【感想・ネタバレ】ビオレタのレビュー

あらすじ

婚約者から突然別れを告げられた田中妙は、道端で大泣きしていたところを拾ってくれた菫さんが営む雑貨屋「ビオレタ」で働くことになる。 そこは「棺桶」なる美しい箱を売る、少々風変わりな店。 何事にも自信を持てなかった妙だが、ビオレタでの出会いを通し、少しずつ変わりはじめる。 人生を自分の足で歩くことの豊かさをユーモラスに描き出す、心のすきまにしみこむ温かな物語。 選考委員の満場一致で選ばれた、第四回ポプラ社小説新人賞受賞作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

どうしよう。すごく良いお話を読んでしまいました。
読み終わりたくなかった。居心地が良すぎて、まだ浸っていたかった。

妙ちゃんが癒されて前を向いていくお話ですね。その過程がすごく素敵。

菫さんも千歳さんも蓮太郎くんも、みんな素敵かよ。

庭にスミレ植えるの断固拒否な菫さん可愛いし、千歳さんホワホワしてそうでなんとも可愛らしいし、蓮太郎くんのピュアさと健全さは愛おしくてたまらない。超かわいい。

人生には痛いこともたくさんあるけど、棘はいつしか風化して少しずつ丸くなっていくのかな、などと考えました。

途中クスリとできたり、素敵な言葉があったり、やはり寺地さんの小説は好きだなぁとしみじみ思いました。

心が疲れてる時期に読めてよかった。

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2023年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

心が温まる物語だった。
千歳さんの人柄について優しさではなく、諦めなのではと書いてある描写があり、心がキュッとなった。
自分が1人で考えている中でこうなのではないかと漠然と思った事が言葉として書かれていて、自分の考え方の言語化に役に立った。
的確で、優しさもある言葉を紡いでいる寺地はるな先生の作品にハマりそう。

0
2025年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『いつも心に棺桶を』が社訓のビオレタ。
店主の菫さんの名前をイタリア語にして、
ビオレタ。

なかったことにはしたくないけれど、ひっそりと埋葬したいなにかを、手作りの棺桶に入れようとする人たち。そうやって心にけじめをつけて、また新たな一歩を踏み出す人たち。
ビオレタのようなお店がある、という存在だけでも心の支えになりそうな気がした。

「誰かの庭になる」という発想は面白いと思った。私は誰かの庭になれているだろうか。誰にでも開かれた、陽の光が燦々と差し込み、植物が生き生きと育まれている、風通しの良い庭。わたしも誰かのそんな庭になりたい。

少しファンタジーも入るのかな。紆余曲折ありながら年上の彼氏とうまくいって良かった。

・ノートに書けば現実化する
という先生の言葉もよかった。

0
2024年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

婚約破棄された主人公は自分は誰からも必要とされていないと思い込んで生きてきた。働く店のオーナーの菫さんのような『揺るぎなさ』を求めている。
でも、菫さんは菫さんで暗い過去を背負っている…。
誰もが何か重いものを持っていてお互いを知らぬ間に必要としているし助けていて皆で前を向いて歩いていけるようになる
読み心地の良い物語でした。

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2022年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

寺地はるなさん四冊目です。
駄目男の駄目っぷりは相変わらず。
菫さんの淡々してる雰囲気がとても好き。

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2023年01月18日

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