あらすじ
愛は、そこにあったんだ。
『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』『一人交換日記』と、自らの人生を描いてきた永田カビ。新たに得た友人との交流、漫画家としての活動、親との葛藤などを経てたどり着いたのは…入院!? いままで気付けなかったこと、いまだから気付けたこと、そのすべてをセキララに描き出す衝撃コミックエッセイ! 単行本だけの描き下ろし後日談18ページ収録!
前作『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』をどう超えていくか…!?という点で、作者の永田カビさんにかかる「2作目のジンクス」のプレッシャーは相当なものだったと思います。
しかし、事実は小説より奇なり。
この『一人交換日記』を読む限り、その後の親御さんとの関係も永田さんご自身の精神の安定も、「前進したと思ったのにそんなことなかった」という、淡い期待と深い絶望の繰り返しでした。読んでいて、あれほどのヒットもこの人を何ひとつ変えていないように見えて、勝手に心配する気持ちがさらに募りました。『さびしすぎて~』の経験で得た気づきを実際の人間関係に生かしきれないまま、同じ失敗を繰り返してしまう。「やっぱりな」と「そういうものなのか」という気持ちが半々、という気持ちになりました。
途中、ある人物の登場で少し永田さんに変化が見えそうになりますが、果たしてどうなるのでしょうか…!?
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Posted by ブクログ
きっと、周りの人よりも敏感で、繊細で、臆病な面もあり…。自分と似ているなぁと、共感も含めてカビさんの漫画を読ませていただいているけど、私と似ていないのは彼女がどんなに底まで沈んでも光を見つけて這い上がる強さを持っていること。 多分大人になるにつれ、なるべく痛い思いをしないように避けて通る道でも、彼女は自問自答を繰り返しながらぼろぼろになりながらも歩いて行きます。
時には立ち止まり、過去の思いや考えに今の気持ちや答えを塗り替えしながら。 それでもいいんだ、ダメな答えなんてないんだ! とことん自分と向き合うことの意味、儚げに見えるけどとてつもない強さから、なんだか勇気をもらえました。 最期の漫画も良い!
Posted by ブクログ
作者が過去とか未来の自分に向けて何かしらのメッセージを発しているとも思われるお話。
なんだろう、当時はグチャグチャしてても時間が経つとあれはこうだったのではとか冷静に考えられることを記載している感じ。
Posted by ブクログ
なんというか、心に突き刺さる本でした。
「さびしい、さびしい、愛されたい。ぎゅっとしてもらいたい。」という作者の気持ちが本当に読んでる側にも伝わってきました。全152ページ(ストーリー漫画除く)で何回「さびしい」と出てくるかカウントしようかと思ったくらい「さびしい」言葉があふれています。まるで寂しい感情の波が押し寄せてくるかのようです。
私は現在一人暮らしです。やっぱり一人が寂しいと感じる時もありますし、一人が楽しいと思うときもあります。
また、メンタルやられている時は寂しさより家族に会いたくない気持ちが勝ります。こんなズタボロの状態を見せたくないので。
多分、気分が穏やかではない時にこの本を読んだら色んな意味で持って行かれると思います。
体調のいい時、自分の気持ちがぶれない時に読んでよかったと思いました。うっかり読んだらぐっさり刺さりますので。