【感想・ネタバレ】謹訳 源氏物語 七のレビュー

あらすじ

「源氏物語はこんなに面白かったのか!」各界絶賛の「名訳」を超えた完全現代語訳!古典学者として、作家として、著者畢生の偉業全10巻の第7巻!光源氏48歳から52歳まで(柏木・横笛・鈴虫・夕霧・御法・幻)を収録。1000年の時を超え、宮廷人たちのはかなき恋と、美しき四季の風物が今眼前に蘇る!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

久々源氏です。七巻は柏木、横笛、鈴虫、夕霧、御法、幻が収録されていました。

父である源氏ならもっとスマートにコトが進んでいたであろう夕霧と落葉の宮の結婚話がひどすぎて、苦笑しまくりでした・・・

当事者のお二人はもちろん、落葉の宮の母も見栄とプライドがすごくって、皆さん揃って見苦しい。誰も彼も自分第一外聞第一なんですよね。
これが当時の常識なんでしょうけどなんて生きづらい世の中かと・・・お気の毒です。

でも、皇女としては再婚は不名誉なことなのかもしれないけど、結果的には勢いのある家と結びついていたほうが安泰でしょう、落ちぶれて忘れられて苦労している皇族なんてまわりにたくさんいるでしょうに、そういう打算のできないところはやっぱり皇女だからか。でも、近江の君や五節ちゃんなら妥協する?か?うーん、キライなら誰もしないか…
などと下世話なことを考えちゃいました。
まったく夕霧めー、手近なところで妥協するくせに(雲居も藤典侍も手近だよね)あっ、してるから恋愛に疎いのか。でも、よりによって未亡人の皇女を相手にしなくても…でも、考えようによっては親友の妻も手近だね。
とにかくこの章は皆さん未熟で美しくない。

見苦しい夕霧の巻だけでなく、柏木や紫の上も亡くなり、源氏も出家の予感で、この7巻はどこもかしこも無常感たっぷりで気が滅入ります。

とはいえとうとうここまで来ました。
残すは宇治十帖のみ。 。この分じゃ私、宇治の三人姫にもイライラしそうです。

0
2015年04月20日

「小説」ランキング