【感想・ネタバレ】身体巡礼―ドイツ・オーストリア・チェコ編―のレビュー

あらすじ

ハプスブルク家の心臓ばかりが埋葬された礼拝堂をウィーンに訪ね、ボヘミアでは骸骨装飾で名高い納骨堂に足を運ぶ。プラハのユダヤ人墓地やカタコンベ、フランクル、マーラー、エゴン・シーレなど歴史的著名人の墓参りで浮かび上がってきた文化と埋葬、生者と死者との関係とはなにか? 長年、人間の体を観察しつつ思考してきた解剖学者が明かす、ヨーロッパ独特の身体性と死生観。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

世界の趨勢だと思うが、社会が死を排除しつつある。大きくいえば、自然を排除する方向にいっている。すべての文化が、死によっておこるマイナスを補償する装置のようなものを備えるに至った。身体に関することをタブー視するようになった。

「メメント・モリ」・・「死を忘るるなかれ」
二人称の死・・・身体にこだわっているハプスブルク家の埋葬儀礼
死と共に「あの世」に移行する日本

0
2020年01月30日

「エッセイ・紀行」ランキング