あらすじ
「なーんの面白味もない人生やったなあ」――病床にある祖父の言葉が頭から離れないコンビニ店員の修司・26歳は、ある日、借りのある同僚から『ヒーローはキミだ!』という胡散臭い求人広告のアルバイトを持ちかけられた。しぶしぶ指定された場所へ向かうとあったのは、今にも崩れ落ちそうな雑居ビル。そこの会社にいたのは、初老の紳士、ホストのようなチャラ男、そしてよくわからない話をする恰幅の良い社長。いきなり任された仕事は、今をときめく人気漫画家の“お守り”? 読んだ後はきっと元気になれる、著者会心の人生応援ストーリー第2弾!
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Posted by ブクログ
田中修司
二十六歳。コンビニでバイトをしている。拓にヒーローのバイトを紹介される。その後、ヒーローズの社員になる。
東條隼
漫画『TORN&TONE』の原作者。
佐々木拓
修司と同じコンビニのバイト。飛び抜けた遅刻まで。大学二年生。
修司の祖父
修司が見舞いに行ったとき、「なーんの面白みもない人生なったなあ」と言った。
ヒーローズの社長
野宮欣二郎。
道野辺
初老くらいの男性。シルバーグレーのオールバック、上品なメガネ、シックなスーツを着こなす。
ミヤビ
ヒーローズ。ホスト風の派手な茶髪の男。元美容師。佐和野。
名栢
ヒーローズ。修司に正社員として働くか連絡した。
佐和野
ヒーローズ。タイトなスーツをキリッと着こなしたロングヘアの美女。
リンリン
ヒーローズ。
多咲真生
今をときめく清楚派の若手女優。
祥子
ミヤビの奥さん。
大井
会長。
田島匡嗣
小説家。
Posted by ブクログ
「どんな仕事でも常にうまくいくことなどございませんからね」
「日本人はものすごく服装を含めて周囲を気にするんだよ。周囲と同じかどうかを気にするの。寒くても暑くても我慢して周りに合わせちゃうの。その服装が合理的かどうかなんて考えないんだよね。だから面接ってものには何を言われてもスーツ着て来ちゃうんだろうね。それが正解だと思ってるんだろうね」
「成功への唯一の近道は、遠回りをすることです」
「なーんの面白味もない人生やったよ」
「仕事ばーっかり一生懸命してなあ。贅沢もせんかったしなあ」
「ほーんに幸せな人生やった」
Posted by ブクログ
感想
じいちゃんの面白みのない人生発言は自分にも刺さった。自分が常に気にしていることだからだ。
仕事の内容はなんか電通みたいなこと?楽しそうだし、そんな会社があると良さそう。
あらすじ
痴漢の冤罪で仕事を追われた田中修司はコンビニでバイトをしていた。そんな修司はある日、入院中のじいちゃんの「なーんも面白みのない人生やった」という言葉がやけに胸に刺さる。
バイトの同僚の拓に誘われて、ヒーロー株式会社で働くことになった。その会社は、ヒーローになりそうな人を応援する会社だった。漫画家、俳優などのやりたいことに付き合ったり、ストレスを発散させたりする。修司は、過去の痛みを乗り越えて、ヒーローを手助け出来るのか。