あらすじ
マリアナ沖海戦が泥仕合に終わり、サイパンが陥落した昭和19年秋、フィリピン奪還に燃えるマッカーサーは本格的な反撃に着手。日米海軍は再び激突の瞬間を迎えようとしていた。海防戦艦に改造された〈陸奥〉の活躍のもと、空母〈信濃〉の呉回航を成功させ、反撃の機会を窺う日本海軍。だが、対日侵攻の切り札であるハルゼー機動部隊は沖縄方面に進出。台湾沖での壮絶な消耗航空戦が惹起する。そして12月20日、アメリカ軍はフィリピンに上陸を開始。日米両軍は地獄の地上戦へとなだれこんだのだ。一方、志摩艦隊と合流した〈陸奥〉はスルー海経由で、〈大和〉〈武蔵〉を擁する栗田艦隊はシブヤン海から、そして南雲機動部隊は日本本土から、レイテ湾を目指し進軍を開始。日米の激闘は遂に天王山へ――連合艦隊の総力を挙げた戦いは遂にクライマックスへ突入した!
...続きを読む