あらすじ
見た目も腕も抜群の料理人・橘仁から、訪問先で料理を提供する「出張料亭」の助手に誘われた山田澄香。仕事も結婚もこれで安泰と働き始めたが、仁との距離は縮まらぬまま。そこへある日、可憐な娘が現れ仁の胸に飛びこんだ――!? ライバルの出現、そして澄香の知らない仁の過去。早くも波乱のおいしいラブコメ第二弾! 『出張料理おりおり堂』改題
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Posted by ブクログ
何気なく手に取った第一巻があまりに面白く、
続きが気になって購入。
連作短編集であるが、今回は一話目から
なかなか波乱含み。
ベールに包まれていた仁の過去が徐々に明らかになり、
京都修業時代の「因縁」が、山田と仁を引き裂こうとする。
さらに山田に「熱烈な片思い」をするナイスミドルが。
かなり波瀾万丈な展開ではあるが、
オーナーを中心とした「ほっこりしたシーン」が
丁寧に描かれるおかげか、ドタバタ感は薄い。
もちろん、山田の「心象風景」はドタバタしっぱなしだが。
この作品の魅力は、バランス感覚にあると思う。
ドタバタとしっとり、サスペンスと胸キュンが、
過不足無いバランスでちりばめられているので、
ドタバタもふざけ過ぎにならず、
息詰まるシーンの後のほっこりした場面で、
読者も一息つくことができる。
これは、桜子オーナーの人となりによるところが大きい。
いつも凜として、笑顔を絶やさず、時にオチャメで、
意外と情熱的な過去がありそうで...
非常に魅力的なキャラクターである。
また、個性的な脇役が光っている。
一人ずつ紹介していたらキリが無いが...
本当に、ご近所に住んで、お互いに深く浅く関わりつつ
「生きている」感じが伝わってくる。
この世界観にハマると、抜け出せないですぜ(^ ^
Posted by ブクログ
シリーズ第二弾。出張料亭というタイトルからはグルメ系が想像されるが、実はラブコメ。今回は仁の過去が明らかに。そして成り行きで告白。人間関係はシュールだが、澄香の心の声が笑わせてくれる。今回は料理は控え目。
Posted by ブクログ
安田依央さん、出張料亭おりおり堂シリーズ、第1巻、次いで第3巻、そして今回第2巻「ほろにが鮎と恋の刺客」(2017.12)を読みました。やはり、シリーズものは順番に読まないと面白みが半減しますね。半減というか、話の辻褄が合わなくなってきます。(ものによっては、それほど順番を守らなくてもいい作品もありますが)第2巻では、仁が京都で修業していた料亭の娘、今野葵24歳(仁の婚約者由利子の妹)が登場、仁の京都での過去が明らかに。また、妻を亡くした藤村公也の澄香への猛烈なアタックも。そして、仁と澄香もじわじわ心の接近が。第3巻、再読します。
Posted by ブクログ
あからさまに嫌な女過ぎて葵が面白い。
仁の過去が解ったが、澄香がどんなものを抱えてるのかも気になる。
ハロウィンのあの人はなんだったんだろう・・・。
潔く、くっついちゃえば良いのになぁ(笑)。
Posted by ブクログ
澄香の妄想が楽しい。澄香に迫る藤村のおかげで、仁の過去だけでなく澄香の思いまで本人の前でぶっちゃけられるというなかなかの展開。「神無月」の扉絵の老婆がこの作品にそぐわない不気味さで違和感あったが、読んだ後は納得。怖かった…。
Posted by ブクログ
独り言が若干喧しいのが気になる。
なのにいざとなった時にもどかしいくらい不器用な展開だけが妙にリアルで、そこだけ超絶共感。
あとはキャラがなんか不自然なんだよなぁ。
普通要素の人が1人もいない。そんな人どこにいる、みたいな人ばかり。
といいつつ、続きも読む。
2022.10.27
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Posted by ブクログ
裏の紹介に「ラブコメ」って書いてあるけど、「コメ」感全然ないよ!本人も自覚してる痛々しい妄想がちょっとコメってるくらいで、笑えない出来事満載です。ごはんはおいしそうです。