あらすじ
モノが売れないといわれる時代に、最高益を更新し続けるセブン-イレブン。商品・サービスの開発の舞台裏を、担当者・関係者の証言を追いながら描くドキュメント。年間約10億杯を売る100円コーヒーから、PB「セブンプレミアム」、そして物流革命まで徹底取材。
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Posted by ブクログ
コンビニは「感動ビジネス」だという社長の言葉が出てくるが、感動した。涙が何回も出た。
◯顧客ニーズを常に意識。本当においしい、便利なものを追求。妥協しない姿勢。本質をわかってる。目先の売り上げにとらわれない。
◯製造する人たちとのチーム力がすごい。工場同士も情報共有して、いいものを作ろうとしてる。ここまで巻き込めるのすごいな。
◯社会の変化に合わせてセブンが変わっていくのがおもしろい。本の取り置き、働く女性、高齢者の客増加とか。
Posted by ブクログ
コンビニ記者が、セブンイレブンの商品開発について書いた本。取材が詳細でデータも正確、よくまとめていると思う。セブンの熱意が伝わってくる、いい本でした。
「流行っているから、面白そうだからというひらめきは、商品開発の種にはならない。MDが見ているのは、世の中、消費者の「変化」だけだ」p23
「セブンのコーヒーマシンは、富士電機製(高速道路のパーキングエリアなどで見かける大型の挽きたてコーヒー自動販売機のトップシェア)」p30
「ドリップコーヒーにミルクを加えて作るカフェオレは、エスプレッソ抽出したコーヒーに蒸気で温めたミルクを加えるカフェラテに勝てない(セブンは、専用のミルクを開発した)」p39
「(手巻きおにぎりのトップ5)梅、ツナマヨ、昆布、シャケ、辛子明太子(手巻き⇔じか巻き)」p63
「後日、他チェーンのおにぎりの大刷新のニュースが話題になった。しかし、気にする者(セブン社員)は誰もいない」p68
「(レンジめん)めんもスープも、具材も、毎日店の注文を受けてから工場で作っています。特に人気のタンメンの野菜は、以前は生野菜でしたが、今は炒め野菜ですし、味噌ラーメンの味噌は、最初に鍋肌で焼き炒めるという職人さんとほぼ同じ方法で調理しています。かきあげそばの天ぷらも、野菜を仕入れてきて、天ぷら粉をつけて、ひとつひとつ揚げているんですから」p82
「「コンビニの和菓子なんて」と思っている女性やシニアが多いからこそ、チャンス。やりがいがあるんです」p103
「モノづくりの姿勢は昔から全く変わっていません。とことん質にこだわり、おいしいものをご提供する」p123
「モノづくりには思いが大切だし、リーダーであるMDの思いが一番強くなければ、チームは前に進まない(熱意も)」p125
「(セブンにしかできないこと)圧倒的な差別化商品やサービスの創造ですね」p132
「今、MDとして歯を食いしばってやっている者には、最後までくじけずにやってもらいたい」p133
「もともとセブンのサンドイッチやおにぎり、弁当、惣菜、めんなどのオリジナル商品は、01年から「保存料・着色料」を使っていない。06年からは、サンドイッチやパンに使うハムやソーセージから「リン酸塩(保水剤)」を抜いている。同時に、クリームなどを「トランス脂肪酸」を抑えた原材料に切り替えた」p142
「(たまごサンド)大量生産で加工しやすい液卵でタマゴサラダを作る場合が多いですが、私たちは卵をゆでて、クラッシュして、オリジナルのマヨネーズとあえて、と、ご家庭で作るときと同じ方法で作っています」p149
「(レタス)きれいな水で流しながら、葉を1枚1枚、虫や異物がないか目で確認しながら、手でちぎっています。ふんわりしたパンに、あれだけのレタスを挟むって手ででしかできません。実はめちゃくちゃ大変です」p149
Posted by ブクログ
セブンの商品開発に興味を持ち購入。当事者へのインタビューから、他社を巻き込んだチームでの開発体制について知ることができた。あっさりと書かれているが、厳しく設定された期間の中で数々の苦労があったのだと推測。
Posted by ブクログ
『素材の品質』
セブンカフェ コーヒー
味の素AGF 豆のウォッシュド精製、ダブル焙煎
富士電機 軟水に合うドリップ式
アイスラテ 江崎グリコのミルク瞬間冷凍技術
アイスコーヒー 小久保製氷の氷
エスプレッソ+ミルクのラテにドリップ式で勝つ
リッチなコーヒー+リッチなミルク
サンドイッチ
食パンプロジェクト
毎週、7つの工場から送り審査
通常の食パンの3倍の12時間低温熟成。
家庭で作るのと同じ方法でタマゴサラダを作る。
カット野菜
4℃の工場で消費期限が一日長い4日間。
ポテトサラダ
高圧蒸気で超薄皮取り。