あらすじ
肥後椿が咲き乱れる「百椿庵」。江戸時代からあるという、その屋敷には、若い女性の幽霊が出ると噂があった。その家で独り暮らすことになった新進小説家の青年井納惇(じゅん)は、ある夜、突然出現した着物姿の美少女に魅せられる。「つばき」と名乗る娘は、なんと江戸時代から来たらしい…。熊本を舞台に一四〇年という時間を超えて、惹かれあう二人の未来は? 傑作タイムトラベル・ロマンス。[解説:脚本・演出家 成井豊]
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Posted by ブクログ
ヒロインたるつばきが、あまりにオトコの理想像然としすぎちゃっていて、なんだか、正直、読んでいて、恥ずかしくってw
中二病(昔の?w)なオトコの頭の中の、ぽぁぽぁな妄想を覗いているようで。
というよりは、自分の中にある中二病的部分を、「ほら、オマエだって、こうなんだぜ」と無理やり見させらているようで、読みながら、「ひゃ~、もうカンベンしてくれぇ~!」と頭を抱えたくなった(爆)
これは、ハズレかなーと思って読んでいたんだけど、でも、江戸時代に行ってしまった主人公が否応なく自分の時代に引き戻される瞬間、「キュン!」とくる感じに、あぁこれは、“その一瞬”のための話なんだなー、と。
だから、著者はあえてストーリーを山あり谷ありでなく、どっちかといえば平板に描いたのかな~なんて思った。