あらすじ
第一次大戦後、ヒトラーの台頭とともに1933年に政権を掌握し、1945年には崩壊したナチスドイツ。その陰には邪神を信仰するものたちの恐ろしい魔術とさらなる闇が存在していた。 緻密に織り込まれたオカルトは、どこまでが史実でどこまでが虚構なのか―区別がつかないほどのリアリティと戦慄で迫りくる。アドルフ・ヒトラーの生誕自体が邪悪な存在による意図的なものであるとしたら…。その恐怖と狂気が再び甦る日も、いや、それは既に甦っているのかもしれない。
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Posted by ブクログ
ナチスとクトゥルー神話を組み合わせた短編集。
横山茂雄『聖別された肉体』などナチスとオカルトの関わりは史実。そこにクトゥルー神話が絡む虚実入り混じった歴史物として楽しく読んだ。切り裂きジャックや東欧の吸血鬼も出てくる贅沢ぶり。悲惨な目に遭っても、どうせこいつらナチだしな…と流せる。
南極探検の末に楽土にたどり着く「狂気大陸」が好みだった。巻末の詳細な注釈がすごい。