あらすじ
システムの外注は失敗率が異常に高いプロジェクト。元IBMのプロマネで「IT紛争解決請負人」のシステム開発スペシャリストが、実際のトラブル事例や裁判例を元に、失敗の本質と原因を網羅した7つのストーリーから成功法則を導き出した1冊。今までなかった、「発注者」に向けた入門書の決定版!
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Posted by ブクログ
物語形式で話が進んでいく&1章ごとにテーマが分かれているため
非常に読みやすい。
ただ、読みやすいが故に読み終わった後にしっかり振り返らないと
ビジネス小説を読んだだけ、になってしまう。
というわけで振り返り。
1章:主人公(白瀬)が社内システムを作ることになり、
システム要件定義作成に四苦八苦する。
→業務フロー図には目的・理想・懸念を書く
自社の強みを活かすことを忘れない
2章:ベンダが途中で撤退。その途中まで開発した分の費用を請求してくることに
→要件の必要性・十分性をチェック
フィーリングマップを作る(どの部署のどの役職が笑顔or不機嫌?)
3章:規模の小さいベンダに大きなPJを任せたくないが・・・
失敗しないベンダの選び方
→リスク管理ができているか。ベンダ内部の問題も発注者に開示しているか。
発注者はベンダの問題を取り込もうとしているか。
4章:社員がシステム要件作成に協力してくれない
→社員の意識を変えるため、経営トップが人事権を使う
PJオーナーは社長。
5章:ベンダの選定はばくちのようなもの?
→ベンダが悪い、といっても得られるものはない。
ベンダのリスクも共有する。3章同様。
6章:発注者はどこまでわがままを言えるのか
→モヤモヤが消えるまで質問や注文を繰り返す。双方ともやり方の正しさに自信が持てる
7章:情報漏洩への対応
→事前対策、事後対策を立ち上げ段階から考えておく。
Posted by ブクログ
ストーリー仕立てで、システム導入時の注意点が学べる本。
いまだに世間ではシステム導入は博打であり、当たるも八卦、当たらぬも八卦といった風潮が見られる。
しかし実際はベンダ側にknowledgeが蓄積されつつも、肝心の導入企業側の理解が高まっておらず、いまだに下請けを扱うかのような高慢な態度でシステム導入を進める結果、失敗しているケースが多い。
本書で書かれているような、業務フローの作成方法、そもそもの業務理解、ベンダ選定やその後のリスク管理、ベンダとの連携、社内協力、情報漏洩への対処、などを理解しておけば、大きな失敗は防げるのではなかろうか。