【感想・ネタバレ】美味礼讃のレビュー

あらすじ

人生に必要なこと。それは、よく食べ、よく愛し合うこと――。19世紀フランスでベストセラーとなった食のバイブルを、『パリ 旅の雑学ノート』『料理の四面体』の玉村豊男が、原書の魅力が伝わるよう大胆に編集し、新訳。食の話題にとどまらず、恋愛を何よりも大切にするフランス文化のエッセンスが詰まった原文の妙味を解説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

名前はもちろん知っていたのだけど、内容がこういうものだとは知らず、読みやすくて驚きでした。
(とはいえ、料理という括りで児童書の横の"母親コーナー"に置いてあるのはどうなのか…笑)
翻訳の後に訳者解説が入っていたり、削除・編集が多いということで、どうかなと思っていましたが、おそらくそのおかげでだいぶ読みやすくなっており、結果的に本作を読んで良かったなと!

以下好きだったところ and 笑ったところ
第1章「感覚について」はこの一文で締めくくられるのだが、感覚器官の話をしていたと思ったら二人はあっというまにベッドインしてしまった。(p.28)
最初の解説がこのテンションで本当に笑った

この後、「さて、ベッドインした二人だが、私が不思議に思うのは、この二人はベッドインする前にまずメシをくい、それからいったん眠るのである。で、目が覚めてから八尾らセックスを開始する。そんな手順が、あるのだろうか。この方面についてはとくに浅学菲才な私などは、そんな悠長なことをしていていいのか、という疑問が浮かぶ。(p.29)」
という文章が続いたりと、w w w wと笑っていた。
だいぶ後に、当時はお腹いっぱいのまま運動すると死ぬと思われていたから、まず寝る、と書かれていたことがわかるのですが

「トリュフは、積極的な催淫剤とまでは言えないが、時と場合によっては、ご婦人方をより優しく従順にし、殿方をいっそう魅力的にする効果がある」(p.121)

デザートの時間は、宮廷や貴族による富と権力の表現として発達してきたフランス料理にとって、小麦粉やクリームといった旧来の食材が、砂糖、ショコラ、バニラ…など新大陸からの到来物によってこの上なく豊かに変身するさまを見届けることで、しかもそれらが異国的なコーヒーの香りとともに供されることで、山の頂上から下界を見下ろしながら、ヨーロッパの文明はついに新大陸を含む世界を手中に収めたのだという、大いなる満足感に浸る時間なのである。(p.155)

たとえば昨日でも今日でも、いつでもいいから3組の友人同士が集い、羊の煮物と腎臓の焼いたのをたらふく食い、オルレアンかメドックの切れのよいワインで喉を潤し、気の置けない親密な会話を楽しみながら一晩を過ごせば、誰もこれ以上おいしい料理が世の中にあるとも、これより腕のよい料理人がこの世にいるとも思わないに違いない。
それに対して、いくら料理が上等であっても、どれほど設えが贅沢であっても、ワインがまずく、食卓を囲むのが適当にかき集められたいい加減な会食者で、悲しい顔をしたのが混じっていたり、あわただしく時間に追われて食べたりするのでは、食卓の快楽など味わえるはずがないのである。(p.209)

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2026年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

森茉莉さんの貧乏サヴァランを読んで、本家もいつか読もうと。
ダイエットのことで、炭水化物を食べるな!とか炭酸水を飲め!とか、今でも似たようなことを聞くからサヴァラン先生すげーって思いつつ読んだのでした(笑。
新訳だし、冗長な部分(自慢話など)大幅カット版ということで凄く読みやすかったです。
訳者さんの突っ込み…もとい補足解説も興味深かったですし。
美味しさを鼻腔で感じるという部分は、先日のテレビでやっていた「すすらないことで風味を4倍も損する」っていうのを思い出して、あぁーって思ったり。
お寿司やさんが口に入れた瞬間にうまいって言わないでって言っていたのと通じるのかなぁ…とか(感想は咀嚼して飲み込んでから。
それから口中調味ね!カルチャーショックでした。日本人独特の食べ方だったとは…。
これもタイムリーにテレビでアメリカ人がカツ丼を食べるときに、上のおかずだけ先に食べてご飯と一緒には食べないのを見られたので「これね!」と。
うん、おもしろかったです。
岩波文庫版もそのうち挑戦してみようかなっ。

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2025年05月28日

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