【感想・ネタバレ】大いなる眠りのレビュー

あらすじ

私立探偵フィリップ・マーロウ。三十三歳。独身。命令への不服従にはいささか実績のある男。ある午後、彼は資産家の将軍に呼び出された。将軍は娘が賭場で作った借金をネタに強請られているという。解決を約束したマーロウは、犯人らしき男が経営する古書店を調べ始めた。表看板とは別にいかがわしい商売が営まれているようだ。やがて男の住処を突き止めるが、周辺を探るうちに三発の銃声が……。シリーズ第一作の新訳版

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読むのは結構しんどいが、心地よい疲れだ。
一応ミステリだが、謎解きにあまり意味はない。ちょっととってつけたような種明かしだし。独特の比喩に一言多い登場人物、一筋縄でいかない会話。そしてとにかく行動する探偵フィリップ・マーロウ。一匹狼で妥協がない。その行動と言葉が本作の魅力。

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2023年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

村上春樹の訳者あとがきに、すべてが要約されている。
チャンドラーの長編第一作である本書は、1939年(著者51歳)に発表された。
わずか3カ月で、書き上げている。
細かなプロットの積み上げではなく、フィリップ・マーロウの身の動きに目を引かれる。
書きながら、手を動かしながらどんどん筋をこしらえていく。それが文章を書くことのいちばんのスリルなのだ。そしてそのダイナミズムは自然に読者にも伝わっていく。
チャンドラーは言葉を躍らせる。
我々は誰しも自由に憧れる。しかし自由であるためには、人は心身ともにタフでなくてはならない。

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2021年05月06日

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