自分自身に存在価値を見出せず、投げやりになっていた昭彦の命を救ってくれた青年・和重。彼は、永遠の命を持つ吸血鬼だった…。
みちのくアタミ先生の新作は、なんと吸血鬼もの！
吸血鬼とはいえ人を襲うことはせず、輸血袋で食欲を満たす和重は「僕にできることがあれば言ってほしい」という昭彦の言葉に、だったら俺を殺してくれと言い放ちます。
昭彦はもちろん断るのですが、望まずして吸血鬼になってしまった和重の苦悩は深く、彼の半生がいかほどのものだったかと、想像しただけで涎……じゃない、涙が出てきます。
愛する人たちに次々と先立たれた吸血鬼の和重と、天涯孤独な昭彦は、同じ孤独を抱えるもの同士、ひそやかにその心の距離を縮めて行くのですが、和重を吸血鬼に変えた男・将門の登場を機に不穏な空気が漂い始めます。
2人に幸せは訪れるのか。そして、冒頭で和重が墓参りをしていた墓標の名前は……と気になることがモリモリの本作。続きが楽しみすぎます。
それにしても、吸血シーンってなんてエロいんでしょうか……将門に血を吸われる和重の表情はまさにエロスそのもの！仄暗い色気にぜひノックアウトされてください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2019年04月24日
大型わんこ×善良な吸血鬼の完結編。孤独な魂と魂が出会って、徐々に純粋な愛が芽生えて、待望のラブラブＨもできて良かったと思えた前回だったので、最後は絶対幸せになってほしいな…と思っていましたが、何しろ人間と吸血鬼のcpですからね～
二人の未来に立塞がるのは「寿命」です。
バンパイアものの切なくて悲しい...続きを読むロマンはこれに尽きるといってもいいんじゃないかと思います。
和重は昭彦を愛しているから絶対に彼を人では無いものにしたくないと考えているし、昭彦もまたそんな和重の気持ちをしっかり受け入れているのが将門によってさらにはっきりした今回。でも、やっぱりずっと孤独だった二人だからこそ、幸せでいてほしいと思っちゃいますよね…
吸血鬼になる以前の師夏を描いたエピソードがすごく印象的でした。将門と出会ってから一緒にいることになるまでの経緯がとても切ないのだけど、やっぱりこの二人も互いにかけがえのない存在になってるんだなと思いました。
エロ的には昭彦と和重が1巻とは別物のようにエロエロでイチャコラしていてごちそうさまとしかいいようがないですwwとにかく大型わんこが絶倫！
最後はどうなるのかと心配でたまらなかったんですが、とてもBL的着地になっていて私的にはすごくほっとしました…
まあ、一般的な感覚でいけばこのラストではなく、悲しみを帯びた方向に行かなくちゃいけないんだろうけど。
やっぱり、安易といわれようと愛し合う二人にはずっと永遠に幸せでいてほしいです。
それと、ちゃんと1巻冒頭お墓参りと繋がってるというところも良かったです。長髪じゃない昭彦もカッコいいです。和重はずっとお前さん呼び変わってない…！
描き下ろし「永遠の恋人」はさらにその後の二人の様子が確認できて安堵できます。…わりといろいろと変りばえしてない(笑)かわいいままの二人でした！
素敵なお話でした。本当に将門様が美しすぎてとにかく最高です。師夏くんとのお話をもっと読みたい程に好きなキャラクターでした。
二人もずっと幸せに暮らせるなんて素敵。
ハピエンで良かったです。さすが先生。他作も買います。
居酒屋の青年の話が本気でわからなくて、あとがき読んでなるほどーーー！！となったけど、同時にカバー下のおまけがここでは読めないことに気がついてへこんだ。無いじゃん。。
こんなに良心的な吸血鬼の話はあまり無かったように思う。人間である妻や娘が歳を取って先に逝ってしまう悲しみ方は､すごく人間的。
吸血鬼と人間の恋だから､このこれしかハッピーエンドはないよね。
大人の色気の絵が綺麗。特に将門の美しさと色気が良い！
愛する人を吸血鬼にしたくはないという理性と、ずっと一緒に生きていきたいという激情との間で揺れる和重の運命が切ない。どっちが正しかったのかはわからないけど、でも二人が現代も幸せな姿を見られてよかった！やっぱりハッピーエンドが好き！そして和重のエロさが凄まじくて、個人的に最高峰の受けだった。
昭彦が出会った頃より男っぽく成長していて(中身も)そんないい男に懐かれてたら、和重さんも惚れないはずがありません。感じで乱れる和重さんがとにかく色っぽい。よがり泣いてる顔が可愛いけど、もっとグチャグチャになるまで泣かせてみたくなります。先生の描く絵が大好きでほぼ作家さん買いしてます。それにしても2人...続きを読むにとっていい時代になりましたねー。2人ならなんでも乗り越えられます。
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