あらすじ
平成27年度後期 連続テレビ小説「あさが来た」。ドラマの鍵を握る日本の近代化、大阪経済の礎を築いた男! 著者渾身の書き下ろし小説! ! 嵐に煙る桜島。薩英戦争で英国艦隊の捕虜となった五代は「薩摩の若者を留学させたい」と申し出る。攘夷主流の中、裏切り者の汚名を晴らし、藩論を覆して英国へ。そこで怪しげなフランス貴族と運命の出会いが――。帰国後、次の焦点は大阪と確信し、民間の立場で造幣局、商法会議所を設立。現在の大阪を「創った」男の奮闘を描く。
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「あさが来た」からのこの本。「あさが来た」の五代さんとは少しイメージが違うけど、これはこれで楽しめました。本もフィクションだけど、こっちの五代さんの方が人間臭くて好きだなぁ。歴史全般に苦手で、この時代にも疎いから、他の方の本も読んで、もっと知りたいなと思いました。
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明治初期大阪経済界の礎を作った五代友厚。その生涯を幕末(上海への密航とフランス、イギリス要人との繋がり)と官を辞し経済界発展に民間から経済発展に奔走する明治初期の二部で構成されている。五代を葬ろうとした黒幕が意外な人物であり、びっくりしたが少し内容が薄かった。
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日本資本主義の開拓者とでも言える五代。この時代の人達のパワフルさを改めて感じるとともに、色んな思想や目標に向かっていく姿には、それぞれの奥深いドラマがある。なぜか英雄は志し半ばにして…
しかし、このページ数じゃ駆け足過るなぁ↓
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明治維新後の、貿易を中心とした経済発展の基礎を築いた五代友厚の生涯。江戸(東京)ではなく、商業地として大坂が発展したのは西南戦争と関連があったとか、いろいろ興味深い話もあり、濃密な一冊。やや詰め込みすぎかな、とも考える。幕末からの薩摩藩、長州藩の関係などを知らないと理解しにくい面も。3大財閥の成り立ちや三井物産と井上馨との関係。大隈重信と中野伍一、藤田伝三郎の暗躍のミステリーもあり、維新後の歴史に興味を持った。
北海道開拓使を貰い受けての朝鮮との貿易が空振りになったのは残念だが、商法会議所の設立、鉱山事業の弘成館、染色事業朝陽館と幾多の事業を成し得た五代友厚の凄さを改めて思い知る一遍。
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歴史上の人物を描くフィクションにも色々とタイプがある。徹底して取材したという事がよく判るもの、作者の思いだけで書かれているもの等々。この本は、そのあたりがよく判らない。どこまでが考証を経た史実なのか、どのあたりが作者の想像なのかが判らない。全体的には作者の想像で書かれた部分が多いようには感じるのだが。
五代友厚は大阪の恩人といわれる人物である。今住んでいる大阪市北区にはその痕跡が良く残っている。本書ではこの近辺にゆかりの藤田傳三郎も登場する。五代にしても藤田にしても何となく今までのイメージと違い世俗的な感じで描かれている。実のところはどうだったか、もう少し他の文献にも当たる必要がありそうだ。
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大阪を作った男、その破天荒な生涯。
朝ドラでも話題だったので読んでみました。朝ドラ観ていないけど。幕末は割と好きな方なので、すんなり読めた。色々と「みえていた」五代さん。歴史小説はある意味ネタばれ前提で読むから、高杉が長くないこととか、この後この人出世するとか、わかって読んでしまうけど、この先なんてわからない状態で、よく五代さんは激動の時代を読み切ったなあ、と。失敗がないわけではないけれど、色々見据えて動いていた人。在野だからできたこともある。
朝ドラ主人公もちょっとだけ登場しています。ドラマほどの絡みはないみたいですが。
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2016.05.13 歴史で学んだけど、大阪証券取引所を作った人ぐらいのイメージしかなかった。けど、すんげー人やった。まさか大阪を代表する人物だったとはね。でも、本の内容として少しアッサリ。ちょこちょこ飛ばしてるし、五代さんも突然死ぬし。もう少し突っ込んだとこまで読みたかったかなー。
何がスゴイって、会社最寄り駅に着いたと同時に読み終わった。気持ちE。
Posted by ブクログ
朝ドラ「あさが来た」のなかで大きな役割を果たしたことで、一気に知名度が上がったと思われる、幕末から明治の時代を駆け抜けた大立者、五代友厚。
その生涯を元にした歴史小説。
朝ドラ便乗商法と言えばその通りかもしれないが、五大友厚入門本として読むには適していると思う。
薩摩藩のエージェントとして、外国商人と渡り合い、軍艦や武器を調達する。
常に情報収集は怠らず、薩長の力による現状変更を、物資面から支える重要な役割を果たす。そして、いち早く民間に転身し、商都大阪の礎を気づいた人物、五代友厚。
その一代記を、駆け足で読み込むことができる。
幕末、新政府の大物たちとの関係、五代が果たした役割とともに、その行動の意味をひもとく。もちろん、「あさ」との邂逅というサービスショットも忘れずに。
終わり方が唐突過ぎるとも思えるが、実在の人物だからこそ、終わり方は唐突なものだったのかもしれない。