あらすじ
兵庫県芦屋市。
雨の夜、定食屋「ばんめし屋」を訪れた珍客は、青年の幽霊・塚本だった。
元俳優で店員の海里は、店長の夏神たちと事情を聞くことに。
なぜか今までのどの幽霊よりも意思疎通できるものの、
塚本は「この世に未練などない」と言い切る。
けれど成仏できなければ、悪霊になってしまいかねない。
困惑する海里たちだが、彼ら自身にも、
過去と向き合う瞬間が訪れて……。
優しい涙がとまらない、お料理青春小説第8弾!
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Posted by ブクログ
夏神さんがさぁ…性癖に刺さりすぎてさぁ…。
身体デカくてゴツくてワイルド系イケメンなのに、すぐカミソリ負けする柔肌で繊細で泣き虫で寂しがり屋ででもケンカ強いとかホント可愛すぎて…夏神さんがヒロインって事で良いよねもう…
Posted by ブクログ
仲直りしてからの五十嵐兄弟、ぎこちない距離だけど読んでて良いよね〜
印象になった言葉
『ちょっと味は違うんですけど、でも、懐かしい。あの日の嬉しかった思い出が、戻ってきました』
Posted by ブクログ
登場人物がそれぞれ抱えている悩みが良い形で終結して、じんわり嬉しくなった。
幽霊の彼の特別なマカロニサラダのようなものをみな持って生きているんだろうな。
Posted by ブクログ
奈津さんとお母さんの話はヤバいー。
ホント泣く。
メイン処の幽霊はそんなんでも無かったけど、夏神さんも結果的に良かった・・・!!
ハッピーな巻でした。
Posted by ブクログ
今回のお話もよかったなあ。シリーズ初めの頃の人間関係の緊張がほぐれてきて、お互いに遠慮なくおせっかいができるようになっている感じが温かく感じる。死んでしまっても未練はないと言いつつ成仏できない青年を放っておけない3人の優しさが嬉しいし、心にしみる。ミカン缶入りのマカロニサラダ、確かに子どものころ食べたなあ。音と味と匂いは古い記憶を呼び戻す、という話が印象的。心が温かくなる思い出を音と味と匂いでたくさん家族に残してあげたいなあと思った。
Posted by ブクログ
シリーズ第8弾。今回は、何が心残りで幽霊になってしまったのか分からないという青年幽霊 塚本君のお話。
赤ん坊の頃から施設で過ごし、いい事なんて何もなかったと言う塚本君に対し、本人すら忘れている夢の手掛かりを真剣に探す海里たち。
このシリーズ、海里や夏神さんはもちろん、脇を固める人たちも本当に好い人ばかりで、読んでいてホッとする。
そして、そんな周りの人たちの影響もあり、目を背けていた自分の過去と向き合うようになった海里と夏神さん。
自暴自棄になった末に、自分を見つめ直し成長してきた2人。悩んだり後悔したり、苦しんだりしながら、ようやく報われた夏神さんに思わずもらい泣きしそうになった。
今回の缶みかん入りマカロニサラダ、そう言えば昔給食とか食べたことあったなーと懐かしく思い出した。確かに昔食べた物の記憶は、忘れていた記憶を呼び起こすのかも知れない。
ちなみに、我が家のマカロニサラダにはリンゴが入っていたけど。
Posted by ブクログ
最後の晩ごはんシリーズ、第8弾。
旧友に久しぶりに会うような気持ちで読めるキャラクターたち。
幽霊のお客様は、自分では人生に何も心残りはない、何事にも執着しないで生きてきたから、失って惜しいものなどない、なぜ成仏できないのだろう…と悩む。
自分の知らないところで動いていた家族の気持ち。
自分と同じように、失った人を悼んでいた誰かの気持ち。
心の奥深くしまわれていた、自分でも忘れていた思い。
そんなものに気づいていく。
過去に何も悔いを持たない人はいないと思う。
けれど…
起きてしまった事は変えられないけれど、過去を読み解いていけば、今の何かが変わるかもしれない。
――プロローグ
海里の兄嫁、五十嵐奈津は獣医さん。
ある日連れてこられた捨て猫に、自分の過去を重ねてしまう。
一章 久しぶりのお客さん
梅雨時の雨続きで、「ばんめし屋」は閑古鳥が鳴いている。
そこへ、やけにはっきり見える青年が、戸をすり抜けて入ってきた。
二章 心の旅
小説家の淡海は、海里をモデルに小説を書いている。
出来上がったところまで読んで感想を聞かせてほしい、と海里は淡海の自宅に招かれる。
その内容にショックを受ける海里だが、更に作品の厚みを出すために聞かせてほしい事がある、という依頼に戸惑う。
三章 心を包む
意を決して実家を訪れた海里。
子供のころからわだかまっていた気持ちを母に吐露する。
一方、その留守、夏神の元には弁護士が訪れていた。
四章 旅の仲間
同じ生い立ちでも、生きる姿勢が正反対だった。
生き方が悪かったから、こんな結果に…?
自分の人生をそう振り返るのはつらい。
五章 見えないけれどそこにあるもの
たとえ消えるとしても、たとえ消えたとしても、生きてきたこと、生まれてきたことを肯定したい。
――エピローグ
缶みかん入りのマカロニサラダ、チープで懐かしい昭和の味。
私も給食で食べたかもしれない。
うどんみたいに柔らかいスパゲティのサラダでした。
―――――――――――――
みんながつらいときにも、ロイドの一言が癒しをくれます。
人間の心の機微もわかるようになってきたのでは?
眼鏡のくせに(笑)
海里の成長も嬉しい!
ランチデートか~、お母さん、羨ましいな。
夏神さんも、本当に良かったです。
Posted by ブクログ
段々こじらせた過去が解きほどかれるペースが
早くなってきている
芸能人の自分をどのように見ていたか
無くした恋人への墓参が叶うのか
何が心残りで成仏できないか分からない幽霊
盛り込み過ぎ (´・ω・`)
Posted by ブクログ
気が付いたら発売してた!
登場人物のイラストが載ってるですが、
「奈津」さんってこんな感じだったんだ。
人物に分けて感想を書くぉ!
「五十嵐奈津」
「奈津」さんって施設っ子だったんですよね。
つか、
今までそういう人に会ったことないけど、
やっぱり差別にいじめって普通にあるもんですか施設っ子って。
親はいればいいってもんじゃないけどね。
つか、
義理の母、つまり「海里」君や「一憲」君の母親に怒られたエピソードは泣けた!
つか、
「特権」ですね、確かに!
こんな嫁姑ばっかりだったら世界は平和だ!
「五十嵐海里」
過去の話しを親に聞きに行く!
当時の母親の気持ちやら、
「海里」って名前の由来なんかもでてきて、
ちょっと涙でそうでした。
ただ、
「一憲」ってのはどうなの?
ちょっとこじつけすぎない?
つか、
同じく「一憲」のプロポーズの言葉気になるよね!
「夏神留二」
懺悔の気持ちでいいのかな?
死んだ恋人の両親に手紙を出して出して出してたら、
弁護士が来た!
もう、
手紙を送るなって!
でも、
手紙を出したお陰で「お墓」の場所を教えてもらえることになる。
安直に、
ご両親と仲直りなんかしておめでとう!
と、
いう展開だけは避けて欲しかっただけにありなエピソードでした。
ノーミスな人生なんてあり得ませんが、
ノーミスで生きていきたいですな。
そして、
ミスっちゃってもやり直しが効く世界であって欲しいと願うね。
「男の幽霊・塚本健」
最初ははっきり目に見えるくらいの新鮮な幽霊でした。
死んであの世に逝かず、
この世に居るってことは未練があるはずなんですが、
なにもない。。。
なにもない。。。
なにもない。。。
そういう幽霊っていてもいいんじゃないかな?
と、
思ってたけど、
ひょんなことからみかん?マカロニ?クソ!
って、
いうレベルのどうでもいいエピソードで解決を図りやがったな!
回収できなくなって適当にまとめやがったな!
と、
いう感じがしたんでここだけ微妙というか残念。
最近の草食系男子とか、
絶食系男子とか悟り世代って言われる人って死んだら幽霊にならなさそう。
この世に未練とかありますか?
と、
聞きたい。
次は、
改めて「海里」x「一憲」ですかね?