あらすじ
知られざる巨大企業の全貌に迫る!
・売上高1兆2000億円、グループ従業員数 3万人。世界の拠点数は16カ国・地域で900
・2014年10月についに株式上場。時価総額は一時2兆円超え、楽天、電通を上回る
・創業54年で定年退職者6人、多くのOB・OGが様々な業界で活躍する人材輩出企業
・平均年齢33歳。海外現地法人社長が32歳女性など、30代で役員に多数抜擢
・弱点はネットサービスの遅れ、世界での知名度のなさ
リクルートは「じゃらん」「リクナビ」「ゼクシィ」「SUUMO」「ホットペッパー」など数々のサービスを生み出し、日本人の生活に浸透している。故・江副浩正氏が起こしたベンチャーの雄で、社風は体育会のノリ。強力な営業集団として知られる。また、戦後最大のスキャンダルとなったリクルート事件でも有名だ。
多くのイメージで語られるリクルート。だが、その本当の姿は知られているだろうか。
本書は、日経新聞記者が、リクルートのトップ層から現場、海外から国内まで幅広い社員を取材し、イノベーションを生み続ける強さの秘密や、株式上場を機にリクルートが目指すビジネスの未来などを明らかにする。「日経産業新聞」の連載企画「リクルート 第3の創業」をもとに、大幅に加筆した。峰岸真澄・リクルートホールディングス社長をはじめ、主要7事業会社トップのインタビューも収録。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
リクルートのルーツ、歴史、事業、すべてのことがよく理解できる一冊だった。
読んでいてわくわくした。
自分の将来を具体的に考えるきっかけとなる本に出会えた!
Posted by ブクログ
「目的」
入社年になり、リクルートのこれからの目標とそれに対する課題、ひいてはどのような人材が求められるかを考える為に読んだ。
読む前の考え方はIT化のシフトが大きい為、エンジニアとそれらを既存の営業組織と結びつけるディレクターの仕事が重要になってくると考えている。
「まとめ」
財務情報や事業会社インタビュー、歴史などを踏まえてリクルートの今後の目標と現在地について整理する。
大きなトレンドとしては”IT化”と”グローバル対応”の2つ。
リクルートが培ってきた”起業家精神”、”当事者意識”、”個に期待し合う文化”を残したまま次の社会に対応できるようにいかに企業を大きく、人を育てていくかが課題。
今のリクルートは以前に比べてガツガツしていないと言われるが、そうではなく成熟社会やIT化などの外的要因や大企業としてのリクルートの社会的責任など内的要因により求められるガツガツさが変わった。
「感想」
2015年と新しく、事業会社のインタビューなども豊富で今のリクルートを知る上では今まで読んだ中で最も為になった。
グローバル化について「日本のやり方か現地法人のやり方か」ではなく、「その企業がどうしたいかを考える」というあたりに起業家精神に溢れる現代のリクルートらしさが感じられた。
一方で、ただの営業会社としてのリクルート、利益を求めるだけのリクルートには限界があるんじゃないかということも感じた。リボンモデルと言いながら、クライアントの方ばかりを見て本当にカスタマーが求める価値を生み出せているのか。リクナビを1年間使って本当に感じたことである。
国内において、リクルートを壊せるのはリクルートだけ。ディレクターの意義を改めて感じ、カスタマーの声をリクルートに吸い上げるという意識。
Posted by ブクログ
リクルートのDNA以来、久しぶりのR本。書店で眼に飛び込み、ふと外から見るリクルートは今、どうなんだろうと思い立ち手にとった。
書かれてあるだいたいのことは知っているつもりだが、こうして編集されて一つの読み物としてリクルートという会社を見つめると、手前味噌だがつくづく“この会社が好き”だと思う。
こんなことは入社した頃には考えもしなかった。8年近く鍛えてもらっている今、この会社で学ぶこと、得た機会はどれもかけがえがなく、そしてこれからも大変楽しみに思っている。
新橋の学生ベンチャーからリクルート事件を経て多額の借金を負い、ネット化の遅れで散々転げまわりながらも上場して世界に羽ばたこうとしている歴史が、なかなかどうしてグッと来るストーリーにしあがっているなぁと、愛情が溢れてくるのである。
起業家精神と、自らの機会創出を無くさずこれからを楽しみにゆこう。
Posted by ブクログ
リクルート創業からのストーリー
各サービスがどのようにして生まれたかなどのルーツも知れる。
自分自身、実際に使っていた、
雪マジやお湯マジのストーリーなどは特に面白かった。
地方創生のためにスキー場に若者を呼び込みたい
→そのためにリフトを無料にしてハードルを下げる
フリーミアム戦略
会社のM&Aの部分などは
勉強不足で少し難しく感じてしまった。
起業家精神
圧倒的な当事者意識
この可能性に期待し合う場
リボンモデル
不便、不安、不満を無くす
will can must
『型化』
成功事例から核となる部分を抜き出し、他の人がマネできるようにする
どう稼ぐかよりも、どう課題を解決するか
"自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ"
選択の連続が人生だ
人生の豊かさは選択肢の多さで決まる
まだ、ここにない、出会い。
Posted by ブクログ
事業開発のプロ集団
■経緯
元リクや現役社員の方々と働くことがあり、リクルートはどのような考えを基軸に事業を進めているのか、どのように人材を輩出しているのかを知りたかった
■概要/感想
リクルートの実績、考え方を知ることができる。
個別要素ではスタディサプリ開発の事例が良かった、ターゲティングとそれを満たすサービス設計が見事。
成功者バイアスがかかっているので、示唆に富んでいるかと言われると難しいところ。それでも内容はタメになる。
Posted by ブクログ
2021/05/08
2021年14冊目。
引き続きリクルート、江副氏退任後の現在に至るまでの歩みがまとめられている一冊。
大企業となった今でも危機感を持って積極的な先行投資、人材育成、M&Aを行なっているのは他の日本企業も真似るべきだね。
Posted by ブクログ
自分で考え行動する、新しい事に挑戦する、リクルートの企業風土がよく理解できた。若い社員へもどんどん仕事を任せ、挑戦させるスタイルも徹底されている。今の自分が勤めている会社と少し重なる部分があるが、その比ではないなと感じた。
本の内容としては、各グループ会社社長のインタビューが数多く掲載されていて、生の考えを聞けてビジョンなど理解が深まり面白かった。
今後は海外への展開、そして海外での認知度がどのように広がっていくか、その変化が楽しみだ。
Posted by ブクログ
人材派遣を祖業として様々なマッチングビジネスを展開し、まだ、ここにない、出会いを提供して続ける日本を代表する企業リクルート社について緻密な取材をもとに2014年の上場からさらなる飛躍を目指す同社の軌跡と展望を書いた一冊。
創業者江副浩正氏が起業した第1創業期リクルート事件からダイエー傘下となり、そこからの復活劇を描いた第2創業期、そしてダイエー資本から脱却し、ITの普及や日本の人口減少により当初のビジネスモデルが過渡期になり、海外戦略など新たな可能性を模索する第3創業期と同社が経験してきた3つの時代を描いただけでなく、同社での戦略やOGOBなど出身者の後の活躍までを多くの取材による生の声が掲載されており、非常に同社の魅力を感じることができました。
またスマホやLINEといった21世紀に入り、イノベーションを起こしてきたアイテムやツールと20世紀を猛進してきた同社のビジネスモデルとの比較、そしてこれから先に対する提言は興味深いものでした。
同社関連の書籍は何冊かこれまでに読んだことはありますが、ここまで関係者への緻密な取材で内情に迫ったものは本書だけでした。
リクルートという会社の歴史だけではなく、M&Aからの同社の戦略やこれからも知ることができ、また新しい出会いを私たちに提供してくれると感じさせてくれる一冊でした。
Posted by ブクログ
褒めちぎりではあるが、確かに素晴らしい企業だと思う。もう60歳ぐらいの企業だが、そんなイメージがない。もしかしたら、今の大学生はネットベンチャーだと思っているのではないだろうか。
ネットビジネスで先陣を切れなかったように、イノベーションのジレンマに嵌っているように見えるが、それでもここ数年でテクノロジーに強い会社という感じになってきた。