あらすじ
人類絶滅の危機、それはスペインの小さな村から始まった――。世界各地で起こる謎の大量死。そこに現れた謎の男は言い放つ…「人類最初の人殺しの話をしよう」。彼は一体何者なのか、世界の異変はこの男の手によるものなのか、はたまた人外の所業か…。「MASTERキートン」、「PLUTO」、「BILLY BAT」を生み出した巨匠・長崎尚志が紡ぐプログレッシブ・ミステリー!日本デジタル初公開!!【ズズズキュン!】
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さすが!
「MASTERキートン」「MONSTER」「20世紀少年」「PLUTO」と、浦沢直樹の代表作の数々に関わってきた長崎尚志が原作。
(その他、「クロコーチ」や「憂国のラスプーチン」等も)
世界観というか、雰囲気が個人的に大好きなMASTERキートンやMONSTERとかなり似た感じであり、なつかしい&うれしくなる。
慣れてくると、絵まで浦沢直樹っぽい気もしてくるくらい。
肝心のストーリー自体は、今のところ特別目新しいという要素はない。
ありがちなパターンとも言えよう。
ただ、設定等に強引さや安っぽさが無く、しっかりと考証のされた世界情勢や聖書の話などをきっちり織り込んでくるところなどはさすがの一言。
今後が非常に楽しみではある。
一方で、「ズズズキュン!」という、名前も他の作品も痛いようなレーベルで出されているのは非常に残念。
結果として1冊1話(このレーベルとしては長めの1話ではあるが)となっており、ちゃんとした出版社で出してもらったものを読みたかったと思う。
主にその分でマイナス★1つ。
狂人病ウイルス
コロナ禍の現在、身につまされる様な人を狂わせる狂人病ウイルスの話である。バイオ・ハザードモノにありがちではあるが、絵柄がひどくグロテスクである。読みすすめる気を減退させてしまう。しかし、持って回った言い方やストーリーが興味をなんとか持続させる。