【感想・ネタバレ】それでもこの世は悪くなかったのレビュー

あらすじ

人から見たら悲劇かもしれない人生。
しかし、正々堂々、力いっぱい生きた私はいま、満足だ
――こんな佐藤愛子は、どうしてできた?

ワガママ盛りの6歳で聞いた乳母の言葉は、思えば初めての人生の教訓だった。以来、父・佐藤紅緑、母、先輩や友の影響を受けて出来上がったのは、「他人から理解されないばかりでなく、自分でも何かわけのわからない、ヘンな佐藤愛子」。
そして二度の結婚に失敗、夫の借金に巻き込まれ、それでも人は幸福に生きられる!
93歳、初の語り下ろし人生論。

佐藤愛子を作った言葉
「なんぼお嬢ちゃんやかて、大きゅうなったらどうしてもせんならんということが、世の中にはおますのやで」(乳母)
「豆腐屋のオッサンかて校長先生かて、おんなじ人間ですがな」(母)
「カネカネという奴にろくな奴はいない」(父・佐藤紅緑)
「女に小説は書けないよ。女はいつも自分を正しいと思っている」(師・吉田一穂)
「君はね、平林たい子さんのような作家になりなさい」(師・北原武夫)
「苦しいことが来た時にそこから逃げようと思うと、もっと苦しくなる」(師・臼井栄子)
「君は男運が悪いんやない。男の運を悪くするんや」(友・遠藤周作)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 佐藤愛子、1923年生まれ、父佐藤紅緑(武士の地をひく明治男)が50歳の時に生まれた子ども、兄はサトウ・ハチロー。「それでもこの世は悪くなかった」、2017.1発行。講演などを元にした語り下ろし人生論。①苦しいことが来た時にそこから逃げようと思うと、もっと苦しくなる ②「あの人どうしてるかな」と思う人がだんだん増えていくのが、とても嬉しい ③今が一番幸せな時。それを知らないでいるということが幸せ ④90歳を越え、友達はみないなくなった。文壇でも、誰もいなくなった。

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2023年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の本を読んだのは、「九十歳。何がめでたい」についで2作目。そもそもこの人の本は、エッセイ以外の小説を読んだことはないので作家としての実力は知らないが、90歳を過ぎてこれだけ世の中に対してハッキリとした認識があるのは、素直にすごいと思う。いろいろな苦労を経験されたようで、その中から紡ぎ出される言葉は一つ一つに含蓄があり、説得力がある。また、遠藤周作や北杜夫など超有名作家との変人エピソードも満載で、おおらかな、古き良き時代の一旦を知ることができる。

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2017年09月20日

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