【感想・ネタバレ】穢れの町のレビュー

あらすじ

月桂樹の館で暮らす男の子ジェームズ。ある日館を逃げ出したジェームズは、フィルチングの町で、決して使うなと言われていた金貨でパンを買ってしまう。それがとんでもない事態を招くとも知らず……。物の声を聞く能力をもつクロッド・アイアマンガーと、勇敢な召使いのルーシー。世にも奇妙で怖ろしい運命に見舞われた二人の未来に待つのは? 堆塵館に何が起きているのか。著者本人によるイラスト満載。『堆塵館』で読書界に衝撃を与えた三部作第二部。/解説=深緑野分

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

アイアマンガー三部作の二作目.
一作目は「堆塵館」で,本作は前作のラストでクロッドが金貨にされ,もう一人の主人公であるルーシーも「ボットン」にされてしまった続きから始まる.
人をモノにしてしまったり,人でないものに命を与えたり,アイアマンガーの総帥である「おじいさま」の目的は一体何だ?
ゴミの上に聳える堆塵館が第一作のラストで崩壊し,第二作では月桂樹の館工場を打ち捨てアイアマンガーはロンドンに向かうのだが,第三作ではどうやって話を閉じるのかが楽しみ.

0
2024年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アイアマンガー3部作の2作目…というか、第2巻。

前巻のゴミだらけで煙ってて薄汚いイメージがさらにパワーアップした本作。ゴミの山とロンドンの間にある「穢れの街」を舞台に、10シリング金貨になってしまった(?)前作の主人公を探す、前作のヒロイン(っぽくないが)が大活躍する。

本作で一番気になる人物が「ビナディット」。この男、ゴミの山で生まれ育ち、ゴミを服装どころか皮膚のように身にまとい、身体にうごめく昆虫や小動物を食して生きているというとんでもない汚物人間。ゴミどもに「父」と慕われるこの男がヒロインとキスをするシーンがあるのは圧巻。こんなに萌えないキスシーンは初めてだ!

前作同様、本作もとんでもないところで唐突に話が終わる。こんな終わり方されたら、3作目が待ち遠しくてしゃーないやんけ!

0
2020年09月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

のめり込んで読んだ。またまた離れ離れになる二人。続きが気になっていても立ってもいられない。
深緑野分さんの解説がすごく的を得ている。相性の良い本との出会い…。この著者の本をもっと読んでみたい。誕生の品と言っていいものがものが私にもあったかな…。色々思考が広がっていく。

0
2019年03月14日

「SF・ファンタジー」ランキング