あらすじ
「華はねえが、味がある……なんともおめえらしいぜ、こうの字よ」
光太郎と孝次郎の兄弟が営む菓子屋「二幸堂」。
如才なく得意先を開拓する美男の兄と、不器用だが才ある弟の作る菓子は、江戸深川にしっかりと根を下ろしはじめた――。
王子のせせらぎのような水羊羹「壬」、生姜の風味爽やかな「夕凪」、香ばしさと舌触りが絶妙な栗饅頭「日向」、瑞兆を映す祝い菓子「冬虹」……。
――孝次郎の作るとびきりの菓子が、縁を言祝ぎ、幸いを呼ぶ――。
江戸の菓子屋を舞台に描かれる、極上の甘味と人情と、ままならぬ恋。
兄弟の絆と人々の温かさに涙零れる珠玉の時代小説、待望の第二弾!
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はい!
はい!一組、片付いた(笑)後、何組だっけ?(笑)ほのぼのしてて、いい話。馬鹿な奴らも居たけど、因果応報、各々に、罰を受けたし、良しとしよう。めでたしめでたし。
Posted by ブクログ
光太郎と幸次郎の二人三脚が功を奏して、店は次第に評判になり、売れ残りも少なくなって、七を残念がらせた。
大親分が寝たきりになったり、子供時代の大恩があるお弥代が乳癌を患い余命幾ばくもいと聞いて、孝次郎は何か食べやすく滋養にいいものはと考える。
工夫を重ねた歌詞はどれも評判に。
昔勤めていた草笛屋の邪魔も入ったが、どうもそれだけでは無い事件が起こる。
その事件が元で、光太郎は未亡人の親子とついに。。。
様々な事件が起こるが、簡単に殺人事件が起こるわけでも無い。それでもドキドキしながら、登場人物たちに応援して読んでしまう。