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Posted by ブクログ 2015年01月28日
H27.1.13-H27.1.17
(あらすじ)
……灰の国はいかにして甦ったか!
九州高鍋の小藩から養子に入り、十七歳で名門上杉家の藩主の座についた治憲は、自滅か藩政返上かの瀬戸際にある米沢十五万石を再建すべく、冷飯派を登用し改革に乗り出す。
藩主や藩のために領民がいるのではない、との考えのもと...続きを読むに人々の心に希望の火種をうえつけてゆく…。
(感想)
上杉鷹山ものの2冊目。1冊目は藤沢周平の「漆の実のみのる国」ですが、もうほとんど忘れてる(笑)。
さて、本作ですが、読み始めて最初、うーん、面白いけどちょっと表現が幼稚な部分があるな~。と感じた。例えば34Pの「松柏はニヤニヤしている」。”ニヤニヤ”ってもうちょっとカッコいい文学的な言い回しはないのかな…と。
このような感じは全体を通してあるものの、物語の展開はとてもよかった。治憲の苦労、米沢の抵抗勢力の想いが解りやすく腑に落ちるように丁寧に描かれている。
上巻は、抵抗勢力である重役一派を、なんとか改革派に取り込もうとしたがうまくいかず泣く泣く粛清するまで。