あらすじ
修司と相馬、鑓水の3人は通り魔事件の裏に、巨大企業・タイタスと与党の重鎮政治家の存在を掴む。そこに浮かび上がる幼児の奇病。暗殺者の手が迫る中、3人は幾重にも絡んだ謎を解き、ついに事件の核心を握る人物「佐々木邦夫」にたどり着く。幼児たちの人生を破壊し、通り魔事件を起こした真の犯罪者は誰なのか。佐々木邦夫が企てた周到な犯罪と、その驚くべき目的を知った時、3人は一発逆転の賭けに打って出る。
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Posted by ブクログ
繁藤修司
日榮建設の若い作業員。通り魔に襲われ、脇腹を切りつけられた。
亜蓮
修司を呼び出した少女。実家の用賀の美容室で働いている。円山町のクラブ『アトラ』で男から修司のアドレスを聞くよう頼まれる。
下田
修司の同僚。
親方
修司が働く建設会社の親方。
相馬亮介
深大署刑事課の刑事。
角田
鑑識。
吉松
刑事部長。
磯辺満忠
与党坂下派幹部。重鎮。富山の盟友。
服部裕之
磯辺の私設秘書。
佐々木邦夫
川田
所轄の刑事。
新村
所轄の刑事。
山科早季子
メルトフェイス症候群全国連絡会代表。
山科翼
早季子の息子。
坂井
若い刑事。
久保忠
通り魔殺人の被害者。五十五歳。久保印刷店店主。
永山
巡査。
佐田護
四人を刺殺した通り魔殺人の犯人。二十八歳。
上枝
警部。
木田
刑事。
平山庄治
深大署刑事課の古参刑事。仮眠室に勝手に寝泊まりを黙認されている署内で唯一の男。
真崎省吾
産業廃棄物収運業社。高知港の完璧近くで沈んでいた車の持ち主。
谷崎治子
深大寺駅南口の売店に勤める。
竹下美里
通り魔殺人の被害者。二十歳。大学生。
今井清子
通り魔殺人の被害者。七十六歳。主婦。
間宮裕子
通り魔殺人の被害者。三十四歳。主婦。
田ノ浦秀俊
高知クイーンズコートホテルの客室係。
三戸部
高知クイーンズコートホテルのフロント係。
徳田
高知クイーンズコートホテルのマネージャー。
三宅
修司の高校の頃の知り合い。
瀬尾克則
修司の幼馴染。短気でキレやすいが意外に面倒見が良い。
川津洋平
修司の幼馴染。頑固だが人が良い。
繁藤敬三
修司の父親。
スナック麻美のママ
鑓水七雄
元テレビマンのフリーライター。
幹夫
修司たちと同じ長屋に住む小学生。
フレームレスの男
戸倉の妾の娘
滝川
後難を断つように依頼された男。
『逗子』の方
富山浩一郎
自宅の庭を散歩中に脳梗塞で倒れた。タイタスグループ会長。
鳥山浩
鑓水の元同僚。『ドキュメント21』のカメラマン。
野村加奈
赤いバンダナを巻いた『ドキュメント21』のスタッフ。
小田嶋
『ドキュメント21』のディレクターを務めていた。
松井慎一
『ニュースプライム』のディレクター。
阪本玲奈
美容師。
山代
警視庁組織犯罪対策部。本庁のマル暴。
牧田
本庁のマル暴。
奈菜美
亜蓮の美容師仲間。
文絵
富山の妻。
中迫武
タイタスフーズ第一営業部課長。
杉田勝男
自動車修理工場社長。競輪界屈指の花形選手だった。高校時代の三年間を真崎と同じ自転車競技部で過ごした。
喜美子
洋平の母。『おふくろ食堂』ってい小さな食堂をやってる。
頼子
中迫の妻。碧子とは大学の栄養学部のクラスメートで、学生時代から実の姉妹のように仲が良かった。
敦美
中迫のひとり娘。
碧子
中迫の妹。
大喜多ひかり
タイタスフーズのマミーパレットプロジェクトのチーフ。企画が凍結された後、退社。
押田譲
聖華栄養大学の教授。
日比野美恵子
西脇学園大学保育学部の教授。
佐野まどか
マミーパレットの企画に携わっていた女性ユニットメンバーの一人。社内結婚して退社。
畠山利典
タイタスフーズ第三営業部係長。
山根久則
タイタスフーズ藤沢工場の生産管理課の主任。
堀口雅夫
生産管理課の課長。
森村隆俊
タイタスフーズ専務取締役。
宮島元彦
タイタスフーズ取締役部長。
園田利雄
タイタスフーズ社長。
雄太
真崎の息子。小児喘息。
尚江
久保忠の妻。
前田光代
介護ヘルパーの資格を持つ家政婦。週に五日、今井家に通っている。
貞夫
今井清子の夫。長らく中学の校長を務めた町内会の名士の一人。
間宮正孝
間宮裕子の夫。大手住宅メーカーを退社し、自宅の一階部分を改装して『間宮設計事務所』を立ち上げた。
江木由加里
キッズランドのスタッフ。事件当日、間宮裕子の子供を預かっていた。
しおり
なつめ
間宮裕子の子供。
高柳りり子
西都大学。竹下美里が所属していたサークル『ミュージカル研究会』の仲間。サークル部長。
阿部智香
美里のサークル仲間。
ユミ
美里にメールを送った。
殿山豊
経団連会長。
エミリオ
自動車修理工場の日系ブラジル人の若い修理工員。
瑠璃
山小屋風の喫茶店『GREEN VALLEY』で働く女子大生。
香川夏樹
メルトフェイス症候群の子を持つ母。
小川奈津
真崎がフェリーで出会った若い娘。高知クイーンズコートホテルのフロント係。
里村
真崎工業のいわゆる親会社日環エナジーの総務。
稲葉
真崎工業で四年働いていた。
多恵
真崎の妻。路上で事故に遭って死んだ。
清水
真崎工業で働いていた。
大森
真崎工業で働いていた。
暮羽正純
定年退職した元・徳島県警の警官。殉職した相馬の父の剣友だった。
磯子兼一
神奈川の産廃業の顔役。
谷本宏
前原春奈
タイタスフーズの秘書。
高橋秀則
末沢瞬
高知クイーンズコートホテルの客席係。
大野伸
女医
東原兼史
大阪府選出の衆議院議員。与党坂下派の老雄。今季限りで政界からの引退表明。
亘
東原の次男。
佐保
磯辺の一人娘。婿養子をとって政治家な妻になる人生を嫌がってニューヨークの音楽学校に留学中に向こうの男と勝手に結婚した。
戸倉昇一
若手グループに乗り換えた坂下派中堅幹部。
弘子
平山の妻。
平木
坂下派閥。
与野初子
タイタスフーズの老役員の妻。
飯野朋香
富山家のお手伝い。
芝田
統括プロデューサー。
柳田
タイタスフーズ藤沢工場の工場長。
慶子
柳田の妻。
伊原
若い巡査。
乗鞍
長身の刑事。
保坂吉信
タイタスフーズ本社第三営業部課長。
高柳りり子
竹下美里の友人。
倉田
編集者。
諏訪朋則
業界のお先棒担ぎのジャーナリスト。
田村義信
弁護士。ごま塩頭。
松代
竹下美里の祖母。
敏子
竹下美里の母。
良弘
竹下美里の父。
晴香
竹下美里の妹。
Posted by ブクログ
ハァ…すごい小説だった…天才じゃん…
星ってなんで5個しかつけられないんですかね…10個つけたい。
結末に向けての謎解き逆転劇だけじゃなくて、すごくリアル。昨今の色んな事件事故の裏側には計り知れない葛藤がありますよね…
まじでフィクションとノンフィクションのバランスが絶妙だし、雪の日の凍結臨とか磯部の引退後の描写とか最後の噴水広場とかとにかく情景の描写が秀逸。
頭で映像化してそれを情景として捉えてから文字に起こしてる感じで、不謹慎ながら滝川の殺人の描写さえも引き込まれてしまった。
上巻は修司の話しから始まってるんだけど、そこあってこその終盤だったし修司の事ただのやんちゃボーイだと思っててごめん…
事件後の山科さんが気がかりだったんですけど、ゴミ袋とこでもう目頭熱くなっちゃったよね。これは本当に予想外だった。
あとは鳥ちゃんの「新盆」
…………………泣いちゃったよ………やりきれないわ…。
残された犯罪被害者の思い…「なぜ殺されなければならなかったのか」それが解決する事は一生ないんだよね…
あ、暗くなっちゃったので明るめの話しします(どうぞ)
中迫さんのお見舞いで
修司→敦っちゃんの好きそうなキャンディボックス(うんうんいいね)
鑓水→小洒落たコンフィズリー(さすがです)
相馬→由緒正しい果物籠(好き)
え〜上巻で鑓水推しでしたが相馬もちょっと好きになりました!
エッエッ、三人が活躍する続きあるの??!
やった〜「幻夏」読む〜〜
Posted by ブクログ
⭐︎3.9
・駅前の通り魔事件。一見無差別としか思えない事件の裏に、大企業の陰謀や乳児を襲う謎の奇病などとんでもない事実が隠されていて、良い意味でなかなかにしんどい上下900頁だった…。
被害者5人の共通点の有無や事件の生き残りである修司が執拗に命を狙われる理由など、魅力的な謎が散りばめられていて読む手が止まらず。
登場人物たちの心理描写もとにかく丁寧で、メインの人物はもちろん、それ以外の人についても深く描かれるので、ヒューマンドラマとしても読み応えがあった。
丁寧すぎて、冗長に感じる部分も多かったかな。個人的には読みやすいというよりはじっくり物語の重みを味わえるような作品だった。
Posted by ブクログ
読み終わってしまったーー。
下巻も上巻同様に続きが気になって一気に読んでしまった。
脚本家の作者の初の小説がこれってすごいなぁ。
脚本家だから映像を見るように読めたのか。
ハラハラドキドキする展開満載で、本当に面白かった。
最後は悪を成敗!という感じではなく、より現実にありそうな終わり方でスカッとしたものではななかったけど、現実的だしこれはこれでとても納得。
シリーズ化してるとのことなので、あと二作も楽しみ。
Posted by ブクログ
面白かった!!!上下2日で読み切った! 真崎さんの意思がすごい。自分に関係ないことでこんなにいろいろすることほんと普通できないよな。うまくいってほしかった。ホテルの従業員にめっちゃ腹立ったけどあいつはただの窃盗犯であって腹立てるのは滝川とかのほうなのに、作中で言ってる身近な個人に怒りの矛先が向くみたいな感じかなって思ってゾッとした。 親として思うことは、山科さんが強くてただただ尊敬。 自分が知らないところでいろんなことが起きてるから、知らないだけでこんなこともあるのかなと思ったり。
Posted by ブクログ
面白かった!!ドラマ脚本家だなと思うほどありありと情景が浮かんできて読みやすかった!躍動的と言うかキャラが生き生きしてて推しとかできる感じ!笑
登場人物が多くて把握するのに何回も冒頭ページに戻ったりと大変だった。ただ、そんだけ多い分誰が"犯罪者"なのか、悪者はいつか味方につくのか?それともこんな側近のやつが実は裏で糸を引いてるのか、、??と疑いが常にある状態でハラハラした。
綺麗にまとまる良かったね話ではなく、実際にありそうだなという納得いく形(リアルな感じ)で終わったのも良かった。そういうの好き。
Posted by ブクログ
上巻が今までに読んだことのない切り口で面白かった。
たまたま駅前の噴水にいたはずの4人の人間がなぜ殺されたのか?生き延びた繁藤を含めて被害者の5人に隠された共通点、いわゆるミッシングリンクを探すミステリーとしては極上の出来。suzukaさんのおっしゃる通り、中盤で明かされてしまいますが…
「あと十日。生き延びれば助かる」
タイムリミットサスペンスの逆?プロの殺し屋から十日間逃亡する生活はピンチの連続で読み応え抜群。
最後はなんであんなビターな終わり方にしたんだろう。勧善懲悪以外許せない!というわけではないが、これでは今までの苦難や彼らの犠牲は一体なんだったんだろうと思ってしまいます。ここまで丁寧に描写してくれただけに…
Posted by ブクログ
乳児を襲った奇病メルトフェイス症候群は巨大企業タイタスフーズの離乳食が引き起こしたものだったという恐るべき事実に辿りついた3人は、産廃業者の真崎が「佐々木邦夫」と名のり、自分の命を投げ売ってこの事実を白日の下に晒し、タイタスフーズから3億円を騙し取り被害者の会に寄付する計画を立てていたと知る。志半ばで暗殺者の手により真崎は葬られたが、3人と真崎にメルトフェイス症候群の真実を打ち明けた中迫は彼の遺志を引き継ぐと決意する。タイタスフーズとそれを支援する政治家磯辺から仕向けられる暗殺者から逃れながら、事実をテレビ放送で流す計画を実行する。
自分たちの身を守るためならば無辜の人々を平気で踏みつけにする大企業との闘いを描く。メルトフェイス症候群の事実は証明されたものの、通り魔殺人が企業の差金であるとは証明されず手を汚した政治家とその秘書が最終的には罰せられないのはモヤモヤする。修司、相馬、鑓水はやり遂げたけれどいろいろなものを失ってしまったので、政治家達にも天罰が下ってほしかった。大企業はもう国のためとか考えていない、いかに国からうまい汁を吸うかしか考えていない、みたいなセリフがやるせない。通り魔事件の遺族の初盆のドキュメンタリーが切なかった。