あらすじ
虚実の境が見えなくなってしまった時、人にとってあらゆるものが、怪異となり得る危険を孕んでしまう――。現役拝み屋が体験した現世のこととも悪夢とも知れない恐るべき怪異。すべてのはじまりは20年以上前、ある日曜日の昼下がりに出会った一人の少女だった。その少女、14歳の桐島加奈江は果たして天使か怪物か、それとも……!? 訪れた災禍を前に恐れおののく一方で、必死に解決を図ろうとする拝み屋の衝撃実話怪談!
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Posted by ブクログ
桐島加奈江総集編という感じなので、今まで読んだことがあるエピソードがそのままそっくり再録されていてそういった部分にはちょっと退屈しました。でも終盤は面白かった。得体の知れないものに魅了されて正気をなくす人間の話だ~い好き~。
Posted by ブクログ
全編通して桐島加奈江の話。
現在から過去を振り返っていく形式の話なので、最後の方で時間が動き出す。
でも1話1話はお話としての臨場感もある。
加奈江に追いかけられるシーンは結構ヒヤヒヤ怖かった。
が、ホラー要素は加奈江と最後の呪いのところが一番印象深い。
最後の呪いはかなり強力だけど、また何かとつながっめいるのだろうか?
Posted by ブクログ
居心地のいい夢なら、ずっと見ていたい。それが続けてみられるなら尚更。そして、現実が嫌であればあるほど夢に逃避したくなる。そういう心の弱さを刺激する序盤から、拝み屋を辞めかけるほどのカナエのしつこさ。怪談始末から読んでいると同じ話を繰り返す所もあるので焼き回し感があるけど、この本からでも読める親切設計なんだろうと考えると腑に落ちる。
う~ん
個人的に好きで拝み屋シリーズは全部読んできたが、コレが一番微妙
ボリュームはあるが前半はほぼ今までの桐島加奈江の話がそのままのってる。
また、どうにも台詞回しや表現がくどくて、陳腐な怪奇小説のようだった。
ただし、桐島加奈江との決着がついたのは良かった。