」して構築した陰謀論の方が「因果関係が単純明快」になるよなw
現実がそのように「単純でわかりやすい」筈が無いって知ってるはずなのにさ。
あと、「日野富子悪女論」を誰が何のために持ち出し、どうして定着“しちゃった”のかについての考察はとても興味深かった。このあたりは「蒙古襲来と神風 中世の対外戦争の真実」や「興亡の世界史 アレクサンドロスの征服と神話」「秀吉の虚像と実像」にも通じるモノがあった。