あらすじ
安政江戸大地震の中で生まれた愛娘もすくすく育ち、再びおえいの商いへの意欲も芽生えてきた。だが、始めた団子屋を手助けしてくれるお加代はわけありの様子で……(「御用」)。三代目九尾亭天狗の最後の弟子にして、晩年最も身近にいた礫は、芸への思いがこもった形見を譲り受けることになったものの、兄弟子の妬みを買ってしまう(「点取り、無双の三杯」)など人情が涙を誘うシリーズ大好評第四弾。
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Posted by ブクログ
寄席品川清州亭シリーズ4作目。
『御用』…団子屋さんの再開のために雇ったおばあさん。とんだ嘘つき婆さんであっという間にいなくなってしまったが、今後どんな絡み方をするのか。
『蛍のひと夜』…髪結のお光の旦那、絵師の新助さんの過去が明らかに。昔していた悪いことからは逃げられないのよね。でもそこから必死に抜け出そうとする人の邪魔はしないでほしいものです。
『点取り、無双の三杯』…三代目天狗の点取りをめぐっての騒動。生前かわいがっていた一番弟子の礫、その後継の師匠が見つからない。一周忌にようやく四代目天狗が師匠を名乗り出てくれたが…。女義の呂香さんがひたすらかっこいい。
落語初心者のワタシでもわかる小ネタがたくさん。芸の世界は意地悪な師匠がたくさんいるものよね…芸の世界だけではないか…。