あらすじ
一家皆殺し、目撃者はいないはずだった。だが、殺害現場にもうひとり女の子がいた痕跡が見つかる。女の子は殺害された一家の母親の姪ニコル。惨劇を目撃したとすれば、犯人に狙われる可能性が高い。警察を挙げての捜索が行われ、トルケルのチームと一緒に捜査に加わっていたセバスチャンが、ニコルを発見し保護する。だがニコルは恐怖から、言葉を発することができなくなってしまっていた。少女は犯人を見たのか? セバスチャンは彼女を自分の死んだ娘と重ね、なんとか心を開かせようとするのだが……。凄腕の迷惑男セバスチャン・シリーズ第4弾。
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Posted by ブクログ
(上巻より)
セバスチャンの女癖の悪さにまきこまれたウルスラが
片眼を失ったものの無事でよかった。
彼女を愛するリーダーのトルケルといい、
今回登場した政治家の妻をもつエリック警部といい、
愛する人を大事にする男性たちが報われないのは、
納得がいかない。
そして、ビリー。
結婚式のシーンでビリーは危ないな、とぼんやり思った。
でもそれは、幸せな結婚生活を送れるのだろうか、という類の心配で、
婚約者のがぶり寄りで迎えた結婚式当日とあっては、
誰もがする心配だったと思う。
それなのに全く予想外の展開となってしまった。
彼も好青年だったのに。
また、作者たちのクリフハンガーにひっかかってくやしいが、
早く続きが読みたい。
Posted by ブクログ
うわー、何故か感想を書き忘れていた。
細かいことはもう思い出せないけれど、セバスチャンが信じられないほどにピュアな心をまだ持っていたこと、けれどそれと同時にとんでもない邪な心も持っていることのアンバランスさが、さらに際立った物語だったと記憶しています。
傷つきうちひしがれるセバスチャンに思わず哀れを催してしまい、とんでもない酷い男だったことを忘れてしまいそうになる。
大抵の警察ものでは、シリーズがすすむほどにチームの絆が感動を呼ぶ展開に…ってのが多いけれど、このシリーズはフツーっぽかった人までどんどんヤバい人になっていっちゃうという…
このねじくれ加減が、たまらない。
シリーズ続巻はまだか!