あらすじ
子育ての最終的な目的はたったひとつ。経済的、社会的、精神的に自立した「自分でメシを食っていける大人」にすること。
そのためには、「ことばの力」「自分で考える力」「想い浮かべる力」「試そうとする力」「やり抜く力」という5つの基礎力を、10歳前後までの時期に育むことが大切。それが受験や社会に出てからのさまざまな苦労を自分で乗り越え、より幸せな将来を生きていくためのパスポートを手に入れることになる。
では、それぞれの力が社会人としてメシが食える力にどう結びついているのか、どう育めばいいのか?
「情熱大陸」(毎日放送・TBS系)にも登場した『算数脳パズル なぞぺー』などで著名なカリスマ塾講師、花まる学習会代表の著者が、子どもを絶対ニートにしない方法を丁寧に解説します。
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Posted by ブクログ
将来社会で生きていくにあたり、周囲と対話しながら貢献して稼ぐという目標に向かって、どんな力を身に着けるとよいか、どのように身に着けるかを具体的に実践ベースの知識を元に展開されている。
1. ことばの力 Words
2. 自分で考える力 Thinking
3. 思い浮かべる力 Imaging
4. 試そうとする力 Trial
5. やり抜く力 Grit
4.試す→自己肯定感→5.やりぬく→達成感→次へのチャレンジ精神
▼読書メモ
思考の自走力。思考の内燃機関を作る。
笑わせようという意識=試す力
ユーモアセンスは、人を惹きつける+仕掛ける意識をもって仕事に取り組む
笑い・ユーモアは、人の心への仕掛け。一歩踏み込む。
「ウケるかどうか、わからないけれど、とりあえずやってみよう」が信条。
試してみよう。
お手伝いでは工夫させる。工夫→脳みそが活性化する。
失敗を織り込んで、任せる。
家族生活に影響のある重要な家事。
靴磨きで「思いを込めて磨いてごらん」→脳みそが活性化される
異年齢の子どもたちの間に置く。→他者貢献したがる。人は貢献したがる生き物。
▼トライすること
・試す
・ざくっと任せて工夫させる(振り返りで質問だけする)
・小さな成功を事実として認める
Posted by ブクログ
幼児教育論だが、人生哲学でもある。
おそらくは彼自身の体験談からくるものであり、大いに同意できる。
経済的自立は果たしているが、精神的には大人になれなかった人。物事をじっくり考える習慣をつけない、根気強さがない、空間把握能力、意思決定、判断力が乏しいなど。
勉強の成績も大事だが、生活習慣や親の物の感じ方、考え方も大事。
自分が不遇なのを他者のせい、環境のせい、自分が絶対にそうならない逆の立場(異性、土地柄、年齢)のせいにする、という思考回路を子ども時代に身に着けられないのは不幸だと思った。ネット上にはそういう人が多すぎるけども。
Posted by ブクログ
子育てや教育の本では「10歳くらいまでに」と書かれていて焦る。
1言葉の力
2自分で考える力
3思い浮かべる力
4試そうとする力
5やり抜く力
を小学校低学年までにはぐぐむこと。
これこそ「知力と意欲の源」。
まだ間に合うかしら?
読みすすめるうちにSには意識してやってきたことをMにはやってないな、まずいかもと思い始める。
*言葉の力
・「音読ゲーム」つっかえたり、読み間違いをしたら減点1点。読みきる精読力をつける。
・1,2行でも良いから日記をつけさせる。
*考える力
・「種は芽を出す。芽は伸びる。そういうふうにできている。」親の価値観で無理やり芽を引っ張り出さない。
・少しでも疑問点が残ったら、あとで調べて教える。「親のしつこさ」を心がける。
*思い浮かべる力
・「初めてその場所へ行く人のために説明する」ゲーム。
*やりぬく力
・熱くなったり必死になることは、けっしてカッコ悪いことではないことを、遊びを通して身体を張って子供にみせる。
やりつくす感覚を身体で覚えさせる。
うちのチビちゃんたちはいっつも笑いをとろうとがんばってる。
これは「試そうとする力」を育んでるわけか!
きみら、ダイジョウブなの?と心配になってたんだけど。
Posted by ブクログ
はなまる学習会を主催している著者が、体系的に説得力をもった”メシが食える力”について説明をされています。メシが食えるというのは、社会で仕事をちゃんとやっていける力を付けるということです。私は、仕事で新入社員が職場に配属された後の教育を担当しています。なんとはなしに、色んな力の不足を感じますが、著者が整理している色んな種類の力が不足してると再認識しました。しかし、メシが食える力は10歳までに身に着ける必要があるそうで、自分の子供たちには、手遅れであることを”納得”せざる得ません。残念!
Posted by ブクログ
今日も高濱先生の講演会に行ってきたが、メシを食うために大事なことはすべて、日常的な経験の中にあるのだと気付かされる。生きる力は、当たり前だけれど問題集を解くだけで得られるものではない。むしろ本気で遊ぶことが学力につながる。学力は後からついてくるものなのだと解る。
子どもの芽を伸ばすには、まず親である自分の言動に気をつけること。そしていつも笑顔でいたいなぁと。
Posted by ブクログ
メシを食っていける大人の5つの基礎力まとめ
1)ことばの力・・・人が言っていることのポイントをつかむ力、自分の言いたいことを表現する力
2)自分で考える力・・・判断力。自分の知識や技能を活用する力。筋道立てて考える力
3)想いうかべる力・・・想像力と感性。
4)試そうとする力・・・試行錯誤しながら考える姿勢
5)やり抜く力・・・やり始めたことに集中して取り組む力。コツコツ続ける力。
基本、上記の5つの力に関して詳しく解説してくれていますが、むしろ序章に当たる部分のほうが重要なことが書かれているような気がします。
身につけるべき3つの自立の話や人間力を鍛える必要性について書かれています。
うちの息子、宿題のプリントをやってもすぐに「わからへん」「でけへん」って言って教えてくれって言ってくるけど・・・ヤバイ。