【感想・ネタバレ】はじめての社内起業 「考え方・動き方・通し方」実践ノウハウのレビュー

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Posted by ブクログ 2016年11月08日

タイトル「はじめての社内起業~考え方・動き方・通し方~
」の通り、まさに企業人だからこそぶつかりであろう新規事業の壁、及びその壁への対処の仕方が丁寧に書かれており、「そうそうその通り!!」と非常に共感することだらけでした。社内起業という難題に立ち向かう人に、ぜひ手に取って頂きたい一冊です。

●カッ...続きを読むコイイ大風呂敷と、地味な一歩(リクルートくらたまなぶ)

●社内起業ならではの越えるべき5つの壁。①社内競合・カニバリ。②過剰な保守意識。③スピード感。④危機感。⑤インセンティブ。

●事業化までの6つのステップ。①事前準備。②検討することの承認を得る。③検討範囲の承認を得る。④事業企画の承認を得る。⑤組織化・予算化。⑥事業化。

●担当者になったら持つべき5つの覚悟。①自分から率先して「失敗する」覚悟。②自分が主体者になって「先頭に立つ」覚悟。③企業化としてなんとしても「カタチにする」覚悟。④社内資源を「自ら確保する」覚悟。⑤時に社内にも「敵作る」覚悟。

●マネージャーは管理するのが仕事。「管理」とは正しいとされる既定の方法があるから出来ること。一方で「創造」とは今ある既定の方法を見直し、変化させること。したがって管理と創造は相反するものであり、摩擦が生じるのは必然であると心得ることが必用。

●want(自分がやりたいこと)、can(自分ができること)、need(組織がもとめること)の3つの輪を意識する。3つの輪を大きくしていき、重なる部分に注力する。

●まず、経営者の頭の中を知る努力をすること。自由に検討しろと言いながらも、フェアウェイとOBゾーンがある場合が多い。どこがフェアなのか、経営陣としっかりとディスカッションをし、最初にガイドラインとなるものを相互理解しておくこと。その際に、経営陣の仮説が必ずしも絶対ではない、言葉をなげかけ、意見を引き出しながら、経営陣の頭の中を整理していく働きかけを意識するべし。

●社内と思わず、営業先だとおもって対処することで、不要なストレス(同じ社内なのに何故支援をしてくれないのか等)を軽減できる。

●5W2Hで事業を考える。既存の事業を軸に、7つの要素のどれか1つを変えるだけでも新規事業になりうる。単純だが、非常にクリエイティブな作業と心得るべし。

●何をもって「新規事業」とするかを定義しておくこと。染み出し型と飛び出しがたとがある。9マトリックスで整理してみる。

●検討をすすめる際に確認すべき4つのポイント。①世の中の大きな流れを踏まえているか。 ②市場の規模は十分か(儲かるか) ③自社の強みは活かせるか(勝てるか) ④自分の想いが込められるテーマか

●事業とは「不」の解消。お客様の「不」を探し、それを解決する方法を練り込むのが新規事業。

●お客様の感じる「不」と同様に、その製品・サービスが生まれるまでのバリューチェーン上で生じる「不」にも思いを致し、解消できないかを検討する。

●不の大きさ=広さ×頻度×深さ

●リスクを想定するのは中間管理職の仕事、判断するのは経営のしごと

●経営陣が判断しやすい企画書の流れ。①何をするのか(事業概要) ②なぜやるのか(お客様の不の存在・期待できる成果) ③儲かりそうか(市場規模・マネタイズ) ④勝てそうか(自社の強みと競合との差別化) ⑤できそうか(必要な投資・実行計画・リスク)

●何かを決めるということはリスクを背負うという事。特に新規事業という不確実なことはリスクも大きく、そんなリスクは背負いたくないのが人というもの。経営者という立場であっても同じ人間、心の中では「決めたくない」と思っていると考えるべし。その壁を超えるのは起案者の新規事業に対する想いである。

●自分の考えた案を聞いてもらい説得するのではなく、相談を持ちかけるスタンスで臨むのが有効。

●企画者ではなく、企て者であれ。青黒さが必用。

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Posted by ブクログ 2021年12月30日

ひょんなことから自社で社内起業のコンペに出ることになり、参考図書として紹介された本。

社内起業のための本としては勿論、会社の中で何か新しいことをしようとする際にも役に立ちそうな思考法やテクニックが書かれていました。
新しいことをやれと言われているけどアイディアが思い付かない人、新しいことをやりたい...続きを読むけどやらせてもらえない或いはうまく行かないという人にも気付きのある一冊だと思います。

以下、印象的だった部分。
•「自分のやりたいことがそのまま実行できることはめったにありません。大事なのは、『世の中のニーズ』と『あなたが実現したいこと』と『会社の目指す方向性』、この3つを満たすことです。」(p.19)
•「従来は、基幹事業で着実な成果をあげてきた人がおもに登用されてきました。しかし最近では、海外子会社や新規事業の立ち上げなどの実績が、より評価されるようになっています。これは、企業が社員に、『管理•マネジメント系』の能力に加えて、『創造•変革系』の能力を求め始めている現れではないかと私は見ています。」(p.23)
•社内起業ならではの5つの壁。①既存事業とのカニバリゼーション、②会社内における保守性、③スピード感(階層の多さと機能が細分化されていることによる)、④危機感、⑤インセンティブ(昇進するとは限らない)(p.31)
•「新規事業は、本質的に『やってみなければわからない』もの」(p.42)
•5つの覚悟を持つ。①失敗する覚悟、②主体者として先頭に立つ覚悟、③なんとしてもカタチにする覚悟、④社内資源を自ら確保する覚悟、⑤時に敵を作る覚悟。(p.47)
•「リクルートには『幅広い市場に、自由に乗り出している』という印象があると思います。しかし(中略)『人の生死を左右するようなビジネスはやらない』というOBゾーンがありました。」(p.78)
•新規事業の検討メソッド。①既存事業を5W2Hで定義し、軸を一つずつずらす、②アンゾフの成長マトリックス(市場•製品の2軸で4象限に分けるのが一般的だが、5W2Hから2軸を選びバリエーションを設けて考えてみる、③既存•新規の2象限でなく既存•浸み出し、跳び出しの3象限にして9マトリックスにする。(p.88-111)
•「事業とは『不』の解消である」(p.120)
•「リスクを指摘するのは中間管理職の仕事、判断するのは経営者の仕事」(p.206)
•経営者が判断しやすい事業企画書。①何をするのか(事業概要)、②なぜやるのか(背景、期待できる成果)、③儲かりそうか(市場の大きさ、誰から何への対価を得るのか)、④勝てそうか(自社の強みと競争優位性、戦略戦術)、⑤できそうか(必要な投資、実行計画、リスク分析)(p.213)
•「事業化の承認は(中略)社内の役員会議で行われます。しかしこの最終段階で、関係者にいきなりゼロから情報を伝えるのは禁物」(p.220)

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Posted by ブクログ 2019年03月31日

社内起業に関する本。なかなかわかりやすく良著。

<メモ>
・自分の会社が世の中の役に立てることはないか、そのシンプルな問いかけが新規事業の第一歩
・大事なのは世の中のニーズと自分が実現したいことと会社の目指す方向性の3つを満たすこと。
・資金、人材、信用は独立起業と比較した時の社内起業の大きなメリ...続きを読むット
・社内起業ならではのハードル
1 既存事業とのカニバリゼーション
2 過剰な保守意識
3 スピード感
4 危機感
5 インセンティブ
・社内競合が存在する場合、ボトムダウンでは進まない。中長期的にみてどうすべきかをトップに判断してもらうしかない。一方で現場の理解を得られないと進まないのでトップと現場両輪を動かさないといけない。
・事業化の6ステップ
1 事前準備 検討プロセス、判断基準、予算規模を確認
2 検討することの承認を得る 正式な業務としての承認
3 検討範囲の承認を得る 事業の方向性にずれがないよう範囲を確認
4 事業企画の承認を得る 事業企画書を提出。
5 組織化・予算化 必要な社内協力を取り付ける。
6 事業化 pdcを早く回し、軌道修正をクイックに
・検討承認にあたっての確認事項
経営者の問題意識(課題とチャンスをどう考えているか)
検討方法(検討体制、意思決定手順、予算、スケジュール)
・事業化承認時に決裁を得ておくべき事項
立ち上げ方法、収支計画投資計画、撤退基準、事業化後の運営方法
・新規事業担当者の5つの覚悟
1 自分から率先して失敗する覚悟
2 自分が主体者として先頭に立つ覚悟
3 起業家としてなんとしてもカタチにする覚悟
4 社内資源を自ら確保する覚悟
5 時には社内にも敵を作る覚悟
・何をもって良い事業案とするか。評価軸例
1目指す事業の評価軸(規模・収益性・独自性など)
2事業企画の評価軸(具体性・実現性・実効性など)
3自社らしさの評価軸(スピーディ・ホスピタリティなど)
・既存事業をずらすという発想法。5w2hで考える。
・新規事業には2タイプ。浸み出し型と飛び出し型
・検討時の確認ポイント
1 世の中の大きな流れを踏まえているか
2 市場規模は十分か
3 自社の強みは活かせそうか(目に見えないもの、数値化できないもの含む)

・国算理社思考法
1 国語:人の気持ち、人の不を考える
2 算数:不の大きさを推計する
3 理科:不の理由を分析する
4 社会:不が解消されていない社会的背景を探る

・不を捉えるためのコツ
1俯瞰する
2現場を見て話を聞く
3お客様になりきる
お客様目線・素人目線・部外者のプロ目線を持つ

・不の大きさ=広さ×頻度×深さ

・本当にビジネスチャンスがあるかのチェックポイント
1 先を見越したテーマであるか
2 自社との相性
3 自分の思いが込められるテーマか

・アイデアを生み出す思考サイクル
1 不が解消された理想的な状態を描く
2 不を解消する仮説を考える
3 仮説をもとにした施策アイデアを出す
4 勝つため、儲けるためのアイデアを考える

・事業企画書に盛り込みたいこと
1事業案の内容
何をするのか。どうやるのか(戦略・戦術)。
期待する成果(ビジョン・目標)。必要な投資
2判断材料
事業意義(社会・顧客・自社)
起案背景(市場・競合・自社)
3経営判断対象
事業化是非・経営資源投資是非・事業化着手是非
事業化に向けた体制・今後の進め方

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Posted by ブクログ 2015年11月23日

通常の新規事業とは視点が異なり、社内での起案に特化した面白い本。 でも良い本とは思うけど、他の本を優先して一時中断。。。今度再度読もう。

<メモ>
●事業家承認の際に決裁をえておくべき事項(p41)
①立ち上げ方法
(管轄部門、責任者、事業開始の最終判断の方法)

②収支計画、必要投資額
(立ち上...続きを読むげ時、初年度、最大累積など)

③撤退基準 ★★★
(判断時期、判断基準)

④事業化後の運営方法
(経営への報告タイミング、新組織内での決裁可能範囲など)

●新規事業を検討する際のガイドライン例 (p65)

●検討範囲にあたりをつける方法① 5W2H展開法(p93)
既存事業の5W 2Hをずらす

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