あらすじ
【献身的な青年×死にたがり吸血鬼】「だったらオレを殺してくれ」子供の頃から誰にも必要とされず、自分の価値を見出せないでいた昭彦。生きることを諦めかけたその時、命を救ってくれた男・和重は、永い時を孤独に生きる吸血鬼だった――。恩人に何かお礼がしたい、と和重の元へ通う昭彦だが、「もうここには来るな」と冷たく突き放されてしまう。それでも彼の不器用な優しさに触れ、もっと知りたい、自分を見てほしいと惹かれる気持ちは抑えられず――。
...続きを読む
自分自身に存在価値を見出せず、投げやりになっていた昭彦の命を救ってくれた青年・和重。彼は、永遠の命を持つ吸血鬼だった…。
みちのくアタミ先生の新作は、なんと吸血鬼もの!
吸血鬼とはいえ人を襲うことはせず、輸血袋で食欲を満たす和重は「僕にできることがあれば言ってほしい」という昭彦の言葉に、だったら俺を殺してくれと言い放ちます。
昭彦はもちろん断るのですが、望まずして吸血鬼になってしまった和重の苦悩は深く、彼の半生がいかほどのものだったかと、想像しただけで涎……じゃない、涙が出てきます。
愛する人たちに次々と先立たれた吸血鬼の和重と、天涯孤独な昭彦は、同じ孤独を抱えるもの同士、ひそやかにその心の距離を縮めて行くのですが、和重を吸血鬼に変えた男・将門の登場を機に不穏な空気が漂い始めます。
2人に幸せは訪れるのか。そして、冒頭で和重が墓参りをしていた墓標の名前は……と気になることがモリモリの本作。続きが楽しみすぎます。
それにしても、吸血シーンってなんてエロいんでしょうか……将門に血を吸われる和重の表情はまさにエロスそのもの!仄暗い色気にぜひノックアウトされてください。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
面白そう
吸血鬼モノだいすきなのとアタミ先生も好きなので購入しました。一巻の始まり方も素敵だし、内容も面白くなっていきそうな予感です。
これからラブが発展していきそうなので2巻読むのが楽しみです。
銭湯のバタ足が秀逸だったw
昭和の畳の部屋に炬燵、コロッケやナポリタンやカレーライス、レトロな喫茶店の描写がすごく良い。
ストーリーはヴァンパイアものと知った時点で大筋が読めてしまったけれど、絵が美しいので最後まで飽きない。
ただ、3巻終盤で顔も目も丸くなってきて、1巻のシュッとした顔の方が好みだった。
不老で永遠の命ってワガママに生きられればそれなりに楽しいかもしれないが、モラルを持つ人にはただ残酷なだけだよね。