あらすじ
12月、イーリーの公営アパートで、デクランという男が肘掛け椅子に座ったまま死んだ。閉所恐怖症の彼は扉を外し、窓を開け放したまま寝たために凍死したらしい。自殺の可能性が高いとされたが、取材に訪れた新聞記者のドライデンは疑問をおぼえる。デクランは金に困っていたが、部屋のコイン式電気メーターには硬貨がたっぷり補充されていた。自殺する人間がそんな行動をとるだろうか? 小さな謎は思いもかけない真相の手がかりだった。ドライデンの丹念な調査と明晰な推理によって少しずつ解かれていく人々の秘密。端正な英国本格ミステリ。/解説=若林踏
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Posted by ブクログ
新聞記者ドライデンシリーズの第四弾。
凍死か自殺か。
しかし取材の訪れた新聞記者ドライデンは疑問を感じる。
さらに別の男性が凍死する。
二人とも孤児院での虐待の証人として名乗りをあげていたたのは、偶然なのか。
まさか。
さらに調べていくと、
驚いたことに、その二人とドライデンは友達だった。
ひと夏だけだったが。
ドライデンの唯一の子供時代の夏。
そこで起こった殺人事件の冤罪の証人でもあった。
その思い出の保養所へ、休暇を望んだローラと泊まりに行く。
もう一人の証人がいるという情報をちらつかせながら、
謎を追いつめていく。
ドライデンの過去に関わる話になったのも意外だったが、
勝手に孤児院の話になるのかと思っていたので、
保養所の話になっていくのも意外だった。
最後にローラと船で暮らすことになったのも意外だったし。
それにしても、
極端な寒さとしても、電線の鉄塔が着氷のせいで倒れたりするもの?