【感想・ネタバレ】失格社員(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

嘘つき社員に傲慢部長、モーレツ執行役員にゴマスリ常務──不祥事の元凶がオフィスにはあふれている! サラリーマンが守るべき掟を「モーセの十戒」に擬えて、コミカルにシニカルに描く。秘かに転職を目論む銀行員の心の内は……「二神に仕えるなかれ」、セクハラ対策を担当していながら、生保の中堅幹部はなぜセクハラに陥ったのか……「汝、姦淫するなかれ」など、傑作十篇収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

短篇10個の物語を書いた経済小説。
内容はシンプルで、読み易い物語。
「モーゼの十戒」に擬えた人としての掟を、自分の欲によって踏み外してしまった銀行や建設業など、サラリーマンの様子を描いている。
嘘をつかない事、謙虚でいる事、仕事とプライベートのバランスなど、わかっているつもりでも何かの間違いで道を外れてしてしまいそうな、サラリーマンとしての心構えを改めて見つめ直すことが出来る。
お客のために、仲間のために、家族のために。
自分の行動は自分に返ってくるという、心が引き締まる物語。

印象に残った話は、「安息日を聖とせよ」
いくら自分が頑張っているつもりでも、頑張っているから偉いわけではない。周りが見れなくなってしまっては、ひとりよがりになってしまう。

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2019年05月04日

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