あらすじ
▼第1話/舎利姫▼第2~3話/夜叉の瞳[前・後編]▼第4~5話/最後の顔[前・後編]●主な登場人物/湧太(元は漁師。人魚の肉を食べ、500年間不老不死のまま生き続けている)、真魚(まな。人魚の里で育てられた少女。いけにえにされる所を湧太に救われ一緒に旅をする。気が強い)●あらすじ/湧太が人魚の肉を口にしてから120年。元の体に戻るため、人魚を探す旅を続けていた湧太は、人魚の肉を売りにする見世物興行の親娘に出会う。その人魚は偽物だったが、人魚の肉を食べたという娘・なつめは、湧太と同様に傷がすぐに治ってしまう体を持っていた…(第1話)。●本編の特徴/表題作「夜叉の瞳」では、湧太が昔雇われていた屋敷に幽霊が出るという噂を聞き、真魚と共に確かめに行く。そこで出会ったのは、かつて姉と心中したはずの長男・新吾に良く似た男だった…。また「最期の顔」では、湧太たちが、海辺の街で傷がすぐに治るという粉薬を飲む少年・七生と知り合う。人魚の肉が招く不老不死にまつわる短編シリーズの第3集。
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最後の顔
この作品がクライマックスなのでしょうか?子供の頃、最初に読んだ人形シリーズが「最後の顔」でした。人魚の前知識もなく読んだので「???」になりながらも夢中で怖い不気味なこの話に取り憑かれたのを今でも覚えています。
あれからコミックを揃え、続刊を今か今かと待ってン十年…もう描かれてないのでしょうか、少し寂しいですね。子供の頃のお話が終わってしまって、自分の中で人魚が完結しないまま終了になった様な気分を感じております。
Posted by ブクログ
人魚とタイトルに付かなくなったり人魚の肉が細かく違う形で使われてたりと変化球で攻めてきた感じ。この巻から未読だったんだけどやっぱり面白い!連載再開して欲しいなぁ~てかこの巻で終わりじゃ無い事を願いたい。やっぱり最後は湧太と真魚は死んじゃうのかな?何か死が救いなお話な気がしてきて続きがひたすら気になります。
人魚の肉は人生も変える
人魚の肉はすべての人に平等に効くわけではないという世界観の物語に初めて出会いました。
物語は人間に戻れたのか分からないまま終わってしまい残念です。
人魚の肉を食べることに躊躇する人がほとんど出てこないことにも驚きました。
これで最後
今のところはこれで完結のようですね。何かが解決したわけではありませんが、一つ一つのエピソードの完成度が高いので文句なしです。
Posted by ブクログ
そして第3弾の「夜叉の瞳」。とりあえずこれ以上は本が発行されていないようです。
罪を償うというのは、こういうことなのかもしれない、と感じさせられる「夜叉の瞳」でした。
人魚シリーズは、ナンだカンだ言っても「潔さ」が最後を締めくくっているような気がします。痛くても、辛くても、無念があっても、最後の最後には静かにバサッと幕を下ろす。
どんな人間であれ、カッコイイです。
Posted by ブクログ
人魚シリーズの3(最終)。
☆は3.5くらい。
明確な結末は無い。湧太と真魚はきっと永遠に生きる運命だからなんだろう。だから続いていく。ストーリーもずっと続いていく雰囲気のまま終わる。
永遠に生き続けるとはいっても、二人は絶対に死なないわけではない。それでも自分からは選べないものだということか。安らかな終わりを迎えたいという願いが「欲」なのか。そうではなくて、一人じゃなくて二人で助け合えれば、永遠でも生きていけるということなのか。
「生」がテーマだから、これでいいのかもしれない。
人の欲によって生み出された化け物でも「生きたい」という本能と悲しみのある舎利姫が心に残った。
深い話
人魚シリーズはこの巻以降は無いんですね。
湧太と真魚が『狂言回し』のような立場になって、もっと話を続けられそうな気もするのですが残念。
不老不死とは?永遠の命とは?それが本当に人を幸せにするのか…? 深いテーマです。
聖悠紀先生の「超人ロック」や手塚治虫先生の「火の鳥」を彷彿させるマンガですね。
1巻と2巻にくらべたら……
1巻の人魚の森、2巻目の人魚の傷に比べると勢いは落ちたかな?と感じるが、るーみっくわーるどを魅せてくれますね。まなと、ゆうたをもっとみていたかったな。
Posted by ブクログ
人魚の肉を食べて不老不死になった湧太の昔の話と、
直近の話が交錯する、シリーズ最終巻……らしい。
いくらでも続けられそうな、やっぱりここらが潮時のような。
年を取る者と取らない者が別離の後に再会するのって、
吸血鬼テーマの物語と似ている気がする。
だから引き込まれてダーッと読んじゃったのかも。
Posted by ブクログ
「舎利姫」までは、読んだことがありますが、それ以降の作品は、追いかけられていないなぁ。
「最後の顔」が、1994年の作品ですから、それからもすでに10年ぐらいたっているんですね。
次は、あるのかな?
Posted by ブクログ
「炎トリッパー」や、「忘れて眠れ」みたいな、過去と未来が巧妙に交錯した話を期待していたから、どの話も一本道をターッと駆け下りる感じで終わってしまって、ちょい物足りなかった。
登場人物の抱えている情念とか怨念とかも、過去2巻に比べるとネタ切れっぽく、ちょっと大味だった。
あと、人魚の肉の効果が、どんどん後付けされていくのもなんだかなぁ、と。