あらすじ
ピタゴラス、コペルニクス、ガリレオ、ニュートン、ファラデー、マックスウェル、ド・ブロイ、アインシュタイン、ヒッグス…。
天才たちのひらめきも最初は地面に描いた1本の線、ナプキンに走り書きした落書きのような図でした。
1行のことわざが何百ページもの大著、何百年もの人間の叡智を凝縮した一言であるように、
優れた物理学のスケッチは、それだけで人類史を変えるような概念を伝える力を持っています。
本書では、そのような完成度の高いスケッチ51点とりあげ、期間にして
2600年におよぶ物理学上の発見を時系列で紹介していきます。
それぞれの発見の主人公たちの人生のストーリーも添えて。
物理や数学が大好きな人も、ちょっと苦手な人も、楽しめる1冊です。
【著者紹介】
ドン・S・レモンズ (Don S.Lemons)
アメリカ、カンザス州ベセルカレッジ名誉教授。ロスアラモス国立研究所客員研究員。
【監修】
村山 斉 (むらやま・ひとし)
東京大学かぶり数物連携宇宙研究機構初代機構長。素粒子理論におけるリーダーの一人。1991年に東京大学で博士取得後、カリフォルニア大学バークレー校教授を経て帰国。『宇宙は何でできているのか』など一般向けの科学啓蒙書も多く手がけている。
【目次より】
Part1◆古代
Part2◆中世
Part3◆近代初期
Part4◆19世紀
Part5◆20世紀以降
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
美しい本だった。絵が単純なのに、それが意味することはとても深くて難しい。ひとつひとつのページ数は少ないので、子供に話すのにちょうどよいかと思う。子供が理解できるよう説明できるようにしたい。
Posted by ブクログ
物理学の歴史と基本を再確認するための本である。また、それらの法則にはそれを説明するための簡単なチャートがあるということが分かる。
物理学はたくさんの実験や難しい方程式を解くことで発見される。しかし、それを説明する絵は思いの外シンプルなものが多い。本書はそれを紐解きながら一つの法則が他の法則とどう絡み合っているかなどの背景を含めて説いている。一度学んだことがあるのであればすいすい読めるだろう。
Posted by ブクログ
企画というか、着眼はとってもよい本だと思うのですが、中身は期待外れでした。
51のスケッチとしては、原画に近いものを想像していたのですが、その多くは、著者がわざわざ描き起こしたもので、もともとのスケッチのもつ歴史的(科学史的)な意味が損なわれている印象を受けました。
また、スケッチの説明も、何だか浅いというか、事実の羅列に近く、深みがない印象でした。
とはいえ、事実の羅列の中には初めて知ったこともあったので、その点については、評価できると思います(というか、そのぐらいしか、評価できるところがない…)。