あらすじ
【紙・電子共通特典ペーパー&電子限定カバーイラスト差分ラフ特典付き】BL初の快挙!「第22回 文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」優秀賞受賞!! 元火消しの伊達男×陰間あがりカップルの「江戸BL」金字塔作品。
江戸の季節はひと巡り。いっそう深くつながり合ったふたりに二度目の夏がやってくる。昼夜ふりそそぐ、卍からの蕩けるような愛撫と睦言は百樹の心を癒やし、甘やかな暮らしを守るように卍は笛指南の仕事をはじめた。そんな蜜月のなか、百樹は偶然再会した陰間時代の先輩・十六夜に昔も今も囲われ者のまま、と言い放たれ、「卍に見合う己になりたい」と憤りを感じる。そこへ、再び千と相まみえることになった百樹は―――? 新たな出会いと、広がる世界。百樹、成長と解放の第三巻!
元火消しの卍(まんじ)と陰間あがりの百(もも)。義兄弟の契りを交わした2人の蜜月を描く本格江戸BLです。
言葉遣いはもちろん、当時の風俗や文化などを随所に織り交ぜつつも、甘くキュートなBLに仕上げられているのは、時代物を多く手がけてきた紗久楽さわ先生だからこそ。
百と卍のイチャラブはえっちで可愛く(百の尻のラインが最高!思わず触りたくなるプリケツっぷり!)、見ているだけで幸せになります。
おっとりして天然っぽい百ですが、陰間時代のエピソードは切ないのひとこと。実の兄でありながら百を陰間として「仕込む」ことになった醒と、そんな醒を慕う百との、胸を突かれるような関係には思わず涙が。
俺様でツンデレな伊達男・卍もまた、なにやら重い過去を背負っているようで…互いに地獄を見てきた2人だからこそ、こんなにも優しく思い合えるのかもしれません。
時代物ははじめてという人にも、ぜひ手にとっていただきたい作品。新しい萌えに出会えること間違いなし!です。
感情タグBEST3
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恋人の過去を受け入れるとは
百と万次はお互いむかしに身をよじるような恋い焦がれる人がいて、思いが通じているようないないような成就していない気持ちがそのままで、ちゅうぶらりんのまま放り出されて。
1巻は百のむかし。2巻は万次のむかし。
今は明るい百のむかしはとても辛く悲しいもので、だけども3巻で千に船で絡まれたときに言い返した言葉が百と万次の全てだなぁ、と。
過去を乗り越えるというよりは受け入れて享受する2人の姿に色々と教えられます。
そして陰間文化と火消しの勉強になります。
このようなBLは他にないのでは?
いやもう最高です!
卍さんの涙の後は今度はお百の涙…
それを読んで私も泣けてきます
本当に出会うべくして出会った2人というか、良かったね〜ってつくづく思います
江戸の暗
だれも悪くなくて、ただタイミングがそうさせただけ。そう思いたいです。江戸時代、本当にこんなこともあったのかもしれません。百さんのお兄さんの覚悟は相当だったのではないでしょうか。また、百さんは様々な修羅場をくぐってきたのだな、と感じさせられました。一方の卍さんは…?!
素晴らしい素晴らしい素晴らしい
本当にめちゃくちゃ良かったです。何から言えば良いのか……
まず巻が進むごとにエロさといたしている場面が多くなってる気がする、素晴らしい…!今巻は、2人のプレイが濃厚かつ詳細に描かれていたし、江戸時代の大人のオモチャやら体位についての説明もすごく面白かったです!笑、そして卍さんと百が相変わらずラブラブ…ヤキモチ妬いたり、将来の話をして照れたり、惚気たり…色んな萌えの供給で幸せでした。
人間関係とストーリーについては、そこが交差するのかー!という展開でそれぞれのカップリングや個人の行く末が楽しみです。ただ、百と卍さんを含めた主要キャラが「過去」に囚われていて、その時代(今もあると思うけれど)の男らしさみたいな「当たり前」に縛られその人個人のあり方を制限されている感じが辛い。でも、今巻は、2人でいればその辛さを減らせるし、「当たり前」から少しでも逃れられて自分を好きでいられる、というメッセージが個人的には読み取れて、そこが素敵でした。お互いの自己肯定感を高め合い繋がるカップリングが個人的に好きなので、拍手したくなりました。
そして作者さんの言葉選び・遊び、伏線回収が本当に秀逸だと思います。次も楽しみです!
はぁあ~堪能!★1.5
お百が大人になって百樹になる話しだった!卍さんに沢山可愛がってもらってまっすぐまっすぐ育ったもも。そりゃ本人に自覚がないてか自信がないだけで人がいいいい男に育った自信のある卍さんは気が気じゃないかなぁ。卍さん自身の好みに合って可愛くて仕方ないのかと思っていたけど…違ったね。もっと深かった!いつか二人で江戸で暮らす先の話しもじわじわくる!何回も何回も読み還してしまう!いい!