【感想・ネタバレ】木洩れ日に泳ぐ魚のレビュー

あらすじ

恩田陸にしか書けない、緊迫の舞台型ミステリー

舞台は、アパートの一室。
別々の道を歩むことが決まった男女が、最後の夜を徹し語り合う。
初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、そしてあの男の後ろ姿――共有した過去の風景に少しずつ違和感が混じり始める。
濃密な心理戦の果て、朝の光とともに訪れる真実とは。
不思議な胸騒ぎと解放感が満ちる傑作長編!

「一つの部屋に、男女が一人ずつ。具体的な登場人物はこの二人だけ。そして、章ごとに男の視点と女の視点が入れ代わる。
読み進むうちに、どうやら、二人は今まで同居していて、引っ越しを決め、最後の夜を共に過ごそうとしていると分かってくる。
そして、さらに読み進めれば、二人はある殺人事件に関わっているのかもしれないという予感がしてくる。
……まだ、小説を読まないまま、先にこの解説を読み始めた人に伝えられるのはここまでです。」
(解説・鴻上尚史)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

推理は推理のままで、真相はわからず仕舞いでしたが、情景と感情の描写の美しさが私好みでした。

特に、朝、に希望を感じ、絶望を感じる、という部分に深く共感しました。
何度も眠れない夜を過ごし、また朝が来てしまったと嘆いて、それでも今日は何か変わるかもしれないと期待せずにはいられない、そんな過去を思い出し、癒されました。

田舎のバス停、小雨の田んぼ、木洩れ日の森、静かで深い湖。
爽やかな気持ちで読み終えました。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

千明と千尋の禁じられた恋。

それぞれ印象的だった一節。
「一緒に死んじゃおうか?」
そして、僕がその提案をとても嬉しく感じていたからだった。
「きょうだいとしての愛だった。彼がきょうだいだったからこそあたしは彼を愛していた。」


表紙のイラストは千明がナイフを埋めた後、汚れた手を洗う際、泡の付いた自身の手を見つめている視点では無いかと推測する。残ったのは後悔なのか達成感なのか。

木洩れ日の中で過ごしていた時間は果たして幸せだったのか

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2025年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

分かりやすい伏線とともに、何か小さなノイズのような隠してあるような伏線がたくさん潜んでいて、その先が知りたくて知りたくて、読むことが止められない物語

読み始める時は、写真から始まり、え?こんな話なの?と始まるけど、1組の男女の思いもよらない過去の話がさらさらと語られる。
読んでいてこっちも息を呑んでしまう、言葉だけで緊張感の漂う感じも、読むことを止めさせない。
話がこれで終わりそうなときに、その見えにくい伏線に気づいて、また新たに彼らの過去が紐解かれていく。
モヤモヤしそうだけれど、読み終わった後に意外と消化不良感はなくて、彼らはまた人生を歩いていくんだろうなと少し明るい未来が想像できそうな文で締めくくられている。
後日談も知りたいけれど、そこを書かないのが恩田さんなんだろうなあ。

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2025年09月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

場面はずーっと男女2人がアパートの一室で喋っているところから変わらないけれど読み進めているうちに2人の関係性やある事件との関わりや過去への回想を通して読み進められるからとっても面白かった。今まで読んだことない感覚。

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2025年09月20日

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ネタバレ

最初読み始めたときの、これはこーゆー話かあと後半にかけての、え、こーゆー話!?の差がすごい。面白かったけど、しんどさも残る話だったなぁ

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2025年09月14日

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ネタバレ

別々の道を歩むことになった2人の男女が夜通し語り合っているというだけの話ではあるのですが、この話はどういった展開になっていくのだろう…ということが気になってしまい、途中で止めるのが難しい小説です。個人的にはもやっとした印象を受けました。

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

⭐️2.5
引き込まれるように一気に読んだ。
同棲解除前の男女の長い一夜。二人の関係とあの夏の出来事について少しずつわかっていく。意外な情報ばかりでページを捲る手が止まらなかった。ただ、引きが強かった割にオチだったり釣れた魚は小さかったな、という印象で⭐️2.5。(他の人の感想にもあるが、事件の真相が記憶頼りで真実なのか不透明でスッキリしない点)

恋愛ってどういうこと?愛するって?と問われているのか。目に見えない気持ち、自分ですらわからない感情、愛なんてまやかしみたいなものだって言われてるような気がする小説だった。

自分が女性だからか、アキの主観(つまりヒロの客観的な叙述)にすごい共感した。恩田さんすごい

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私も割と 好意を寄せられたから好きなのでは?
自分を好きだと思ってくれる人だから好きなのでは?という問いを自分にも相手にも抱いて生きてきた。

彼らの関係性が一転二転と話が進むにつれて変化していく。
すれ違いだったり思い込みだったり、全てちゃんと話し合えれば解決できることが沢山あって、それらをせずその場をやり過ごしているうちに取り返しのつかない事になるストーリーを読むたびに イライラすることが多いけど。パートナーに限らず対人関係において、なかなかそう向き合って話すことはないのかも知れない。

それができるならば、もっと上手くいってた事もあっただろう。
ただ面倒臭いんだろうね、そうやって話をするのが。
私はパートナーなら、ちゃんと向き合って話し合える人がいい。
最近になってよくそう思う。コミュニケーションが取れない人とは上手くやっていけない。

最初はそうできていても、段々なくなっていくんだよね。大事よ、年月を重ねていく程 大事。

私が思ったのは一年も前の事を、一年も経ってから?
お互い相手を疑って?

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2025年10月26日

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