あらすじ
アメリカに強要された日米戦争の真実!ペリーが種を蒔き、ルーズベルトが育て、マッカーサーが収穫したおぞましき対日戦略とは。あの戦争の加害者は、本当に日本だったのだろうか。そして、米英蘭の3ヵ国と、その植民地支配を被っていたアジア地域が、被害者だったといえるのだろうか。日米両国の記録を用いて、開戦にいたるまでの出来事を時系列的に対比。公平な検証により、どちらが仕掛けた戦争だったかを明らかにした衝撃のベストセラー、待望の電子化!
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Posted by ブクログ
ペリーが種を蒔き、ルーズベルトが育て、マッカーサーが収穫した。
アジア唯一の独立国日本を、最後の有色民族を刈り取るため。
ルーズベルトが日本からの開戦へと誘導した。
アメリカ国民を欺き、あくまで攻撃される体裁をとるために用意周到に。
決めてはハル・ノート。日本には到底呑めない内容。
経済制裁により石油が枯渇し、今戦うか、枯渇して何もできなくなってから侵略に抗うかの二択を迫られた。
フーバーとマッカーサーはルーズベルトを狂人と呼んでいる。
「経済制裁は殺戮と破壊が行われないものの、戦争行為にあたるものであって、誇りを重んじる国であったとすればどんな国でも耐えられるものではなかった」
もし日本が朝鮮半島を領有し続けたら朝鮮戦争は起こらなかった。日本軍が中国大陸にかなりの期間にわたって留まったとすれば、中国が共産化することもなかったはずである。
国家の独立を自助努力によって守るのは、どのような国家にとっても国家として存立を確保するのにあたって求められる。
第二次世界大戦が終わるまで、アジア・アフリカ諸民族は西洋の侵略を受け独立を失い、数百年にわたって植民地支配のもと辱められていた。人間の価値は皮膚の色で決められていた。
日本が国際社会の仲間入りを強いられたときから夢見たのは、独立を全うしたうえで一流国になること、そして人種平等の世界の到来。
日本が日露戦争に勝ったことで、初めて有色人種が白人の大帝国を打ち負かし、アジア・アフリカ諸民族が闇の中で光を見た。アジア各地で独立闘争の狼煙があがった。
日本は連合国が第一次世界大戦を処理したパリ講和条約会議をはじめとした場で「人種平等の原則」を訴え続けたが、植民地を持つ諸国により拒まれた。アメリカは1960年代まで、黒人を法的に差別していた。
もし日本が日露戦争に勝つことなく、先の大戦を戦うことがなかったとすれば、今でもアジア・アフリカ諸民族は西洋の植民地支配にあっただろう。
日本によって世界のあり方は一変した。それだけに西洋による報復も凄まじいものだった。連合国は日本の輝かしい歴史の抹消を図ったのだ。
大戦を経たアジアの解放が、アフリカ大陸に波及し次々と独立していった。
以降、黒人の差別撤廃運動が広がり、権利を獲得していったのである。
日本が先の大戦で大きな犠牲を払い、幕末から夢見てきた人種平等の世界を招き寄せたのである。
例えばインドネシアでは、
・英語、オランダ語を禁止。
・青年に軍事訓練を課し、規律や忍耐を教えた
・オランダ人を一掃し、インドネシア人に高い地位を与えた
・民族結集組織や奉公会の本部、支部を置き、組織の運営方法を教えた
このようなことを侵略する国にする訳はなく、これが証左である。
また、ジャカルタの独立記念碑には05817という日付が刻まれている。1945年8月17日に署名されたもの。
05とは何か、日本の皇紀である。日本を建国した神武天皇即位の年から数えて西暦1945年は皇紀2605年なのだ。
インドネシアの独立は、その生みの親となった日本の「天皇の暦」で祝福されている。
この事実一つ取ってみても、日本がアジアに対して侵略戦争を行ったという欧米の歴史認識は根底から崩れるのである。
Posted by ブクログ
"戦争を仕掛けた"のはアメリアで”奇襲”した日本ではなかったという論調。開戦前から過酷な経済制裁をかけておりこれは”戦争行為にあたる”ということ。さまざまな証言や当時の記録がいろいろ紹介され、早い時期からルーズベルトが対日戦争を計画していたのは確かだろう。一方日本ではロシアは仮想的としていたが他の国は想定せず準備していなかったという意見はどうだろう。アメリカも仮想的として想定していたという意見もある。 戦争にけし掛けた日本が(白人側の?)予想以上に初期に戦線拡大して、多くのアジア諸国の民族自立の方向をつけた、というのは歴史の皮肉か。そうはいっても洋の東西をとわず敗者には歴史評価は厳しいので、日本が戦前偉大なことをしたといってもやはり説得力には欠ける。 この本はどこか無知なものへの噛んで聞かせるような言い回しがあるが、アメリカが民主的な平等国家であるので外交戦略に謀略を用いないなどと信じる日本人がいまだ、いるだろうか、と思った。