あらすじ
商談で損をしないために、交渉で負けないために、会議で誤った結論を出さないために――おかしな主張を10秒で見抜く方法を公開! おかしな主張には「論点がずれている」「論理展開が間違っている」「根拠・前提が間違っている」「根拠が偏っている」など典型的なパターンがあり、それを知っておくだけでかなりの部分は瞬時に見抜けるようになる。さらに、人間が騙されやすい罠を事例とともに紹介する。身近な事柄だけ根拠にする「半径五メートル論法」、見たいものだけを見る「確証バイアス」、成功者だけで結論を出す「生存者バイアス」、説得力を下げる「ブーメラン現象」、反論しにくい「機長症候群」、間違った方向に導く「統計の罠」……。本書を読み、誤った主張をロジカルシンキングで論破せよ!
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Posted by ブクログ
ビジネスにおいて相手の論理展開がおかしいと感じるときは多々ある。そんなときは、つぎの5つのいずれかというのが本書の主張。
1.論点がずれている。
2.論理展開が間違っている。
3.根拠や前提が間違っている。
4.根拠が偏っている。
5.数字の罠に陥っている。
特に参考になったのは、論理展開が間違っているというところで紹介されていた演繹法の包括関係がおかしい例。
例:スマホは丁寧扱っていても壊れるときがある。だから、丁寧に扱う必要はない。(スマホを丁寧に扱うとなかなか壊れないという点が包括されていない。)
Posted by ブクログ
基本的には地頭を鍛えて,おかしいと思う視点を持つこと。何故なのかをしっかりと考えることが一番重要である。
事実に対して疑問がある(事実に対する疑問)
事実に偏りがある(事実の偏り)
暗黙の前提がある(暗黙の前提)
論理展開がおかしい(論理展開の適切さ)
そもそも論点がずれていたり,すり替えられたりしている(論点の妥当性)
を考えると違和感の正体がわかる。
帰納法はSo Whatで事象を一般化する。見ている対象が偏っていると意味がない。
複雑なことをわかりやすく例えてアナロジーを使用するのは効果的であるが,的を得ていないと結論がおかしなものとなってしまう。
数字だから正しいという事はない。なぜならが,数字を集計した人の意図が含まれてしまっている。数字はヒトが集計している以上,無色透明という事はありえない。
数字の独り歩きにも注意が必要。
グラフでは印象操作に注意