あらすじ
盗作疑惑が持ち上がる中、美人イラストレーターsacraが失踪した。彼女の幼馴染みでライターの朝倉は、クラスメイトや恩人、恋人などsacraに関わってきた人々にインタビューすることで彼女の真実に迫ろうと考える。盗作、経歴詐称、結婚詐欺など、息をするように繰り返した嘘の果てに姿を消したsacraは今、どこで何をしているのか。そして、彼女が本当に欲しかったものとは――?
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Posted by ブクログ
面白かった。
こーゆー人がいると、ホント、正直者がバカを見る感じで…
善人はつい、最後に天罰が下る結末を予想するけど…
そーではないのがスゴイ。。
読後感は良くないけど、引き込まれたーーー
Posted by ブクログ
一般文芸を知らない、コバルトやオレンジ文庫の青木先生のファンが読むと、絶対につまらないです。最後まで読んでも意味分からない、で終わります。そういう意味では青木先生ファンにはあえてお勧めしません。
完全に一般文芸ジャンルの本です。しかも、一人の女性について数人がインタビュー形式の一人称で語り、「一番知っている」インタビュアーさえも結局飲み込まれてしまうラストは強烈でした。
こんな人間いないよなと思いつつ、結局「さくらちゃん」は嘘つきでさえない、実態のない自己愛の象徴に見えてきます。一つ飛び抜けた人を絶対的に引き付ける魅力さえあれば、フリーコピーになってしまいかねない危険を持つ、今の社会の浮薄さをついているようにも思えました。
Posted by ブクログ
正確に書くと星3.8。
インタビュー形式で話が進んでいき、それが同じことでも人によって言っていることが違ったり、新たなことが分かったりして面白かった。
最後の、さくらが話すシーンでは今までの登場人物たちが言っていたことと食い違いが結構あって、嘘を見抜くのが大変というか、疲れる。
そしてラストは、私はもうそのまま本が出て欲しかった。
なんというか、ずっと追っていたものがふと消えてしまった感覚。
湊かなえさんの小説に似たところを感じた。