あらすじ
不治の病「発光病」で入院したままの少女・渡良瀬まみず。余命ゼロの彼女が、クラスメイトの僕・岡田卓也に託したのは「最期の願い」の代
行だった。限られた時間を懸命に生きた、まみずと卓也の物語の「その後」とは――。
「僕は今でも君が好きだよ」少しだけ大人になった卓也と、卓也の友人・香山のそれぞれが描かれていく。他、本編では語り尽くせなかった二人の
エピソードも収録。
生と死、愛と命の輝きを描き、日本中を感動に包み込んだ『君月』ワールドが再び。
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Posted by ブクログ
『君は月夜に光り輝く』の続編。正直、君月の続編が出るって知ったときはえっ!?と驚いた。同時に読むのが怖かった。君月のラストのあの余韻がぶち壊されそうで。でも、やっぱり買ってしまった。そして思う。買ってよかったと。
▼収録作品
「もし、キミと」
「私がいつか死ぬまでの日々」
「初恋の亡霊」
「渡良瀬まみずの黒歴史ノート」
「ユーリと声」
「海を抱きしめて」
「私がいつか死ぬまでの日々」は、君月では明かされていないまみず側の心情が描かれていて、君月を改めて読み返したくなった。
香川のお話も、なかなか。そうだよ、悲しんでいいんだ。だって好きだったんだから。
まみずが亡くなってからの、卓也の頑張りがすごい。びっくりした。やるじゃん。
最後の短編「海を抱きしめて」がとてもよかった。
”人が死んだら悲しいなんて当たり前だから、何もおかしいことじゃない。“
気づいたら読みながら泣いていた。これを直しなしで書いたなんて、やっぱり佐野徹夜はすごい。
読み終えて、わたしは彼の書く物語が好きなのだということに気付いた。だから、なぜか今まで買いそびれていた『アオハル・ポイント』も近いうちに必ず読もう、と思った。