あらすじ
「ユーザーの心をとらえるゲームAIはどのように作りだせばよいのか?」ビッグタイトルや壮大なMMOを除けば,じつは現在も80~90年代のAI技術をベースに多くのゲームは制作されています。しかし,世界に通用する優れたゲームを提供するためにはより自由さを表現することが必要となっています。本書はFFシリーズはじめ,最新ゲームテクノロジーの事例を用いて,より高度な「~らしさ」を求めるAI制作のため,認知科学や自然科学の分野まで縦横無尽に思考していきます。ゲーム開発者のみならず,人工知能に興味をもつすべての人におすすめできます。著者初,渾身の書き下ろし。
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Posted by ブクログ
ゲームで採用されてきた人工知能の技術を一望できる。入門に最適。それだけにとどまらず、知能とは何か、というまだ答えの出ていない根本的な問題に向き合うことで、より深く考えるためのヒントを与えてくれる。
Posted by ブクログ
過去から現在、そしてこれからの未来に至るゲームAIの主要な技術がとてもよくわかる書籍です。AI技術について哲学的、生物学的に解説されている点がとても興味深いことや具体的なゲームタイトルを挙げてどのように使われているのかが図も交えてわかりやすく書かれている点が好印象でした。とても面白かったのでもう1周します(笑)。
Posted by ブクログ
最近のゲームをしていて、プレイヤーとは別で完全にオートモードでプレイヤーの周りを動く仲間たちが、一体どんな風にモノを考えているのか気になって本屋に行ったら本書を見つけ読んでみた。
AIの歴史も追えて、どんな考え方をしてプレイヤーと寄り添って動いているのか、優しい言葉で分かりやすかった。
最初から最後までゲームを話題にしているので飽きることなく楽しい一冊だった。
一番はっとしたものに、AIは人を超えるのかと問われたら、これらは人が書き込んだもの以外は認識すらしていない、与えられた世界を一歩外れると生きていけない。というような文章があり。
SF映画にあるようなロボットに心が生まれるまで、まだ時間がかかりそうだなと想像してしまった。
Posted by ブクログ
『人工知能の作り方 ―「おもしろい」ゲームAIはいかにして動くのか』を読み終わった。知能ってなんだろうというところから掘り下げて、ゲームAIの観点で人工知能の概念や周辺領域を渉猟する本。環境と知能、身体と知能の関わりなどを実例を交えて語るのでわかりやすい。
認知科学や生物学なんかもさらっと動員される。深層学習の知らなかった概要を知れた。なにより、たとえばピクミンやゼルダでキャラクターはどうやって動いてるのかを知るきっかけになった(ピクミンずっと謎だった)。ゲームAI、奥が深い…。
Posted by ブクログ
ゲームAIの仕組みについて網羅的に説明しています。具体的な実装方法というよりは概念について述べられています。ゲームという閉じられた世界のなかでいかに知性を宿しているようにみせるか、様々な手法があることを知りました。本書の面白いところは、単にゲームAIとはこういうものですよ、と言うのではなく哲学や認知科学の知見を用いて解説しているところです。著者がいかに深くゲームAIについて考察しているかが伝わってきます。
Posted by ブクログ
結構良かった。ゲームAIってのは、エンジニアリングとしてAIを(現在はもうAIとは呼ばれていないような技術まで含めて)使ってきた長い歴史があり、目的がある。ここで通ってきた様々な技術が紹介されていて、知識として非常に有用だと感じた。ゴール思考とか下世話にいうとこういうことよ、みたいな感じ。