あらすじ
2045年にコンピュータの能力が人類を超えるという説がある。
実際に、近年のコンピュータの進化はその説に沿っており、またいま欧米では人工知能開発に一層の拍車がかかっている。 意識を備えたコンピュータが人類を支配するという映画『マトリックス』などのようなSFの世界が、現実になるかもしれないのだ。
コンピュータと人類の未来を展望する。
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Posted by ブクログ
技術的特異点
シンギュラリティ
2045年、遅くとも今世紀中には迎えるとされる、人類の知性をこえた人工知能の誕生。
そのとき、世界・人類はどうなるのか。
技術は指数関数的に進化しており、これまでSF染みて語られていたことが、近い未来として来ることが見え始めている。
ここから、さらにその進化の速度が早まると考えると、意識を持った人工知能が誕生することに対しても、違和感を感じない。
4つのパターン
人工知能によって人類が征服される
人工知能と一体になり、仮想空間の中で人類は生き続ける
人工知能によって人類の知能が拡張する
何も起きない
賛成しようと反対しようと、技術の進化は止まらないため、何を信じて行動するのかが重要なのかな。
Posted by ブクログ
技術的特異点(シンギュラリティ)について、コンピュータの進化の歴史や、SF・映画を紹介しながら書かれていて、非常に読みやすかったです。
非常にわかりやすく書かれているため、専門知識は必要ないが、他の書籍で人工知能やコンピュータの進化について知っている人には、多少退屈な部分もあるかと思います。
この本の関連書籍として、
(1)人工知能は人間を超えるか
(2)AIの衝撃 人工知能は人類の敵か
を読む方も多いと思いますが、まずは本書籍から読んで基本を抑えてから(1)や(2)を読むといいのではと思いました。
私は(1)と(2)を読んだ上で本書籍を読んだので、人工知能に関してはあまり新しい知識は得られませんでしたが、後半の著者の意見を明確に述べている部分は痛快で、なかなか読み応えがありました。
結局、技術がどれだけ発展しようと、いい方向に行くか、悪い方向に行くかは人間の理性次第という結論ネガティブに見える結論ながらもどこか前向きで、変化を楽しめというメッセージには好感が持てました。