【感想・ネタバレ】漫画 君たちはどう生きるかのレビュー

あらすじ

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人間としてあるべき姿を求め続ける
コペル君とおじさんの物語。
出版後80年経った今も輝き続ける
歴史的名著が、初のマンガ化!

1937年に出版されて以来、
数多くの人に読み継がれてきた、
吉野源三郎さんの名作「君たちはどう生きるか」。
人間としてどう生きればいいのか、
楽しく読んでいるうちに
自然と考えるように書かれた本書は、
子供はもちろん
多くの大人たちにも
共感をもって迎えられてきました。
勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、
昔も今も変わらない人生のテーマに
真摯に向き合う
主人公のコペル君と叔父さん。
二人の姿勢には、生き方の指針となる言葉が
数多く示されています。
そんな時代を超えた名著が、
原作の良さをそのままに、
マンガの形で、今に蘇りました。
初めて読む人はもちろん、
何度か読んだことのある人も、
一度手にとって、
人生を見つめ直すきっかけに
してほしい一冊です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

人の在り方を教えてくれる本。
内容は小学生でも分かるよう優しいストーリー調になっている。
・物質の最小単位である分子のように、人はこの世界を作っている。
・人特有の痛みは、自分が取り返しのつかない過ちをおかしてしまったという意識。
・人は、自分で自分を決定する力をもっている。
・自分が中心で回っていると錯覚してはいけない。

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2025年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本当に名作。
けど漫画にしたことで内容削ぎ落としてる分、おもしろさは半減している。人生のなるべく早い段階で全ての人が読んでほしい。

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2025年02月16日

匿名

ネタバレ 購入済み

ジブリとはタイトル一緒なだけ

コペル君だけこれ殴られずに逃げおおせてるよね。
いや、謝罪は確かに大事だけど。

ジブリとは特に内容関係ない別物だから見ても見なくても

#ドロドロ

0
2023年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ここで紹介するには珍しく、漫画の読書です。
吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』の漫画化したもので、
その原作は、乃木坂46の齋藤飛鳥ちゃんがこの漫画版が出る前に、
どこかで推薦していたのではなかったかな。

とても好内容でした。
主人公コペル君は優秀な中学生で、
いろいろな発見をするような人、
れも哲学的だったり社会学的だったりすることをよく発見する。

人間は自己中心的なものじゃないこと、
そしてほとんど意識はされていないけれど、
たとえば一つの製品に関わる人が大勢いるなど、
みんなが社会的に繋がっていること、
そして自尊心が大事なこと、
などなど、
オトナの僕が読んでも、背骨を矯正されるように
自分の歩く人生の道をふらふらあみだに歩いていることに気付かされます。

もともと戦前の小説で、
対象とされているのも、当時中学校に通えるくらいの財力がある中で、
さらに富裕層に位置し、
そしてしっかり勉学に励み自分の性質を磨くことも忘れないような
(あるいはその予備軍)、
立派になろうとする子に向けたもののように感じました。
しかし、現代になって本書を掘り返してみれば、
ターゲット層として考えられる層は、
当時より貧困がやわらぎ義務教育が進んだ分もっと広範になり、
ほぼ誰が読んでも考えさせられるようなものになっていると思います。
だから、こんなにヒットしたんでしょうね。
でもまあ、戦前の本らしさがありますね、
精神の下劣な連中みたいなのには容赦ない態度みたいで。
そういうところはご愛嬌だし、いろいろ読む人ごとに考えればいい話。

本書に書かれていることが実に新鮮で、
加えて本質をついていることに驚かされるのですが、
せっかく何十年も前に発表された良書であっても、
コモディティ化しなかったことを
吉野源三郎氏は天国で悔やんでいるかもしれない。
今この機会にこそ、本書の内容が理解され、共感され、
広く知れ渡ればいいなあと思いました。

まだ読んでいない方はぜひぜひ。
おすすめです。

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2025年07月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ものの見方や人間関係とはどんなものか。正しく、強く生きるとはどういうことか。
コペル少年におじさんから贈る珠玉のアドバイスが詰まった本。
1937年の作品であるが、その瑞々しさと輝きをもって 今も強く我々の心に 人間の在り方を語り掛ける。

消えてしまいたい失敗をすることもある。
なんとか言い訳を考えて、自分でそう認めまいとする。
そんなときにこの言葉を思い出せば、失敗を受け止めて、またきっと歩き出せる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
後悔ばかり押しよせるって言ったよね・・・。

いま君は、大きな苦しみを感じている。
なぜそれほど苦しまなければならないのか。
それはね、
君が正しい道に向かおうとしているからなんだ。
「死んでしまいたい」と思うほど自分を責めるのは、
君が正しい生き方を強く求めているからだ。
きっと君は、自分を取り戻せる。
あらたな一歩を踏み出すことができる。
僕たち人間は、
自分で自分を決定する力をもっているのだから。

してしまったことをいくら思い返したって、相手がどう思っているかをいくら考えたって それは君に変えられることじゃない。
だったら一度考えるのをやめてごらんよ。
変えられないことを考えるのをやめれば 余計な感情に足をとられない・・・。
いま自分がしなければならないことに まっすぐむかっていける。
同じ間違いを二度と繰り返しちゃいけないよ。

人間である限り、過ちは誰にだってある。
そして、良心がしびれてしまわない以上、過ちを犯したという意識は苦しい思いをなめさせずにはいない。
お互いに、この苦しい思いの中から、いつも新たな自信を汲み出してゆこうではないか。
正しい道に従って歩いてゆく力があるから、こんな苦しみもあるのだと。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

元来真面目な私は、人の役に立つ人間になりたい、正しく生きたい、困った人は助けたいと思いながら、流されてしまうことが多い。
次の言葉はそんな私の背中を押してくれる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「人類の進歩につくした人々」という本を読んでみたまえ。
英雄や偉人と呼ばれる人々は、人間の生活を明るい美しいものに変える流れを、正しく押し進めてゆくために非凡な能力を発揮した。
この流れにしっかりと結びついていない限り、どんな非凡な人のした事でも、非常にはかないものだということを知るに違いない。

よい心がけをもっていながら、弱いばかりにその心がけを生かしきれないでいる、小さな善人がどんなに多いかということを、
おいおいに知ってくるだろう。
世間には悪い人ではないが、弱いばかりに、自分にも他人にも余計な不幸を招いている人が決して少なくない。
人類の進歩と結びつかない英雄的精神も空しいが、英雄的な気魄を欠いた善良さも、同じように空しいことが多いのだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

人の不幸とはなんだろう、なぜ憎しみはつらいことなんだろう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
けがや病気で苦痛を感じるということは、苦痛を感じることで、からだが正常の状態にないということを知るためなんだ。
人間は本来、同志調和して生きてゆくべきものだからこそ、憎み合ったり、敵対することを苦しいと感じるのだ。
人間は誰だって自分の才能を伸ばし、その才能に応じて働いてゆけるのが本当だから、そうでないとやり切れなくなるのだ。
もちろん、自分勝手な欲望が満たされない人や、つまらない見栄にこだわって苦労している人もある。
こういう人たちの不幸は、そういう欲望や虚栄心を捨てれば、それと同時になくなるものなんだ。
その場合にも、人間は、自分勝手な欲望や見栄を張るべきではないという真理が、この不幸や苦痛のうしろにひそんでいる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ときに利己的な自分に気付きながら変えられないことや、自分の立ち位置が判らなくなることがある。
そんなとき、次の言葉を思い出したい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
たいがいの人が、手前勝手な考え方におちいって、ものの真相がわからなくなり、
自分に都合のよいことだけを見てゆこうとするものなんだ。
大きな真理は、そういう人の目には、決してうつらないのだ。
君が、自分を広い広い世の中の小さな一分子だと感じたということは、ほんとうに大きなことだと、僕は思う。

宇宙が地球を中心に回っていないように、世の中が自分を中心に回っているわけじゃないってこと。
誰か一人の人間を中心に 世の中は回っているわけじゃない。
世の中を回している中心なんて もしかしたらないのかもしれない。
太陽みたいにたったひとつの大きな存在が世の中を回しているのではなくて
誰かのためっていう 小さな意志が ひとつひとつ つながって 僕たちの生きる世界は動いている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
コペル君は、こういう考えで生きてゆくようになりました。
そして長い長いお話も、ひとまずこれで終わりです。
そこで、最後に、みなさんにおたずねしたいと思います。

君たちは、どう生きるか。

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・コペルの子供らしい悩みに対する、おじさんのアドバイスが非常にタメになる点が多い
・すべては分子の集まり
 ⇒自分は世の中の一部でしかない。中心ではないという視点を持つ
 ⇒俯瞰的に自分自身を見る
 ⇒「自分が正しい」と思い込みは避ける考え
・ガッチンを守れないコペル
 ⇒アドラー心理学に通ずる、自分で自分を決定する
  相手がどう思うか?という余計なことは考えないようにして決定する
 ⇒ここのおじさんのアドバイス方法が良かった。相手に考えさせる発言

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2025年01月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

繰り返し読みたい本。
小さい時に抱えた経験やその時に感じた感情を
コペル君が葛藤しながら、おじさんの考えを取り入れながら成長していく様子をみると
なんだか懐かしい感情になった。
もっと早く読みたい本だった


要約アプリから↓
・世の真理を学ぶためには、自己中心的な考え方だけでなく、自分を世の中の構成員の一人としてとらえるような俯瞰的な視点を獲得しなくてはならない。

・過去の偉人の言葉や行動をなぞるだけでは、「立派そうな人」にしかなれない。自分自身の経験を重視し、そこから何を感じたかを深く考えることが、真に立派な人になるための道である。

自分自身の過ちを認め、そのために苦しむことができるのは人間だけである。人間は自分で自分の行動を決定する力をもち、それゆえ過ちを犯すが、だからこそ過ちから立ち直ることができる。

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2025年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マンガも混ざりながらだったので読みやすかった。
コペルくんの気持ちもわかるし、私も同じ立場になったら声を出せないと思った。勇気が出せないし、コペルくんのように後悔して逃げてしまうと思う。だから、おじさんのような人が近くにいて、背中を押してくれてとても良かったと思う。私もなるべくは逃げずに、過去の後悔を考えないで受け止めて前に進むようにしたいと思った。

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もっと分かりやすい伝え方があるだろうけど
読者それぞれに考えさせるための敢えてなんだろうね。

変えられないことを考えるのをやめれば
余計な感情に足をとられない
いま自分がしなければならないことに
まっすぐむかっていける

当たり前な事が当たり前じゃなくなった時
人は不幸だと感じる
だけどその時にその有り難みを知る

今いる環境で何ができるのか
何をしなければならないのか
私もコペル君のように地に根を生やして生きていきたい

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2025年05月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近引越もあり、本を読む時間がなかったが、仕事にも役に立つかもと思い、一気に読破。
漫画と文章を織り交ぜていて、難しい内容を分かりやすく表現していた。
いじめに立ち向かう場面や、失敗を認める良心(コペル君)と、許す正義(友達)が描かれていて、感動する話だった。
特に、ゲーテの言葉「誤りは真理に対して、ちょうど睡眠が目覚めに対すると同じ関係にある。人が誤りから覚めて、よみがえったように真理に向かうのを、私は見たことがある」は覚えておきたい。
ただ、良心がしびれてしまっている人に対してはどのように対応するべきか、については、ヒントはあれど課題の解決にまでは至らなかった。
また「立派な人間ということは、人類の進歩に貢献できるかどうか」という節にはハッとさせられた。英雄になりたい訳ではないが、単なる社会貢献にとどまらず考えていきたい。

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2025年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生き方について改めて考えさせられた。人生のなるべく早い段階で読んでおきたい本。個人的には中学生に読んでほしい。おじさんの噛み砕いた表現の仕方や言葉選びが哲学的でありながらも実践的でメッセージに深みがあった。目新しいことを言っているわけではないが、自分が教え諭す立場になった時にこんな風に話すことができたらいいなと思った。人は一人では生きていくことはできない。「網目の法則」で、当たり前だと感じることができていることに改めて感謝したい思った。

「ものの見方について」
昔の人はみんな、太陽や星が地球の周りを回っているという目で見たままの天動説を信じていた。これは、人間というものがいつも自分を中心として、ものを見たり考えたりするという性質を持っているためだ。自分ばかりを中心にして物事を判断していくと、世の中の本質を知ることができない。自分を広い世の中の一分子だと感じ続けなければいけない。天童説から地動説に変わったように。

「真実の経験について」
水が酸素と水素からできていること、それが1と2の割合になっていることは言葉で説明することができるが、冷たい水の味がどんなものかということは自身が水を飲んでみないかぎり、わからせることはできない。さらに芸術の面白さは、ただ目や耳が普通に備わっているというだけでは足りない。それを味わうだけの、心の目、心の耳が開けなくてはならない。それを開くためには、実際に優れた作品に接し、しみじみと心を打たれて、初めてそうなる。

肝心なことは、世間の目よりも何よりも、君自身がまず、人間の立派さがどこにあるか、それを本当に自分の魂で知ることだ。いつでも自分の胸から湧き出てくる生き生きとした感情に貫かれていなくてはいけない。いろいろな経験を積みながら、いつでも自分の本心の声を聞こうと努めること。

「人間であるからには」
自分が消費するものよりも、もっと多くのものを生産して世の中に送り出している人と、何も生産しないで、ただ消費ばかりしている人間と、どっちが立派な人間か、どっちが大切な人間か。いつも自分の人間としての値打ちにしっかりと目をつけて生きていかなければいけない。

「偉大な人間とはどんな人か」
英雄とか偉人とか言われている人々の中で、本当に尊敬ができるのは、人類の進歩に役立った人だけだ。勇気、決断力、鋼鉄のような意志の強さ、弱音も吐かず、挫けずと、この毅然たる精神を学ばなければならない。

「人間の悩みと、あやまちと、偉大さとについて」
自分の行動を振り返って、道理の心からそうではなく行動することもできたのにと思うことは、正しい道義に従って行動する能力を備えていたから。自分の過ちを認めることはつらい。しかし過ちをつらく感じるということの中に、人間の立派さもある。正しい理性の声に従って行動するだけの力が備わっているから、こんな苦しみもなめるのだと。私たちは自分で自分を決定する力をもっている。

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2025年03月23日

ネタバレ 購入済み

騙された

この電子書籍が出た当時、ジブリの新作絡みとの事で購入して読んだ 紙版も購入した 内容がいかにも古臭く、説教臭く、漫画なのに見開きで文字のみのページなんかも結構あって「なんだこりゃ?こんなのジブリで映画にするの?」と悪い意味で衝撃を受けた 1万冊程度は漫画を読んでいるがこの本はつまらなすぎて途中で読むのを断念した 2023.07.14遂に映画が公開され初日の初回に観に行った 公開前に流れていた情報ではこの本のタイトルだけ拝借?して映画の中身は異なるとの事 映画の中身自体は賛否両論となり私自身は十分満足だったが確かにこの漫画の内容とは全く関係なかった 映画では申し訳程度に亡くなった母から主人公への贈り物って扱いでこの本の原作本が出てきて主人公が涙するワンシーンがあったが正直カットしても全く問題ないシーンだった
映画を観て原作の漫画や小説を買うパターンは珍しくないと思うがこの本の内容はジブリ映画の原作ではありません
タイトルだけの流用だから買わなければ良かった
私が買って損したと思った漫画はかなり稀です

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2023年07月26日

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