あらすじ
ベストセラー異色エッセイ、待望の文庫化
芥川賞作家の鋭い観察眼で「妊娠・出産」という大事業の現実を率直に描きベストセラーとなった異色エッセイ。
待望の文庫化。
35歳で初めての出産。それは試練の連続だった!
つわり、マタニティーブルー、分娩の壮絶な苦しみ、産後クライシス、仕事と育児の両立……
出産という大事業で誰もが直面することを、芥川賞作家の観察眼で克明に描き、
多くの共感と感動を呼んだ異色エッセイが待望の文庫化。
号泣して、爆笑して、命の愛おしさを感じる一冊。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
高校生くらいまでは、自分が結婚して子どもを産んで…ということに疑いはなかったけど、大学を経て教育関係の仕事に就いてからは、「結婚も子どもも、自分には無理やなあ。」と思うようになった。収入のこと、健康のこと、生活のこと、政治のこと、いろいろひっくるめた世界のことを考えるとそもそもこの世に生命を生み出す責任を負う覚悟はないなと。でも最近、一生一緒に暮らして行けたらいいなと思えるもう5年以上付き合っているパートナーとの結婚の未来が見えた途端、職場や友人の妊娠が心のど真ん中に腰を下ろした。自分の気持ちに書くと、どれだけ子どもが欲しくなっても、引き返せることではないのだから自分のために、子どものために産まない!!という覚悟があっけなく揺らいでいる。それに対してすごく落ち込んでいる。こどもって本当に可愛いもんなあ。一切失うものがなく、全ての安全が保障されるのであれば自分の子どもが欲しいなあ(産みたいなではない)。わたしって、まだ結婚の延長線上に子どもを持つということがあるという考えに囚われているんだなあ。友達が妊娠してもうお腹ぱんぱんやって言ってたけど、妊娠出産って実際どんなのかなあ。…そんな考えが最近ぐるぐる回って、この本がいいってレビューを見たのを思い出して買った。
筆者も、産むのは親のエゴだって、産み落とすのは暴力的だって書いていた。それでも産むぞって考えに至ったかは書いていなかったのでどうしてかわからなかったけど。筆者の、1人のリアルな妊娠出産の生活や感情が読めてよかった。そうそう、私も、「子供産んだらあとは女は何もせんでいいやろ」という思想を持っているので、パートナーに当たり散らす未来は確定。やっぱり子どもを育てるのは辛くて大変ででも素晴らしいことらしい。でも私は妊娠出産自体恐ろしい気持ちが勝つ。つわりが怖い。流産が怖い。出産が怖い。障害が怖い。ホルモンバランスの変化が怖い。あらゆる事故が怖い。「この子のために死ねる」と何の疑いもなく思えることに対しても恐怖を感じる。ものの例えだということは重々承知の上、それほどまでに大切な存在は、一方で大変な重荷であろうと、思う。
筆者は子どもをとてもかわいい、これほどまでに幸せを感じたことはない、と書いていたけど、産まない人間に対する押し付けがましさがなかった。私みたいな人間でも素直にするすると読める文章でありがたかった。
世の中の子どもたちが幸せに暮らせますように
Posted by ブクログ
現在7ヶ月の子どもを育てている私。妊娠中のこと、そして出産後のこと。言葉にするのが難しい、言語化できないその時々の感情をうまく表現してくれたような本で、共感の連続だった。
場面場面ごとの描写に、我が子とのその場面が思い出されて、泣いためっちゃ泣いた。
保育園に入れる時にきっと作者と同じ思いをするだろうから、そのときもう一回読みたいな。
MEMO
p100:もし第二子妊娠したら旦那に読ませたい。もっとお腹の子と私に興味を持てというページ。
p230:疲れた時に読みかえしたい。育児が始まってもこれまで通り家事仕事を頑張らなくてもいい
p301:今何もできない自分に焦った時に読みかえしたい。この時間が幸せで、罪悪感なんて感じなくていいんだよ。