あらすじ
ニッポン放送アナウンサー・吉田尚記と、予防医学研究者・石川善樹が「幸せに生きるための技術」を探ってとことん対話。恋愛や結婚、感情の取り扱い方…など誰もが気になるテーマの方法論を科学哲学の観点から提案!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
予防医学研究者 石川善樹さんと、
ニッポン放送アナウンサーの 吉田尚記さんの
対談形式の本。
まず幸福ってあやふやあいまいなものを科学的に考えるって視点が好きだ。
知らなかった言葉といか事は
「意思決定の回数」
意思決定できる回数って決まってるの?まじ?
一日の回数使い切っちゃうとぼーっと集中できないくなるって。。。。ええ?
「感情のチェックリスト」
どんな感情にも意味はある。重要、てか最強なのは感情のコントロールではないんかい、っていうことで、ネガティブ感情6、ポジティブ感情6のチェックリストに基づき「最近恐怖感じてないなぁ・・」ったらホラー映画見る、とか。
そうして、自分を突き動かすような強い感情はなんなの?って探していく作業。
自分の感情を分類、分析してくんだほえーって。
この中のポジティブ感情のひとつ、「誇り」ってあんまり感じることないんだが。
「自分の欲望に忠実に」
これが一番ひっかかったワードだった。人の評価で幸せを決めてんじゃねえってことだろうね。ウレシイ、カナシイは自分の生理が決めることだ、みたいな記述があって。変人って言われることがなんだってんだ、あれをやりゃよかったんだ、そうやって人生の最後に思わないように生きなきゃ・・・って。
最後に、勉強?のワールドは3つから5つあった方が良い、ってことで、これは多様化を生んでそれらがつながってった先にすんごい発明があるかもしれない、ってことかな、これはその一本職人道、みたいな道を行けないって悩んでた自分には朗報だったかもしれない。
Posted by ブクログ
解釈論や精神論ではなく科学的観点から、「そこそこじゃない人生」にたどり着くための方法論を示してくれている本。予防医学研究者の石川善樹さんとニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんの対談形式。
”究極のゴールは「朝ワクワクして目が覚めて、夜満ち足りた気持ちで眠れるか」”
初っ端に出てきたこれがもはや1番印象に残っている気がします。そんな1日を送れたらなぁ。まず朝ワクワクして目が覚めることなんてないし、できることならずっと寝てたいもん笑。夜はやり残したこととかチェックできてないコンテンツとかが気になって、満ち足りた気持ちとは程遠い。
そしてこれからの時代で「幸せ」になるためには、感情をモニタリングして欲望を発見し、それを忠実に追いかける「自分の感情と向き合う力」が必要なんじゃないかと石川さんは言います。これはまさに最近の自分のテーマでもあって、ふとしたときに「自分は今何を感じているだろう」と考えるようにしてるんですが、本当の感情を見つけるのって難しい。
ハーバード大学の意思決定センターでは、以下のように感情の分類がなされているそうです。
ネガティブ:怒り、イライラ、悲しみ、恥、罪、不安/ 恐怖
ポジティブ:幸せ、誇り、安心、感謝、希望、驚き
これをチェックリストとして、自分が最近どの感情を感じ、感じていないのかをモニタリングしていくと、感情の偏りがわかって面白いのだそう。
そして「感情と思考は結びついており、様々な感情を持った方が世の中を色々な角度から見ることに繋がる」「すべての感情には、いい悪いじゃなくて役割がある」という石川さんの言葉は、「ポジティブな方がいい」という雰囲気のなかでネガティブ感情をニュートラルに捉え直すことに繋がるなと思いました。
感情の話で言えば、習慣化が上手い人は感情のコントロールができる人だという話も興味深かったです。
習慣化の過程では、
何かを始める時:希望か恐怖
↓
継続:ハッピー、エンジョイ
↓
習慣:何も感じない
というような感情の変化があるそう。継続に何か楽しい気持ちが必要というのはなんとなくわかるとして、何かを始めるときの気持ちは希望か恐怖というのが印象的でした。私自身、不安とか後ろ向きな理由から何かを始めることが多く、それを楽しむという形で継続させるのが難しいなと思っていて、楽しいポイントを見つけるとか、その辺りのコントロールが上手くなりたい。
また、思い悩むことが趣味なんじゃないかってくらい色々考えている現状の意義を感じさせられるような部分もありました。
人が成長するってときは、「積み上げていくことによる成長」と「ゆらぎからの学び」の両方がある。
大学入ってから、ゆらぎからの学びを得ていた気がします。今となってはもっと早くにゆらぎを経験したかった気持ちも若干ありますが、高校までの積み上げ型の勉強タイプも好きだったし、積み上がれば積み上がるだけ嬉しくて頑張れた。大学に入り、上には上がいるとか、そもそももうその軸では判断されませんよみたいな環境の変化があって、高校までの勉強みたいなのだけじゃダメなんだなとか、自分は何が得意なんだろうとかゆらぎまくって、だからこそ得られたものも大きいのかも。
その他印象に残った文章をいくつか引用。
”深刻になっているときって、視野が狭いんです。”
”将来のために夢を持つんじゃなくて、「今、ここ」の意味を増すために、夢を持つ必要がある。”
”人生を因果ではなく、因縁としてとらえること。”
もちろん科学的に幸せになる方法も書いてあったんですが、それと同時に、科学的側面からみた説明を読んで物事を捉え直すことによって、幸せに向かうマインドをつくっていくための本でもあるような気がしました。
Posted by ブクログ
何となく、殿方向けの印象。ちょっとこうはいかないかなあ。
どういう感情で動くかは人により違う。自分のは何か。どういう感情なら頑張り切れるか。感情モニタリング、忠実に追いかける。欲望が変わるとコミュニティも変わる。世界は変わると思えることが夢中でいるためにも大事。行けそうじゃないか、という感覚。
感情のチェックリスト。ネガティブ。怒り、いらいら、悲しみ、恥、罪、不安恐怖。ポジティブ。幸せ、誇り、安心、感謝、希望、驚き。
生きる意味より死なない意味が大事。
好きをベースとして得意なことを見つける。得意なことを身近な人に認められるところまでやる。ある程度まで得意なことをやったら不得意なことをやる。専門性より無知を使う。コンセプトはあったほうが生きやすい。チェックリストをつくるのがPDCAでは難しい。どれが多いか。どれが動かすか。