あらすじ
僕は、東京へ向かう特急列車の車内にいる。いつもの、窓側の席に座っている。 五月晴れの空の下、まさに今、列車は動き出した。ホームの景色が、後ろに流れていく。隣の席は、あいている。似鳥は来るか? 来る。僕には分かる。 高校生にして電撃文庫で作家デビューを果たした“僕”と、クラスメイトで声優の似鳥絵里が、週一回、アニメのアフレコに向かう特急列車で交わす作家業についての会話。――それは、二度と引き返せない終着点へと進んでいく……。
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Posted by ブクログ
首を絞められた理由は 主人公に明かされるよりも前に
ほんの少しの想像力でおそらく誰にでもわかる。
一作目から この作品のミステリー性に着目して
「首を絞められた理由と似鳥の正体」を探ろうと
あちこちにある伏線(実際には伏線などという隠され方はしていないけど)を記憶の中に積み重ねていた。
しかし似鳥の正体は見抜けないままだった。
気づいても良さそうなのに…悔しい。。
これからまだまだ楽しませてくれそうな新しい展開は
P306の6〜7行目の一文が教えてくれる。洒落てるね。
Posted by ブクログ
下巻にしてついに首を絞められ終わった。(笑)
この辺りの流れはさすが時雨沢先生という感じだった。
上巻を読んで予想した展開は全く裏切られなかったけれど
とてもおもしろかったし非常に読みやすい内容だった。
主人公の”タイム・トゥ・プレイ”の一言にはぞくっとした。
『ヴァイス・ヴァーサ』がスピンオフや読み切りとしてでも
どこかで読める日がきたら面白いなと思う。
Posted by ブクログ
タイトル回収完了!
まぁ予想通りっちゃそうだったけれども。
出版関係や印税関係の話は全然知らない分野だけど、興味があったから嬉しい。
主人公先生精神的にイケメンで、これなら似鳥ちゃんが惚れちゃうのも仕方ないかなぁと。
今回は(時雨沢さん的に)ちゃんとしたあとがきですw
もう少し続くみたいだけど、タイトルこのまま行くのか・・・。
Posted by ブクログ
本当は☆4つぐらいには面白かったのですが、
正直タイトルに関係する展開が、予想してた物を超えてくれなかったのであえての☆3。
以下ネタバレを踏まえた感想。
上巻に引き続きラノベ作家あるあると言いますか、
作家の裏事情みたいなパートはすごく面白かった。
どこまで事実かはさておき、
やっぱりさ作家さんて大変だなとか思ったり(術中)
ただタイトルの展開、個人的に本当は首を絞めていたわけじゃないってのを予想してて、そっから色々妄想を膨らませてたので、
その妄想を超えてくれるような展開じゃなかったのが残念。というか、「原稿読める時間じゃないよね?」とか、「そもそも原稿プリントアウトして持ち歩かないよね?」とかいろいろつっこんでしまった。
その後の似鳥の正体とか思ったより設定凝ってて面白かったけど、キスの流れがよくわからん。
いつした?俺が読み飛ばしただけかしら?
それともあえて描写してないのか。
そうだとしたら意味不だけど。
終わり方はすごくらしくて良かったと。
なんか続きそうな感じで終わるってのもイイですよね。
時雨沢さんの作品の中では毛色の違う作品でしたが面白かったですね。次回作も期待いたします。