【感想・ネタバレ】昭和プロレス正史 上巻のレビュー

あらすじ

活字プロレス誕生から60余年――。いま初めて綴られる、プロレスのほんとうの歴史。日本のプロレス史は力道山、馬場、猪木という3人の偉大なスーパースターにつくられた。彼らの歴史的な試合や事件の多くは主に田鶴浜弘、鈴木庄一、櫻井康雄という3人のプロレス・マスコミのパイオニアによって綴られてきたが、ひとつの史実でも語り部によってそのディテールが異なっている。たとえば力道山のプロレス入りのきっかけとなったとされるハロルド坂田との出会いや、力道山から馬場、そして現在の三冠王座へと継承されたインター王座の出自についても、それぞれストーリーが違ってくる。本書は過去60余年に活字化された複数のナラティブを並べ、ベテランのプロレスライターでありスポーツ社会学者でもある著者が丁寧に検証し、昭和プロレス史の真相に迫った大作である。

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Posted by ブクログ

時代的には力道山がプロレス入りしてから、馬場・猪木が台頭するまで。

内容については既存のプロレス史をなぞってるだけで、特段新説・奇説が出てるわけではないので割愛。

以下、簡単ながら雑感を。

・昭和のプロレスライターの(田鶴浜弘、鈴木庄一、桜井康雄ら)の文章を元に、プロレス史を紐解いている。
 今みたいにネットも動画もない時代の情報を精査するのは難しい中、丹念に取り扱っているのは素晴らしい。
・当然ながら今ほどプロレス界において報道の自由はないし、情報も限られた中、著者の立場や性格によって若干の違いがあるのが面白い。
 逆に、その微妙な差異の面白さを感じ取れない人にとっては退屈かと。

プロレスに興味のある人ならば、読んで損はないかと。

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2017年07月30日

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